ユリアン×カリン 2 /スレ2-42さん



 白い喉を晒してカリンは喘いだ。愛液を押し込む指が中を撹拌する。
眉間の辺りに熱が集中してカリンの体が熱くなる。
 ユリアンは再びクリトリスを口に含むと皮を剥いて舐めた。
カリンの全身に快感が戦慄となって巡る。
 「ひゃぁっアアッ!やめてっやめてぇ〜ンッあっアア〜ンッ!」
 カリンはユリアンに弄られるたび甘い痺れが響いてきておかしくなりそうだった。
ユリアンはカリンが一番感じるだろうクリトリスの繊細な肉を口に含んでペロペロ舐める。
そのたびカリンは悦楽に震え、彼が指を抜いたり入れたりすると初めての快感に悲鳴を上げた。
 「いやんっ!やっやっやめてぇっアアッ!はぁぅ・・ああんっだめぇ・・はぁんっ気持ちぃ・・」
 カリンの口から「気持ち良い」と言ってもらえて感激したユリアンは
もっと言って欲しくて指を二本差し入れた。カリンの体がビクン、と震える。
 「やぅっ!」
 二本の指を交互に振ったり曲げたりして中を掻き乱す。
彼女の中からどんどん蜜が溢れてくる。ユリアンはそれを手で感じながら
口では相変わらず彼女の花の蕾を口の中で転がした。
カリンは生まれて初めて味わう鋭くも抗えない快感に戸惑い、混乱し鳴いた。
ユリアンに性器を弄られ嬲られて、すっかり濡れ、火照ってしまう。
 「ふぁあっ・・はぁん・・やめてぇ・あっあっ、だめっああんっユリアン!」
 ユリアンはカリンのクリトリスを強く吸った。するとカリンの体が激しく痙攣した。
 「ひゃああっ!」



 カリンが強く感じたと悟ったユリアンは何度もそれを吸う。
強烈な快感の電流にカリンは激しくよがった。
 「はぅっ!ひあっ!はぁんっだめぇっアッ!あっああっ!ひゃあんっあんっああ〜んっ!
もっ・・だめっ・・いやあっ!アア〜ンッ!ふわぁ〜んんっ!」
 ユリアンが歯を立てて強く吸いこむと、カリンの足はビッと伸び体が弓なりに仰け反った。
 「いやあっアーーーーーッ!」
 カリンは生まれてから二度目の軽い頂点を迎えた。
それを解っているユリアンはしかし愛撫をやめなかった。
もう愛する女の子の媚肉に夢中になってしまい舌の動きも指の動きも止めるに止められなかった。
困ったのはカリンである。せっかく区切りがついたのに愛撫をやめてくれないので
さらに追い討ちをかけられる。
 「ア・・・ア・・・やめて・・・ああ・・ユリアン!だめ・・もう、やめて・・
ああん・・あっあっ駄目ッ!やぁんっ!お願いっ・もう・・あっ!だめぇ!もう許してぇ!」
 ユリアンはやっとカリンを解放した。カリンは激しい呼吸を繰り返す。
まだ熱が終わってなくてもどかしい。でも弛緩した筋肉にシーツの感触が心地よかった。
ユリアンはカリンのすっかり乱れた姿に生唾を飲み込んだ。
今まで想像してきたどの姿よりも淫らで愛らしくてエッチな姿にもう我慢などできなかった。
彼は腕を伸ばすと呼吸するたび上下するふくよかな胸を掴んだ。
 「やあんっやめてぇっ」



 ちょっと触っただけでもカリンは強く反応した。
カリンの悶える顔が見たくてユリアンは何度も胸を揉んだ。
 「いやぁんっ・・もう・・やだ・・やめてぇ・・アアンッ!」
 我慢できない。
ユリアンは手を離すとカリンの頬を撫でた。
快楽にぼぅっとして熱く潤んだ瞳で見つめてくる彼女にユリアンはキスした。
 「カリン・・いい?」
 「・・・・・・うん・・」
 ユリアンの意図することを悟ったカリンの体が強張る。
顔を真っ赤にして俯きながら答えたカリンの頬にユリアンはキスした。
ユリアンが「ついにこの瞬間がくるのだ」と思い緊張すると
カリンの腕が首に巻きついてきた。
 「好き・・・好きよ・・ユリアン・・・」
 カリンの中で快感や恐怖に追いたてられた激情が恋の情熱に転化した。
カリンに熱い瞳で見つめられ、「好き」と言ってもらえたユリアンは
彼女への愛しさで胸がいっぱいになった。
 「僕も・・・・好きだよ・・カリン・・」
 二人は互いに舌を絡ませ合いうねるような接吻をした。



 カリンの入り口にたぎりにたぎった己の固形物をあてがうとカリンの体が強張った。
 「爪立てていいからね」
 「でも・・・」
 「大丈夫だよ」
 爪に傷つけられる自分の背中のことを言ったのか、あるいは破られる彼女の尊いもの
を言ったのか、自分でもよく解らなかった。ユリアンにしがみ付くカリンの爪がしだいに肉に
すいついてくる。ユリアンは彼女の最も美しく大切なものを貰い、奪うべく体重を
前に前進させた。カリンは全身で震え腰が逃げるがユリアンはさらに自分を押し進めた。
 「いっ・・あ・・やめっ・・」
 カリンの眉間に皺が寄る。思わず逃げようとし、ユリアンを引き剥がそうとするが
そんな彼女の抵抗をユリアンは許さずどんどん進出していく。
突き進む先々で肉が押しのけられて剥がれていく段階になるとカリンは目に見えて
苦痛を訴えた。爪が食いこむ。
 「いや・・やめ・・ユリアンッ・・やっぱり・・ヤッ・・いっ痛いっ」
 初めて味わうカリンの中の感触にユリアンは震えながら感激したが、
カリンの痛がる顔を見ると罪悪感が胸を刺した。
己の欲望のために少女を苦しめる自分は何万の人間を殺している戦争中の自分よりも
大罪を犯しているように思えた。それでも苦痛に喘ぐカリンの姿は
今まで見てきたどんな人間よりも美しく愛しかった。



  ついにその瞬間は訪れ、カリンのたった一つのものをユリアンは破った。
カリンの目に涙が滲んだ。
 「カリン・・・大丈夫?」
 腕の中に篭められたカリンは返事もできないようだった。
必死にユリアンの背中にしがみ付き、涙を流して嗚咽を噛み殺している。
ユリアンはカリンを死ぬほど美しいと思い、死ぬほど愛しいと思った。
 ユリアンはカリンの腰を少し浮かせてから深く身を沈めた。
カリンの手がさらに強くしがみついてくる。
 「ヒッ・・・ック・・」
 ぎゅっと目を閉じて涙を零すカリンの口から消え入るような嗚咽が聞こえてきた。
彼女を狂おしいほど愛しく思いながらもユリアンは少しずつ腰を動かし始めた。
彼女に迎え入れられた、あるいは無理矢理侵入してから彼の肉棒は灼熱の壷に
鋭い刺激を与えられていた。入れただけでもイキそうになるのをぐっと堪えて
カリンの処女地を堪能する。動かすたびに彼女のヒダが絡みつく。
異物を排除するかのように壁が四方八方からユリアンを攻撃してくる。
熱に頭を冒されながらユリアンは律動し、カリンの処女を踏み荒らした。



初めての試練をカリンは泣きながら耐えた。
傷口を灼熱に焼けた槍で掻き回される。鋭くて激しい痛みだ。
気絶できたらどんなにか楽だろうと思う。でもユリアンが激しく自分を求めるので
カリンは耐えようと思った。こんなこと本当に彼を好きでなければ耐えられない。
まるで瀕死の魚みたいに必死に酸素を求めて泣くカリンがユリアンにはつらかった。
彼女が痛がれば痛がるほど逆に快感の極地にいる自分が申し訳無い。
ユリアンはなんとか彼女の痛みをとってあげたかった。
彼は手をそっと彼女の股間にすべらせた。彼女が最も感じる蕾を見つけると
そこに指を這わせて少しずつしごいた。
 「んっ・・・あ・・・・あ・・・」
 僅かに吐息をするようになったカリンを見てユリアンはさらに指を動かす。
するとカリンの表情はだんだんと和らいでいき、しだいに吐息は深くなっていった。
蕾を優しくひっかいたり撫でたりしていくうちにカリンの中で鋭い痛みと
淡い快感が勢力図を変えていき、ユリアンの指が果肉を挟むとそれは一気に逆転した。




 「ウアッ!?」
 カリンの全身がビクンッと震えた。
彼女は明らかに今までと違うものを感じ、驚愕して目を見開いた。
 「あ・・なに・・?」
 ユリアンは指を離し、今度は腰の動きを早めた。カリンの体に急激に
悦楽が這い上がって全身を埋め尽くす。
 「あ・・や・・待って!あっちょっ・・だめっあっああんっ!」
 カリンの声が嬌声に変わったのを聞いてユリアンは腰の動きを本格化した。
彼女の尻を掴み叩きつけるように突き進む。
 「待って!待ってユリアン!あっだめっ!あああっ!」
 今までとは比べ物にならない快楽にカリンは混乱したがもう抗えない。
ユリアンの腕の中ですっかり体の主導権を彼に渡してしまっていた。
 「ウアッはぁっ!やめてっあっヒアッ!はあんっふああああんっ!」
 ユリアンはもう遠慮せずにカリンの中に己を叩きつけた。
カリンの胎内がねっとりとユリアンに絡みつき、脈動して彼を追い詰める。
逆にユリアンは己の昂ぶりをカリンに突き上げて彼女を愉悦に翻弄した。
 「ひぃんっ!ああんやめてぇっ!はぁっアーーンッ!」
 悶えるカリンを腕に込めながらユリアンは一生この瞬間が続けばいいと思った。
彼女の処女がたった一度で終わってしまうのがあまりにも勿体無かった。
しかし彼も限界が近い。むしろよくこれまで耐えてきたと思う。
歯を食いしばって耐えながらユリアンは思いの丈をカリンの奥にぶつけた。
 「ああっ!ユリアンッ!ああっいやんっ!ふああっ!ユリアンッ!」
 「カリン・・カリンッ!」
 「ユリアンッ・・ああっ・・ユリア〜ン!」
 ユリアンは最後の楔をカリンの中に打ち込み、彼女がイクのを見届けてから果てた。





 「はい?」
 『どうもうまくいかないらしいな。ユリアン、逃げてきた同盟市民を乗せた
「新世紀号」という名前の老朽艦がこっちへ向かっているそうだ。しかも帝国軍に
発見されているらしい。動力部に故障があるみたいだ。』
 「わかりました。すぐに戻ります」
 アッテンボローからの通信を切ると、ユリアンは腕の中で眠るカリンを再び抱きしめた。
終わったあとカリンは再び泣いていたがそれは拒絶の態度ではなかった。
そんなカリンをユリアンは可愛く思い、強く抱きしめたまま一緒に眠っていた。
このときばかりはユリアンの中にヤンや戦争、民主主義といったものはなく
ただただ純粋に少女への確かな恋心だけがあった。
 それ以来、彼の見る景色はずいぶん変わった。恋しい少女を手にい入れたことが
自信を沸き立たせているらしい。
 「恋愛は大いにやるべきだが、子供を産むのは、二十歳をすぎてからにしてくれ。
おれは30代でじいさんになる気はないからな」
 しかしさすがにワルター・フォン・シェーンコップからこの言葉を聞いたとき
ユリアンは心臓を掴まれたような気がした。この不遜な男に情事を知られたような
気がしたのだ。それに中には出さなかったがかなりギリギリの所だったのも思い出した。
ユリアンにはそれこそ心臓に悪い冗談だった。カリンはというと顔も上げられないでいるらしい。
しかし彼女はユリアンとの別れ際、彼にだけ聞こえるように耳打ちした。
 「あんたには生きて帰る義務があるわ。
あんたはあたしの処女を奪った罪を一生償わなければならないのよ。」
 本当は心配で仕方が無いカリンの本心を読み取ったユリアンは黙って頷いた。





 ユリアン・ミンツがカーテローゼ・フォン・クロイツェルの処女膜を轢殺してから
2週間弱が過ぎていた。その間、彼らは一度も顔を合わせていない。ようやく再会したのは
ユリアンがブリュンヒルトに突入する直前だったが2週間に対して一瞬と言って良い。
二人がかねてから抱いていた稚拙ではあるが純粋な恋心を重ね合った直後
帝国軍との本格的な戦争、後に『シヴァ星域会戦』と呼ばれる戦いが始まった。
ユリアンは青春に身を焦がす若者の姿は忘れ司令官として24時間を重ねていった。
しかしそういったときも彼の中には少女と交した契りの記憶が心の根底に鎮座しており、
その許容の熱感を知っているから少女と会えない自分を悲観することはなかった。
実際そんなことを考えていられる余裕もない。
 せわしなく歩き回り視線を四方にばら撒いたが見えてくるのは患者とそのあいだに
見える床と壁だった。生き残った強運艦ユリシーズの艦内をユリアンは隈なく歩き回った。
しかし目的の少女は見つからない。彼が彼女を探す目的は手に手を取って生還と再会を
喜び合うことではない。彼がシェーンコップの死を知ったのは六月二日、
ブリュンヒルトの医務室でである。疲労に倒れたユリアンは丸一日睡魔に捕らわれ、起きたところに
艦内での死傷者リストを見せられた。彼の中でかけがえのない存在が吸い取られていく
のと同時に浮かんできた顔があった。しばらくは故人の思い出が心を埋めていたが
彼の中で故人の「忘れ形見」がクローズアップされてくるといてもたってもいられなくなった。
このリストはとっくに全艦及びイゼルローンに伝達されている。ユリアンは急いで
身支度を整えた。あの少女を既に一日も放っている。事実を知っているに違いない少女の
涙がユリアンには見えるような気がした。彼は破瓜に苦しんで涙を流す彼女を思い出す。
あのときのような物理的な痛みではなく心の痛みで泣いているに違いない。
ユリアンは今すぐにカリンの元へ行ってあげなければいけないと思った。
しかし彼が実際にユリシーズに戻れるのは帝国軍との折衝を挟んで翌日の六月三日であった。



 途方に暮れてユリアンは自室に戻った。見つからない。人に聞いて回ったが
「赤い髪の綺麗な女の子」と言うだけでニヤニヤされるのである。直接の上司であるポプランに
聞いてみたいところだが明らかにわざと知らん振りである。ポプランはユリアンを目に懸けている
ぶん厳しいのだ。結局、居場所がなくて私室に帰る。他は負傷者が床を埋めていて居られない。
 
 それでも春になれば鳥たちは帰ってくる

 「母が好きだったのよこの歌。昔ワルター・フォン・シェーンコップに聞かせてやったんだって。
別れてからもよく一人で歌ったんだって」
 戻ってきた彼を迎えたのは人気のない静謐ではなく消え入りそうな旋律だった。ユリアンは
ベッドに腰掛ける少女がいつになく小さく見えてそれゆえに声をかけるのをためらった。
 「カリン、シェーンコップ中将は・・」
 「知ってるわよ!なによ、五回や六回殺されたってすぐに復活するような表情してたくせに。
何で死んじゃうのよ。あいつに復讐してやるつもりだったのに」
 しばらくドアから動けなかったユリアンは震える少女にゆっくり近づいた。
少女の前で膝を突いて俯いた青紫色の瞳を覗きこんだ。
 「復讐?」
 「そうよ。私の生んだ赤ん坊を目の前に突きつけて、あんたの孫よ、おじいちゃん、
と言ってやるつもりだったのに。それがあの不良中年には、一番効果的な復讐だったのにっ!」
ユリアンは少女を抱きしめた。彼女のベレー帽がずり落ちたが構わない。腕の中でついには呼ぶことの
叶わなかった言葉を繰り返す少女を抱いて、ユリアンは天を仰いだ。
ユリアンの脳にシェーンコップとの記憶がばら撒かれた。




 ユリアンの胸にすがってカリンは泣きじゃくった。親子としての会話もなにもなかったが
生きているというだけで父親だったのだと今になって思い知ったのだ。放送された死亡者リスト
の中に父親の名前を見たカリンは無意識のうちにユリアン・ミンツの私室を目指していた。
与えられたままだったカードキーを入れパスワードを入力し、無断で入ってベッドに腰掛けた。
それから彼女はじっと動かなかった。二日間そうしていた。そうしてただユリアンを待っていた。
彼が来て凍り付いてしまった心を解放してくれるのを待っていた。
自分を抱きしめていた腕が離れ、若者の顔が近づいてきてカリンは目を閉じる。ユリアンの接吻を
黙って受け、舌の侵入を許容すると凍結していた体が急激に溶けてきた。
 やがて二人の重心が傾き、カリンの背中がベッドに押し付けられる。カリンは怯えたが驚かなかった。
 「やっ・・・やめて・・・」
 まだ一度しか許したことのないことへの潜在的な恐さに震え、彼に塞がれている唇の隙間から
拒絶を訴えるが、かといってそれ以上の抵抗をカリンはしなかった。これを望んでいたわけでは
なかったが、彼の私室に無断で入ってベッドに腰掛けていた自分にそれへの覚悟がなかったとは言えない。
それでも若者の胸板がのしかかってくると自然と体が強張った。
 「まっ・・待って・・ぁ・・・ンッ」
 ユリアンの中で大切な人を失ったショックと戦争を終えた解放感が性衝動へと衣替えしていた。
彼は少女の悲しみを自分の腕の中で吐き出させようとした。それを理由に彼女を抱く口実を作っている
ようにも思えたが既に一度許されているのだからきっと大丈夫だろう。ユリアンの中に既に許された
僅かな傲慢があった。



震える彼女をキスで落ちつかせながらユリアンは少女の衣服を剥いでいく。
もともと器用な彼は速やかに少女の軍服を脱がせていった。床の上に次々と衣服が落ち、
あっという間にベッドの上に裸で抱き合う男女が現れていた。
 「アッアッあんっやめて・・ふっぁっあん・・ユリアンッ」
 若者に絶え間なく乳首を食まれた少女は早くも身もだえを始めていた。
ユリアンの口が桃色の実をチュクチュクッと吸う度、カリンの中心に熱い疼きが蠢く。
彼の舌が硬くなった乳首を舐め、歯で噛むとカリンの肢体が妖しくしなった。
 「ああんっ!ぁ・・やっ・・ユリアン・・噛んじゃ・・やっ・・」
 軍服の上からでは解らなかったカリンの形の良い胸を揉むと少女は体を捩る。
どんどん隆起して硬くなっていく乳首を摘んでクニュクニュ捻るとカリンの口から鼻にかかった
愛らしい嬌声が漏れた。
 「はぁんっ・・ああ・・いやん・・やめて、ああんっだめぇっユリアンったら!」
 恐がっていたわりにカリンの反応は早くから訪れた。溢れる悲しみを快感に昇華してしまうことに
慣れてきたらしい。ユリアンはまだ一度しか手垢の付いていないカリンの肌をじっくりと
攻略したい気持ちもあったが、今は早いうちに彼女の心を流してしまいたい。だから
今の彼は普通よりも性急に段取りを進めた。彼女の股間に手を忍ばせてついこのあいだ開墾した
ばかりの谷間に指を入れた。
 「やめてっ!」



 快感に従順だったカリンも下半身に手を出されてさすがに拒絶を示した。股間を弄られるという
観念がまだ働かないらしい。ユリアンは構わず指を谷間の中で上下させるとすでに潤んでいた
そこが液体の淫らな音を吐き出した。
 「いやんっやめてっユリアンっ!」
 体を振って抵抗するがユリアンにクリトリスを攻められるとカリンは快感に身を投げた。
 「イヤッ!やめてっ・・ソコッ・いやぁっアッアッはぁんっ駄目ぇっそこはダメェッ!」
 ユリアンはカリンの乳首を吸いながらクリトリスをしごいた。自分でもそこが弱いと解るのか
カリンは「ソコは嫌だ」と訴えながら悦んだ。ユリアンも先日のカリンとの初体験でソコが弱いのを
知っている。ユリアンはそれの皮を剥き根元を擦って頂点をひっ掻いた。カリンの体がビクビク震えた。
 「ヒャァッ!だめっああんそんなトコっ・・はぁんだめぇきゃっ!あっ!ふぅぅ〜んっ!」
 ユリアンは指を離して体を下に持っていきカリンの足を開脚させた。ユリアンは再び
誰にも見せない彼女の聖域をじっくり拝んだ。十七歳の女の子の淫靡で聖なる湿地帯を舐めるように
見つめるとユリアンの分身がさらに硬度を増す。最初の時は嫌がったカリンも今は愉悦に朦朧と
していて意に介せない。それをいいことにユリアンは難なく少女のクリトリスにしゃぶりついた。
 「ひゃああっ!」
 あまりの気持ち良さに驚愕するカリンを尻目にユリアンはクリトリスを何度も舐めた。
同時に指で彼女の秘口を侵略する。いきなり突き入れるような事はせずじわじわと侵入させる。
 「やだっやめてっアッアッああ〜っ!ユリアンッ!いやあっ!」
 ユリアンは舌と指でカリンの濡れきった谷間を蹂躙した。やがて舌だけではなく歯も使い、
入れる指も二本、三本と増やしていき少女を快感に狂わせた。
 「ひゃうっ!やだっあっあっはぁっだめっソコっイヤッ!そんなっ・・ああ、ソンナコトしちゃ・・
やぁっはぁ、やめてぇ・・やめてったらぁ、ああんもうっユリアンのえっちぃっ、いやぁんっ!」



早くも快楽に堕ちたカリンの痴態をユリアンは眺めた。全身の肌を紅潮させ荒い息を繰り返し、
股を広げて濡れた陰部を電灯に反射させ輝かせている。ユリアンは溜息を漏らして自身の膨張を握った。
それを少女の大事なところにあてがうと彼女の腰を抱えた。
 「ゆっユリアンッ!!」
 焼けるようなユリアンの男の怒張を感じてカリンは目の覚める思いがした。
手を伸ばして諌めるようにユリアンの胸板を押し返す。 
 「まっ待って!またこのあいだみたいに痛いんじゃない?そうじゃない?」
 ユリアンは自分の冷酷さに気付く思いだった。カリンの怯える様子が痛ましい。
初めてのときの凄まじい痛みの記憶が生々しく残っているのだろう。改めて「このあいだは悪いこと
をしてしまった」というすまない気持ちでいっぱいになり、それを今の今まで忘れていた自分の冷淡さ
をユリアンは許せなかった。
 「痛くは・・ないはずだよ。少なくとも前みたいには。大丈夫だよカリン」
 正直、自信はなかったがとにかく安心させる為にそう言った。初めてのときでもあれだけ感じていた
のだからおそらく大丈夫だろう。そう自分に言い聞かせ、ユリアンは彼女の股に腰を沈めていった。
 「ンッ・・くっ・・・ぁぁあああっ!」
 圧倒的な容積が無遠慮に押し進んでくる。初めてのときのような破壊的な痛みはないが
それでもまだまだ結合に慣れない体が拒絶反応を示した。
 「カリン・・・力を・・抜いて・・・っ!」
 彼の硬い象徴を圧死させるように締め付けるカリンの穴にユリアンは声を押し殺して堪えた。



 「あ・・・・あ・・・ああ・・・」
 カリンは瀕死のようになって頼りない声を出した。痛みはあまりない。でも強烈な異物感がジリジリと
侵入してくる。普段はない体積が埋めこまれて居座っている違和感があった。
 ようやくユリアンはカリンの中に入り終えて再び彼女の中を占領した。
愛する女の子と結合できた嬉しさとその女の子を再び獲得できた悦びが頭一杯に広がった。
じわじわと彼の逸物に絡みつくカリンの肉にユリアンはうっとりとして溜息を吐いた。
 「ん〜っ・・・くぅっ」
 しばらくカリンの熱い肉の抱擁に心を溶かしていたユリアンは少女の様子に我に返った。
初めてのときのように見るも無残なほどの痛みを感じているようではないが、かといってまだ気持ち
良いという段階にも来ていないらしい。以前のような悲惨さはないものの困ったようように
形の良い眉根を寄せている。
 「痛い?カリン」
 「ううん・・・でも・・・なんか・・・」
 カリンの目尻に滲んだ涙をユリアンは舐め取った。果たしてシェーンコップのために流したもの
なのか、それとも先ほどまでの快感で零したものなのか、それとも今の異物感か。
ユリアンには解らなかったがとにかく早く彼女をよがらせてやりたい。
自分ばかりの一方的な快楽では「愛し合った」とは言えないし、なにより彼女の悲しみを
流せない。ユリアンは前回と同じ手を使うことにした。指をカリンの股間に埋め、
クリトリスをしごきながらゆっくりと腰を動かした。
 「んっ・・クゥッ・・うっ・・ぁっ・・ああ・・・ふっ・・ああっ」



 カリンは違和感とクリトリスからじんわりと染みてくる快感が腰の中で化合するのを
感じて喘ぎとも呻きともとれる声を漏らした。痛みに全ての感覚を滅殺された前回とは違い
今は痛みがないぶんユリアンの男根の圧倒的な大きさと質量が如実に解る。今でもびっしりと
胎内を占拠しているのにそれはさらに奥の領土をせがんで進出してくる。カリンは大きなモノを
押し込められる圧迫感と、同時に蕾を弄られるもどかしさが腰のあたりで融合と分離を
繰り返すのを感じてわなないた。快感なのか不快なのかわからない。
 「アウッ・・ウンッ・・はぁ・・ふっああ〜」
 相変わらずじっとりと絡みついてざわつくカリンの肉壁にユリアンは歯を食いしばって耐えた。
カリンはまだ完全には感じていない。自分だけ先にイクなんて絶対に嫌だ。ユリアンはカリンの
蕾を摘んで押し潰した。すると先ほどまでの疼きを体が思い出したのかカリンの肢体が痙攣した。
 「あっああっ!」
 カリンの反応を見逃さなかったユリアンは指を離して腰の動きのほうに集中した。
ベッドに手をついてグイグイと最深部を目指して押し込んだ。蕾の快感とユリアンの凝固物からの
刺激が核融合反応を起こし、ついに快楽が始まったカリンはシーツにしがみ付いて喘いだ。
 「あっはぁっやあっ!ああ待って、待ってユリアンっああっんっ!」
 ユリアンは遠慮せずに腰を進めた。ユリアンの焼けつくような熱さと若い弾力を感じた
カリンは雷のような快感に悲鳴を上げて悶えた。
 「ひあっ!ああっやぁんやめてっアッアッああっふぅ〜んっふああっアアンッユリアンッ!」




 ベッドの軋る音と少女のあられもない声、そして液体の混ざる音が絶え間なく室内に木霊する。
ユリアンはカリンの胎内を荒らすことに熱中し無心で腰を振った。カリンの肉の収縮が
ユリアンの硬い情欲をさらに掻き立てる。ついこのあいだまで唇の味さえ知らなかった少女の
身悶える痴態は彼にとって尽きることのない精力剤だった。
 「ウアア〜っああっくぅっ!ふぅんんっあはぁんっユリア〜〜ンッ!」
 愉悦に激しく揺さぶられながらカリンは目の前が真っ白になるような気がした。眉間の辺りが
まるで熱病に冒されたように朦朧とする。しかし彼女は思い出してしまった。無機質な天井を
見上げたことが意識の侵入を許したのかもしれない。
 「やっやめて・・」
 カリンの中を攻めあげることに集中していたユリアンは久しぶりの拒絶の言葉に少女を見つめる。
何かに怯えているような青紫色の瞳が焦点の定まらない視線を投げていた。
 「だめ・・駄目よ・・やめて・・お願いやめてっ!」
 「カリン?」
 「だめよこんなの!」
 断腸の思いでユリアンは動きを止めた。しばらく二人の息だけが部屋に響いた。
 「どうしたの?」
 さっきまでよがっていた少女が急に青ざめているのにユリアンは訝んだ。カリンは震えて
消え入るような声で言った。
 「だっだって・・こんなの・・・お父さんが死んじゃったばっかりなのにこんなこと・・・
してちゃだめよ・・・ふっ不謹慎だわっ」




 ユリアンは頭を殴られる思いだった。カリンは何かの拍子に父親の顔を思い出してしまったのだ。
カリンの中で「淫乱な不肖の娘」という罪悪感が急速に膨らみ、モラルを苛んでいる。
ユリアンが困惑したのは言うまでもない。カリンの言い分は実にもっともだ。父親の死体の冷たく
ならないうちに若い男に身を投げ与えるのは普通に考えたら不道徳だし、なによりユリアンに
とっても大事な人であった上に二日前はヤンの一周忌である。本来なら二人の父親の死を
一緒に悼み、一緒に悲しんで涙を流し合うべき二人が早々に情欲に耽るなど親不孝もいいところだ。
シェーンコップには相応しい手向けになるのかもしれないがヤンには申し開きができない。
それを思うとどうして自分がそこまでの不道徳に及んでいるのか解らないが、しかしどれほど
不謹慎だろうと無節操だろうとここにきてそれを止めるのは無茶な話だった。もうひけないところ
まで来ているのである。二人とも限界へ向けて加速している途上なのだ。
 「ものわかりの悪い父親になって、娘の結婚を邪魔するという楽しみが出来たからな」
 ユリアンにとって最後の言葉となったシェーンコップの言をふと思い出す。あるいは『邪魔』
というのはこのことだったのか?そう思うと背後からシェーンコップの幽霊にでも見られている
ような気がしてユリアンはぞっとした。
 「カリン・・・もうやめられないよ」
 「でも・・・」
 「もっと・・早く言ってくれれば・・・」
 早く訴えてくれたところで本当に止めただろうか?一瞬自問して答えの出ないままユリアンは
腰の動きを再開した。
 「あっ・・やめ・・だめよっやめてっいやああっ!!」



 カリンの四肢に再び凄まじい快感が訪れた。ユリアンの動きがさっきよりも勢いを増していて
そのまま腰が粉砕されるかのようだ。粘液と共に中を掻き荒らされ鋭く突かれて激しい
快楽によがりながらも自分の不謹慎さやはしたなさを責める気持ちが忘れられず咽び泣く。
 「ダメッダメッ!ああっやめてっ・・やめて、いやああっああ〜ん、おとうさぁんっ!」
 ユリアンは一瞬やめたくなった。彼女が父親を呼ぶのは仕方がないがなにもこんなときに
呼ばなくても良いではないか。なんだかせっかく手に入れたはずの少女を今になって不適な
父親に持って行かれたようでユリアンはいささか情けない気分を味わった。 
 (頼むから今は言わないでくれっ!)
 葛藤を振り払うようにユリアンは激しく動いた。灼熱に燃えあがる少女の媚肉に
硬い棒を擦りつけて押し込む。するとカリンはたまらなくなって宙を蹴る。
 「ヒィッ!ふあああっ!ああっやめてっだめぇっおかしくなっちゃうっ!」
 「・・おかしくなっていいんだよカリンッ!」
 「ああっああダメぇ!こんなときにぃっふあっああ〜〜んっ気持ちいいっ」
 「カリンッ!」
 カリンのためらいを消し飛ばすように、ユリアンはたぎりにたぎった己の肉棒を
めいっぱい突き上げた。硬い熱槍に最奥を抉られてカリンは最高地点を超えた。
 「はぁっひぃっだめぇ、あっアアアアーーーッ!!」
 「くっ・・・ぁっ!」
 急激に収縮したカリンの中から急いで自身を引き抜き、ユリアンはカリンの入り口に精を
撒き散らした。飛翔した白いしぶきが少女の火照った体に舞うのを彼は見た。



 「きゃっ!あっ?ちょっちょっとやめて、ユリアンッ!ああっ嫌ッ!」
 間を置かずにカリンの股間に指を埋めてグチュグチュと弄り始めたユリアンにカリンは
抵抗した。押し返そうと胸を押すがびくともしない。
 「ダメっ!もうこんなことしちゃっお父さんが見てるっ!」
 「・・・・・見てないよ」
 「いやあっ!あっアウッ!」 
 ユリアンはさっさとカリンの秘口に二本の指を入れて折り曲げたり揺らしたりしながら
掻き回した。カリンの体に終わったはずの熱が再び点火して舞い上がる。
 「ひぃっ!ひゃあんっ!いやっいやっやめてぇっアンッアア〜ンッ!」
 カリンを父親から奪い返す気分でいっぱいになったユリアンは構わず愛撫を続けた。
終わった直後で硬く尖っているカリンの乳首に噛みつき、もう片方の手で十七歳にしては
大きいほうの乳房を揉んでこね回した。
 「いやんっ!やめてっやめてったらぁっ!ああんっ気持ちイイ、だめぇっやんっ!」
 両方の乳房と陰部を同時に攻められてカリンの体は早速熱いうねりを取り戻した。
色んな所をいじくりまわされて快感に混乱した頭がガンガン響く。
 「やああんっやめてっはんっきゃあんっああんっソンナコトっしないでっアッアッいやぁ〜んっ!」
 カリンの味と愛らしくも淫らな声音に早々に硬度を取り戻したユリアンはためらうことなく
彼女の中に突き入れた。
 「いやああああっ!!」



 先程の情交から時間が経っていないうちにカリンの奥へ再入場を果たしたユリアンは
間を置かずに腰を振った。カリンの体は食われる動物のようにせわしなく痙攣した。
 「ああっもうっだめっいやああっはぁんっふぅっ熱いっああっアンッ!」
 「カリン・・・」
 「ああっ!あくぅっふぅっあああんっ!」
 ユリアンの肉の凶器は容赦なくカリンを責め立てる。熱に浮かされながらカリンはユリアンに
しがみ付く。するとユリアンの背中に新しい傷跡を見つけた。
白兵戦の傷ではない。ああいった戦いでは中途半端なかすり傷なんかつかない。つくとしたら
致命傷。無傷か死ぬかが白兵戦だ。カリンは傷の形状を無意識のうちに探った。これは
自分がつけた傷だ。初めての痛みに耐える為につけた証しだった。
 「ああっふああっユリアンっユリアンッ!」
 カリンはユリアンの首を引き寄せた。キスをせがんでくるカリンに応えてユリアンは
少女の口を貪った。
 「ンッンムゥっフゥ・・ンンーーッ!」
 いったん口を離した拍子にカリンが怒鳴りつけてきた。
 「バカッ!どうして行ったのよ!!」
 「カリン?」
 「どうしてブリュンヒルトになんか行ったのよバカッ!」
 ユリアンは思わず腰の動きを止めた。荒い息が二人のあいだにコダマした。カリンは
青紫色の印象的な瞳でユリアンをまっすぐ睨んだ。
 「あんたなんか偉いんだから後ろに控えてふんぞり返っていれば良かったのよ!自分から
あんな危険な所に行くことはなかったじゃない!帰って来れなかったらどうするつもりだったの!?
あんたって本当に要領が悪いんだからっ!!」



 堪らずユリアンはカリンの口を吸った。カリンはユリアンに抱きついて自ら舌を絡ませる。
「それくらいの度胸のない男は嫌だけど死んでしまうのはもっと嫌っ!」カリンの心の叫びが
ユリアンに迫ってきた。ユリアンはようやく彼女が自分の元に帰ってきたような気がした。
咥内で膵液を交換しあいながらユリアンは再び腰を打ちつけた。カリンの腰を砕かんばかりに
叩きつける。
 「んふぅっ!ふあっふっウンーーッ!んああっああっアアッユリアン!ふあっああんっ!」
 何度も男の昂ぶりを刺し込みカリンの媚肉を苛めぬいた。カリンはもう恥じらいもためらいもなく
ユリアンの熱い肉棒に翻弄されてよがり狂った。
 「はぁっふぅっああっユリアンッ、凄い、ああっ大きい、ああんユリアンッあっ熱いッ!」
 「カリン・・・カリン・・」
 「はぁん!もう、変になっちゃう、ああっ!ああっふぅぅ〜んっ!だめぇっアッアッアッ!!」
 ユリアンの一突きでカリンは恍惚の瞬間を迎え、ほどなくユリアンも達した。
しかしそれでもやめられなくなったユリアンはそれから何度も彼女に挑んだ。
体位を変え、角度を変え、愛しい少女を散々よがらせ悶えさせ互いの若さを貪り尽くして
十七歳の少女の体を貪欲に求め弄んだ。




「そうかちゃんと儀式をすませたか。けっこうけっこう」
 数時間後、高級士官クラブに顔を出したユリアンはアッテンボローのこの言葉にギクリ、とした。
あれを儀式というならまさしくそうだと思ったのだ。ユリアンにとって熱くて甘く、
濃厚でありながら神聖な儀式といえた。若い情熱と鬱積をカリンの中に吐き出してきたユリアンは
程よく弛緩した筋肉と快い満足感を携えて高級士官サロンにやってきていた。
体を酷使した後だったが、鍛えた体と若さで早くも回復し、
ぐったりと眠るカリンを部屋に残して雑務に戻るつもりだった。
 「しかしお前、恋人が口紅をつけていないことも知らなかったのか?」
 アッテンボローがニヤニヤしながら聞いてくる。こういう顔はポプランと良い勝
負だ。ユリアンは憮然とした。ついさっき「口紅がついてる」とカマをかけられ
たのだ。彼は見事に事実を露呈させてしまったのだが、実は「どこにキスの痕が
あったのか?」とあらぬことを考えていたことまではばらさなかった。アッテン
ボローがひやかす表情を変えないのでユリアンはかえって済まして答えてやった。
「これから知るようにします」
 そう、これからいくらでも知ることはできるのだ。趣味や苦手なもの、それこそ
化粧の種類シャンプーの種類、そして体の隅々までも・・・・
カリンの若くて初々しい体を思い出してユリアンは我知らず熱いため息をついた。
それを「若者の健全たる兆候」とだけ捉えたアッテンボローが二人の本当の関
係を知るのはもっと先の話であった。


  


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