第四話 キングレオ編 その1
ピサロは直ぐにその錬金術師との接触に成功した。バルザックと言う男性でありピサロは何故錬金術と言う途方も無い技術を復活させようとしたのか聞いてみれば彼は喋り始めた。
昔キングレオ地方の西の果てにあるアッテムト鉱山で働いていて鉱脈を掘り当て採掘した所に宝箱を見つけた。彼は興味本位で開けてるとそこに錬金術の本があった。全て古代文字だったがかつて師匠に当たる男性がそれを研究し解読に成功した事を思い出し錬金術の再現に持ちかけて彼は押される形で翻訳する事になる。所がある日、その男は研究をしない事をバルザックに言う……これは人間がする領域ではない……神様がすることだと……バルザックは逆上し密かに強化した体で師匠を殺した。
「そいつには二人の娘がいて美人だったから体を弄ってやろうと思ったら逃げていて……こっちも何時殺されるか分らないからさ……だったら強くなればいい…」
バルザックの体は人間の肌ではなく亜魔族に見られる薄い蒼がかかった肌色となっていた、それは紛れも無く今、ピサロが持っている技術でモンスター化できる体になっていたのだ。
「その姉妹の名前がミネアとマーミャ……勝気な姉がマーミャで対照的に冷静な妹がミネアだ……二人とも魔法が使える……旅芸人になったと聞いている」
「(マスタードラゴンが……もしかすると……エスターク様の復活する時に勇者が出現しそれを助ける導く者が出現するというのか?)」
ピサロは古代書籍に描かれていた文章を思い出した………。男は理解者が出現した事で上機嫌になりハバリアの酒場でピサロと共に呑んでいたのだ。そして酔い潰れるとピサロは肩を担ぎ酒場を出た。そしてコーミズの西の洞窟へとルーラで飛んだ……そこはかつて古代魔族の遺跡だった………都合が良いと思いピサロは部下に命じデスパレスからある物を取って来させた。それはアームライオン族の
一物がはいった培養水槽であり十個程”魔族の羊水”に漂っていた。
この一物はアームライオン族の悲劇の象徴であった。アームライオンを含むこの一族もベレス族同様一族の覇権争いが凄く八つ裂きアニマルと呼ばれる種となると同世代の雄同士は度々決闘をする。特に発情期となると雌の独占をしたいと言う本能で相手の生命を奪いかねない勢いになり当然従う固体も出てくるが勝った雄は部下になる雄の一物を根元から切ってしまうのだ。
魔道士一族はそれを取って研究用に使い時には自分の一物にしようと融合させようとした者もいた。子育てもまた凄く乳離れした子供を谷に突き落としはいあがった子供を後継者に仕立てると言う……当然脱落した個体も出る、息絶えたり他のモンスターの餌になるのが殆どだが他のモンスターに育てられる幸運な個体もいるがほんの数例である。
「ふむ……これにするか…」
ピサロはオックスベアと言う魔族の一物を掴むと呪文を唱え別の大壷からスライムがその一物を包む、一方バルザックの方はアイネルで誘拐してきた少女を使い性交させていた。二人は共にロングヘヤであり黒髪に発育途上の胸………どうやらピサロに献上品と送られて来た物だがエルフ族のロザリーといえとも女であり嫉妬する事は眼に見えていた……そこでピサロは呪がある防具開発をしている魔道士一族の長に相談した。
そこに出されたのがトカゲ蛇の生皮で作られたレオタードだった。二人は怯えていたがピサロは淫呪の一種を唱えるとトロンとした眼になり二人は着ていたドレスを脱ぎそのトカゲ蛇皮のレオタードを着た。魔道士の長によれば直ぐに発情しそして皮膚と一体化すると言う事だった。トカゲ蛇皮のレオタードは直ぐに少女らの皮膚と同化し可憐な秘所はスリットまではっきりと移しだした……クリトリスが変化し忽ち二つの淫靡なソーセージがスリットが出現し足は太腿から途切れた。
お尻の肉がトカゲの尻尾によう伸びるとそこで止まった。顔に大した変化は見慣れなかったがエルフのように耳が変化し毒牙が生えていた。
「ヤヤッヤッ…これはしくじりましたな…」
魔道士の長はおたおたしたがピサロはふっと笑った。蛇の下半身を持ち上半身が人間と言う亜種モンスターを気に入ったのだ。その二人は賢者の卵と言う事で高等魔法も使えた………つまり少女にしては桁外れのMP(マジックポイント)がこのような形態を生み出したのだ。その二人をピサロはヘレンとハミスと名を与えヘレンには白のヘアバンドを与えハミスには赤のヘアバンドを与えた。
バルザックの上で秘所に肉棒を入れて上下に動くハミスは喘ぎ声をだす。魔界の蛇を初めとするハチュウ類は基本的に両性具有でありトサカ蛇系も当然そうなる。ヘレンは二つのクリペニスをバルザックの菊門へとねじ込む……一方魔道士達は呪文を唱え続け三人が交わっている床には魔方陣が輝き続けた。
「ぐぁあああああああああああああああぁあああ!」
バルザックは叫ぶとペニスから小さな玉が飛び出した。それは人間の精巣を魔族のみが使える呪によって真珠にされた物である。そしてオックスベアの一物はスライムに包まれたまま彼の小さくなった一物と融合した。アームライオンの一物はキングレオ王に献上する事になった……王様とはこの手のマジックアイテムには眼が無い…ピサロは顔を変えずにバルザックの変化を見守る……やがてオックスベアの一物からスライムが離れるとビクッビクッと動いた。
「成功か……」
ピサロはそう呟くと姿を消した。
バルザックは翌日眼を覚ます……あの男の姿がないが気にしてなかった……彼は日課としているキングレオ城へと足を運ぶ。最近後継者争いでゴタゴタになっておりバルザックのパトロンである皇子は自分の一物を強化できないかと相談を持ちかけていたのだ。表向きは魔法の師匠だが実態は錬金術師を復活させようとする男である。
「ほう……確かにお世辞もいえない貧相な一物だな」
ピサロはまっ昼間からモンバラーラ辺りで引っ掛けた女と隠し部屋で交わっている皇子を見て言う。あれなら上手く行きそうだ……。バルザックが姿を表す、どうやらこの手の道の師匠でもあるらしい。
「今日の晩には税の滞納所帯の子供らが体で払う事になった……」
「ありがたき幸せです」
ピサロは薄ら笑いをした。まあいい……地獄の幕開けになる事は確かだ。