私とジラーチでぃあす作 ポケットモンスター二次創作
(美味しい〜♪)
「あら、あなたも感じるのね? でも、こんなインスタントで…」

 なんでか、ちょっと身長の高いジラーチになっちゃった私。
 こんな姿でどうやって食料調達をしようか悩んだけど、よく考えたら、あの着ぐるみ姿のまま、よく近くのお店まで買出しに行ってた事を思い出した。
 一応、生身になっちゃったから、質感が違うけど、ササッと買ってくれば何とかなるかな〜と思って、意を決して買出しに。
 あんまりじっくり見られるとバレるから、ちょっと急いでる風に手早く買ったら、何も疑われなかった。家の出口から走れば2分と掛からなかった事は、正直ラッキーと言うしかない。で、その店で何を買ったかというと…

(いんすたんと〜?)
「"即席"って意味よ。ダレでも簡単にスグ作れるのが便利ね。」
(へぇ〜、スゴイね!)
「ま、その分、味はイマイチになるんだけどね…」
 コレといって料理のスキルが無い私は、大抵は弁当かインスタントの食べ物で済ませている。仮に料理が出来たとしても、この姿ではロクに調理も出来ないと思う。

(あ〜、美味しかった〜♪)
「直に食べてないのに、どうやって感じるのか、ちょっと気になるわよ?」
(えぇ〜? 分からないよ〜)
「まぁ、自分の感覚を説明するのも、ちょっと難しいか…」
 ひとまず、インスタント晩御飯を食べ終えた私(とジラーチ)
この後、他愛もない話で少々の時間は過ぎたが、寝るにはまだ早すぎる時間で、ヒマが訪れてしまった。

「ん〜…」
 そういえば、この姿をじっくりと『感じた』事が無かった。
一体化したことにより、表面等が着ぐるみじゃなく、ナマの感覚になったのだ。
だが、色んな事に頭が混乱していたせいで、その感覚にあまり目を向けないまま、かなりの時間を過ごした。
かなりの時間 といっても、3〜4時間程度なのだが。

(うひゃぁっ?! な、何?!)
「ちょ、ビックリするじゃないのよ… ただお腹を触っただけじゃない」
 くすぐったい とばかりに頭の中のジラーチが声を荒げる。
で、触った感じはというと… なんとも形容しがたい感触だ。
人の肌とも違うし、ウロコでもない、今までに触ったことのない感触だ。
こう、ぷにっとして、すべっとして、生まれたての人間の肌をすこし無機質にした感じ…というのだろうか。
やっぱり、分からない。とりあえず、今までにない感触である。

「そういえば、コレって何なの?」
(え? あぁ〜、ナンだろうね? 僕も分からないや)
 何かというと、腕の出っ張りである。
ジラーチの腕は、着物の袖のような形になっており、非常に太いというか、平たい。
この出っ張りに、何の意味があるのか、着ぐるみを作ってる時からの素朴な疑問であった。

「……」
(ちょ、あんまり引っ張らないで… あ、あう…)
 ぐにぐにと掴んで引っ張るが、「それっぽい」痛みが走るだけで、何も起こらない。
かといって、ココを弄った途端に隕石でも落ちてきたらたままったモンではないが。
とはいえ、本当にただの(無駄な)身体の一部である。自分で動かす事も出来ない。
先に、ロクに調理も出来ない、と言った理由がコレだったりする。

「っていうか、頭が重いわ…」
(え〜? そうかな〜? 僕は何も感じないけど)
 ジラーチの頭というのは、上と左右に星型に伸びている。
正直言って、現実の生物としてはバランスが悪すぎる。
オマケに、着ぐるみのままの比率なので、元の2頭身より、更にバランスが悪い。
だからこう、頭をグリグリ回してみると…
「い、いたっ…」
 首を痛める始末。

「どうしようかな〜…」
 一応フリーターとはいえ、いつまでもこの姿では、アルバイトもできない。
アルバイトが出来ないということは資金調達が出来ない。
資金が無いということは食べ物が買えず飢え死にするのみ…
何とか元の姿に戻る方法を考えなくては…


つづくかどうか心配
夜明け
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