甘いミルクの味
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン。アパートの部屋の中に、インターフォンの音が鳴り響いた。
硬い椅子に腰かけてテレビを見ていた僕は、すぐに立ち上がって玄関へ向かった。
僕には分かっている。インターフォンを鳴らしているのは健ちゃんだ。そろそろ学校の授業が終わって、彼が来る頃だと思っていた。
狭い玄関の内側からドアを開けると、健ちゃんが真っ青な顔をして目の前に立っていた。
彼は相当急いで来たようで、髪は乱れていたし、顔中汗まみれだった。
彼はすぐにドアを閉めて玄関の中へ入り、もどかしそうに白いスニーカーを脱ぎながら、股間に手を当ててこう叫んだ。
「おしっこ!」
教科書の入った鞄を放り投げると、健ちゃんは慌てて部屋の中へ足を踏み入れて、キッチンの奥のトイレへ駆け込んだ。
そして僕は、すぐに彼の後を追った。
小さなキッチンの奥にはトイレのドアとバスルームのドアが並んでいて、その向こうには洗濯機が置いてある。
慌てていた健ちゃんは、トイレのドアを開けっ放しにしていた。 開け放たれたドアをよけてトイレの中を覗くと、白い洋式便器の前に立つ健ちゃんが、ちょうどズボンのファスナーを開けているところだった。
僕は便器の前に立つ健ちゃんを、思わず背中から抱きしめた。おもらし寸前で慌てている彼が、とてもかわいかったからだ。
ファスナーが開かれると、その奥から健ちゃんの物がやっと顔を出した。
「あ……」
自分の物を外へ取り出した時、彼が小さく声を上げた。その瞬間、淡いグレーの床に水の雫が3滴零れ落ちた。
健ちゃんが自分の物を手で持ち上げ、それを便器の方へ向けると、シーッとかわいい音をたてて勢いよく放尿を始めた。
僕は彼が空中に描く放物線をじっと見つめていた。
それは僕の感覚では、1分近く続いていたような気がする。 彼の肩越しにずっとその様子を見つめていると、しばらくして健ちゃんが恥ずかしそうにこう呟いた。
「あんまり見ないで」
「いつも見てるよ」
彼の頬を触ると、そこはとても熱くなっていた。そして、耳たぶはかなり赤くなっていた。
便器の中には、彼が放出した水がどんどん溜まっていった。
すべてを出し切った後、健ちゃんはほっと息をついた。
僕が耳にキスをすると、彼は床の上に存在する3滴の雫を見つめて、恥ずかしそうに俯いた。
「こぼしちゃった」
「いいよ。かわいかったから」
背中をぎゅっと抱きしめて、素直な思いを口にした。
健ちゃんを強引にこっちへ向かせると、彼の頬は真っ赤で、耳たぶはそれ以上に赤くなっているのが分かった。
彼はツンと尖った鼻を僕に向け、あまり唇を動かさずにモゴモゴとこう告げた。
「パンツ脱がせて」
「……いいよ」
僕は健ちゃんの前にひざまずき、革のベルトを外して、まずは灰色のズボンを床の上に落とした。
それは去年まで僕がはいていた制服のズボンと同じだった。 僕はもう高校を卒業してしまったけど、健ちゃんはあと1年以上このズボンをはいて高校へ通うはずだ。
ズボンが床の上に落ちる音がトイレに響くと、健ちゃんの細い足が露になった。
その時、黒いトランクスは白いワイシャツの裾で覆い隠されていた。
そしてワイシャツの裾をめくり上げると、目の前に小さなシミの付いたトランクスが現れた。
「健ちゃん、間に合わなかったの?」
「ちょっとだけ漏らしちゃった」
「すぐに洗濯してあげるよ」
「ごめんね」
健ちゃんはひざまずく僕の肩に両手を置いて、トランクスが下ろされるのをじっと眺めていた。
僕はシミの付いたトランクスを足首まで下ろし、それから再びワイシャツの裾をめくって、放尿した後の物を見つめた。
薄い毛で覆われたそれは小さくしぼんでいたけど、僕が見ているうちに、少しずつ大きくなってきた。
「そんなに見ないで」
健ちゃんが、恥ずかしそうにそう言った。
僕は目の前の物に興奮し、目を閉じてその先端を舌で舐めた。
すると健ちゃんはピクッとして腰を引き、ワイシャツの裾を伸ばしてそれを隠してしまった。
「だめ。お風呂に入ってからにして」
「いいだろう? 今欲しいんだもん」
「だって……」
「いいから、早く食べさせて」
「イヤ」
彼はそう言って更に身を引いたけど、その足はすぐ後ろの便器にぶつかってしまった。
僕は迷わず両手で小さなお尻を引き寄せた。舌先を器用に動かして彼を舐めまわすと、健ちゃんはもうイヤとは言わなくなった。
「気持ちいい」
健ちゃんはそう言ってまた僕の肩に両手を置いた。
硬くなった健ちゃんの物を舐め続けると、やがて彼の息づかいが荒くなり、先の方から蜜が少しずつ溢れ出てきた。
「ねぇ、もう漏れそう」
目を閉じて荒い息づかいを聞きながら、舌を動かすのは止めずに彼に告げた。
「我慢しないで。ミルクはすぐ漏らしちゃっていいんだよ」
「本当に……漏らしちゃうよ」
健ちゃんの申告から約10秒後。彼は言葉通り、あっという間にミルクを漏らしてしまった。
僕の口に入りきらない白いミルクの雫が、淡いグレーの床にいくつも零れ落ちる。
健ちゃんのミルクは、とても甘い味がした。
「出ちゃった……」
彼の小さな呟きを耳の奥で聞いた時、健ちゃんには内緒だけど、僕のパンツはもうびしょ濡れになっていた。
END