カトリーヌ(別称グラタン)上部のデッキで肌を寄せ合い、まるで親子のように温め合って眠る。  
幼子は男の腹の上で数ヶ月ぶりに味わう安らぎに包まれていた。  
マリーの求める全てが、そこにあった。  
 
 
        遷ろい  
 
 
ふと目が覚めた。腹の上にマリーが居た。何だか湿っぽい・・ヨダレを垂らしているな。  
苦笑しつつ、小さな頭を撫でてみる。  
「・・ん・・うぅ〜・・・」  
チビが身をよじって頭に置いた手を振り払う。その拍子に腹から落ちそうになるので慌てて左手で押さ 
えつけた。  
その左腕に抱きついて、おまけに股の間に左手を挟んで、幼子は安穏と惰眠をむさぼる。  
「・・・くくっ・・はははっ!」  
あまりにも無防備で能天気な様子が可笑しくて可愛くて口元が緩む。  
手も足も何もかもが人形みたいに小さくて、本当に生きているのか不安になり、そっと抱き上げて確か 
めてみる。  
幼子の心音、吐息、体温、そして汗。このチビが生きている証だとおもうと、そんなものまで大切に思 
えた。  
 
マリーのペトっとした太股と、ぷにぷにの蔭りの無いすべらかな股間の感触。  
くーくーと何も警戒せずに可愛らしくたてる寝息。  
だらしなく目尻が下げて腹の上の幼子を愛でてしまう。なぜ、こんな風になったんだろうか。  
 
家族なんてものは良く覚えていない。  
餓鬼の頃からひとりで生きてきたんだ、肉親の情なんぞ記憶の彼方にあるおぼろげなもの。  
それなのに腹の上で涎を垂らし、くーくー寝息を立てる素っ裸の幼子がどうにも愛おしい。  
もちろん、前からこのチビが可愛かった。守ってやりたいと思っていた。  
でも今は頭で考えるんじゃなく、腹の底からこいつの事を大事に思う。  
どんな意味で・・・なんてわからないが、マリーのことを愛している。ずうっと、いつまでも一緒にいた 
い。  
だが、がさつな俺がマリーを育てて良いのか? このチビの人生を台無しにしてしまうんじゃあないの 
か?  
まんぞくに家族と情を交わしたことも無い、肉親の情もロクに知らない粗忽な野郎に何が出来る?  
・・それでも他人にマリーを任せられない。俺以上にこいつを愛してる奴なんかいるはず無い。  
いや、それは言い訳だな。  
俺はこいつを離したくない。俺がこのチビと一緒にいたいんだ。  
 
なら迷うことなんか無い。  
俺はマリーの親父になる。  
 
サンソンはマリーの髪をゴシゴシと撫でる。  
そして幼子の温もりを確かめるように抱きしめた。  
 
 
 ・  
 ・  
 ・  
 
 
ナディアのひと通り身体を清めてから、グランディスは湯桶の湯を替える。  
すすいだ布でもう一度少女の肌を拭った。  
「さあ、これで身体はきれいになったね。ナディア、膝を立てて前屈みになるんだよ」  
 ?  
何をするのか疑問に思いながらも、娘は膝立ちになる。  
そして前に屈もうとして気付いた。  
「こんなのダメ、全部見えちゃう・・」  
娘は肉付きの薄い尻を床につけて恥じる。  
女は後ろから少女を抱きしめると、うなじに舌を這わせながら囁く。  
「見せておくれ。あんたの可愛いところだよ、恥かしがることなんか無いさ」  
だが娘は左右に首を振るばかりだ。  
グランディスは小さく溜息をつくと、少女の手を握った。  
「それなら、あたしをきれいにして。そのあとでナディアのをきれいにさせて」  
娘の喉からコクっと唾液を飲み込む音が聞こえる。  
「・・うん。グランディスさんのきれいにしてあげる」  
頬を真っ赤に染めながら、ナディアは女に身体を向けた。  
女は慈愛に満ちたような微笑を浮かべていた。  
柔らかくしなやかな身体。そのすべてを娘に開いていた。  
 ぷるっ  
ナディアは身を震わせてグランディスに縋りつくと強引に唇を重ねる。  
少女の舌が女の舌を絡め取ると、くちゅっと小さく音が漏れた。  
そして女を押し倒すように重みをかけ、熟した身体をまさぐる。  
グランディスは首を反らせて唇を離す。  
「は・・ぁぁ・・こ、これじゃ、あたしを洗えやしないよ・・」  
女は微かにあえぎながらも、なんとか娘を急かした。  
 
だが娘は膝立ちのまま女の横に回ると、床に添えた女の身を支える腕を無理に外す。  
そのまま身体が倒れてしまわないよう背に腕を当て、ゆっくりと床に女を傾けてゆく。  
女は強引に身体を求める娘に微かな恐れを感じた。  
我が身を他人に預ける不安から娘をそっと覗き見る。  
しかし少女の黒髪が顔を覆い隠し、その表情を窺い知ることが出来ない。  
女は身を硬くして目を閉じると、自ら浴室の床に体を横たえた。  
胸の前で手を合わせ、祈るような仕草で固く結ぶ。  
すると少女の指が女の髪を整えるように梳いてくれた。  
そのかたわらで、きゅっと蛇口を捻るような音。  
・・ざぁーーー・・・きゅっ!  
・・ちゃぷっ・・・ちゃぷっ・・  
つづいて、湯を張った桶の中で布をすすぐ気配。  
「ナディア?」  
心細さにグランディスが娘を呼ぶ。返事はない。  
・・ぽたり・・乳房の上に水滴が滴り落ち、首筋に布が押し付けられた。  
「ひっ!」  
ゆるく絞った布が首筋を拭う。  
 びくっ  
女は身を小さく揺らし顔をそむけた。  
「・・動かないで・・」  
ナディアの手が頬に触れる。その手は微かに震えていた。  
 
薄く目を開けて娘をのぞき見る。  
そこには壊れ物を扱うかのごとく布で身体を拭ってくれる少女がいた。  
恐々と手を動かすナディア。  
その心細げな表情は、グランディスの口元をわずかに綻ばせた。  
頬に当てられた少女の手を取り、そっと乳房に運び、上から包むように押し当てる。  
「・・ナディア」  
娘が視線を合わせてくれた。  
女は恥らいつつも乳房の上に当てた少女の手をゆるゆると動かして我が身を慰めはじめる。  
目を見開く少女。  
グランディスは頬を染め視線をそらす。  
娘はその思いを察すると布を捨て湯桶を手にした。  
 ぱしゃっ  
少女は湯桶の湯を女にかけると、手で丹念に身体を清め始める。  
そして重く張った乳房を軽く撫でる。  
「っっ・・・ぅぅ・・」  
グランディスは左手の甲を口元に当て声を押し留めた。  
ナディアの褐色の手は緩やかに蠢き女の全身を這う。  
娘の手は乳房を離れ、腰へ、そして太股から女の部分へと届こうとしている。  
「ぁ・・ふぁ・・・ナディア・・・んぁっ」  
次第に浅く、そして早くなるグランディスの息。  
 (ナディアの重みがほしい)  
甘い悦びのなかで、女は娘と肌を重ね、抱きしめられたいと願った。  
娘に組み敷かれ、より激しい愛撫に翻弄される己を夢想していた。  
 
あさましい想いを娘に覚られたくなくて、女は表情を隠すように口元で両手を丸め、右の親指を軽く噛 
み締める。  
その仕草は、幼子のおねだりのようにも見えた。  
ナディアの手が太股を拭う。  
それだけの事でグランディスは期待に身を震わせる。もの欲しさに女のところをしどけなく濡らす。  
だが少女はその手を膝下へ滑らせて行く。そして内股と膝下を数度行き来してから、脛へと移してしま 
う。  
思いを裏切られた女は、内股を摺り合わせて少女にせがむ。  
「やっ、お願い・・・・・・・・」  
 !!  
そう言ってしまってから、娘に何をねだったのか思い至った。  
後悔のあまり、潤い熱くなっていた官能が急に冷めてゆく。  
羞恥に身を染め、口元で丸めていた両手で顔を隠す。  
「・・・グランディスさん」  
ナディアの手が身体を這い上がる。  
「っ!」  
しかし女は恥かしさに、いやいや、と首を振るしか出来ない。  
「グランディスさん」  
娘は女に寄り添うと、背中に手を回し軽く抱きしめた。そして口付けを求める。  
「見ないで・・」  
それさえ女は拒んだ。  
 
・・・ふふっ・・・  
娘の含み笑いがきこえた。  
そして顔を隠す手を握られて、そっと外されてしまう。  
柔らかい唇の感触が右の頬にあたる。  
グランディスは左に顔をそむけた。  
ふぅ・・・耳元に娘の溜息が掛かる。  
 
「だいすき」  
そうささやくと、ナディアは女の身体に自分の身体を重ねた。  
・・・ちゅっ  
左の乳房を唇に含まみ、音を立てて乳首を吸いたてる。  
右の乳房を手で包み、やわやわと揉みしだく。  
「ナディア?」  
グランディスはあごを引いて、おずおずとナディアを見た。  
女の視線に気付いた娘は顔を上げてもう一度ささやく。  
「グランディスさん、だいすき」  
すぐにナディアは乳首を含み直すと、舌で転がしながら強く吸う。  
右の乳房の頂も手のひらでコロコロと弄ぶ。  
そして娘はグランディスの内股に足を挟み込み、強引に股間を開いた。  
 
「やだ・・・」  
再び体が火照りはじめる。  
前にも増して身体が敏感になってゆく。  
グランディスはナディアの唇と舌が乳首を弄ぶたび、娘の右手が乳房を捏ねるたび、指を噛み身を捩ら 
せて快楽を堪えた。  
ナディアの左手が徐々に下腹部へとおりる。  
まだ触れられてもいないのに足首が反りかえり、爪先までピンと張り詰めてしまう。  
このままではソファーの上で戯れたときのように、洗われるだけで直ぐに達してしまうかもしれない。  
娘の指が恥丘の上を這う。  
ナディアの肌をもっと感じたくて女は娘の頭を抱えようとした。  
だが少女はするりとグランディスから離れ、女の足元へ身を移す。  
娘を引き戻そうとして女は半身を起こそうとした。少女は片手でそれを制するとグランディスの脚を抱 
えて膝を起こし、脛を八の字に開く。そして脛に口付けをしてから両手を膝にあてた。  
 
「グランディスさんの見たい。・・いいでしょ?」  
娘は膝を開こうと両手に力を入れる。だが女は膝を開こうとはしない。  
それどころか身体中を桃色に上気させて、懸命に膝を閉じていた。  
「あぁ・・・まるで生娘に戻ったみたいだよ・・」  
女は再び口元で両手を丸めると、その手で顔を隠し恥じ入る。  
少女のような・・いや、幼子のようなグランディスの仕草。娘の心中には倒錯的な征服欲がもたげていた。  
「だめ、見せて」  
膝を開こうとする手に、更に力をこめる。  
女は諦めたように力を抜き、ゆっくりと膝を開く。  
やがてグランディスの全ては少女の瞳の前にさらけ出された。  
女は手の僅かな隙間からナディアをのぞき見た。  
娘は半ば開いた自分のそこを、大きく目を見開いて見つめている。  
もっと間近で見ようと顔をその部分へと近づけようとしている。  
 ひくっ  
何もしていないのに膣がぎゅっと締まる。とろとろと溢れるものが滴り落ちてゆく。  
再び閉ざそうとする女の脚。  
娘は両手で太股を押さえ、襞に息がかかる程近くまで顔を寄せる。  
女はあがらうのを止めて、はしたなく足を広げた。  
ひくひくと襞が蠢く。きゅっと膣がすぼむ。  
そのたびに溢れ出す恥かしい液。  
「とまらない、とまらないよ・・・ナディア、後生だから見ないで」  
しかし娘はさらに顔を近づける。  
そして少女は女のもっとも恥かしいところを指で開く。  
 
「だめっ!そこは洗ってから・・うぁっ!」  
突然、娘が女の部分に唇を付けた。  
腰を跳ね上げ捩じらせて、じたじたと暴れる。  
娘は太股を両手で強く抱えて押さえ込むと、唇を会陰部から膣口に掛けて這わす。  
「・・やめて、おくれよ・・んぁっ!・・・いやあっ」  
 びくんっ  
グランディスの首が反り返り、悲鳴のような声が漏れ、膣から多量の液が溢れる。ナディアは溢れる液 
を少しだけ舐めた。  
癖のある酸味、微かに饐えた(腐敗した)ような風味、そしてむせるほど香る性の匂い。  
「すごく匂う・・・・これがグランディスさんの香り・・」  
娘は花の香りによせられる蝶のように唇を膣につけ音を立てながら吸う。  
「ナディア・・もう堪忍しておくれ・・ふぁっ、だめ!んあぁぁぁぁ・・・・・」  
長い髪を振り乱して悶え、グランディスは達した。  
びくびくと身体が震えて背が反り腰が浮き上がる。  
そして力なく腰を床に降ろすと、荒い息を整えながら切れ切れに呟く。  
「・・ひどいじゃないか・・だめって、やめておくれって・・言ったのに・・・」  
女の瞳は潤みきっており、今にも雫が溢れて、こぼれ落ちそうだった。  
しかし娘は女を慰めようともせずに陰唇への愛撫を重ねる。  
もっとグランディスの喘ぐ声が聞きたい。もっともっと乱れさせたい。  
少女の欲望は女を更なる高みへ誘おうとした。  
だが達した後の敏感な身体に容赦なく愛撫が加えられると、女は身をよじって少女から身体を離す。  
「もう、よしておくれ。あんたは女の身体を何だと思ってるんだい? 少しは自分の身になって考えて 
ごらん」  
グランディスは瞳を潤ませたまま身を起こす。壁に背をつけて乳房を腕で覆い隠し、腿を硬く閉ざす。  
その言葉の端々にはハッキリとした拒絶の色が読めてとれた。  
 
それでもナディアは身を硬く閉ざす女へとにじり寄る。  
「そんな・・わたし、そんなつもりじゃないの! ただグランディスさんが可愛くて仕方なかったから・・」  
でも女は取り付く島も与えず、娘の背後へと場所を移した。  
「じゃあ、どんなつもりだって言うのさ。あんたは只々あたしの身体を貪っただけじゃないか。そんな 
ので女が悦ぶと思ってるのかい?」  
その問いにナディアは答えられなかった。性の経験が無い少女に問いかけても答えられる事ではなかっ 
た。  
女の明らかな拒絶、そして忌避。  
なす術もなく、娘はその場でうな垂れてしまう。  
お尻をペタリと床に付け呆然と後悔に沈む少女の背後で、グランディスは一人ほくそ笑んだ。  
女は気配を殺して娘に近づくと、うしろから抱きしめた。そして少し開いた少女の唇へ強引に右の中指 
と人差し指を入れる。  
 
「歯を立てないで・・ほら、舐めておくれ。これからナディアのところを撫でる指なんだからね」  
・・う、ふぁうぃ?  
口に指を入れられて言葉にならない声を発し、娘は振り返ろうとする。  
グランディスは力一杯華奢な身体を抱きしめて娘の動きを制すると、きゅっと左手の指で小さな胸の頂 
をつねった。  
 っ!!  
痛みに悲鳴をあげるナディア。思わず女の指に歯を立ててしまう。  
「噛むんじゃないよ!さあ、指を舐めて」  
女は更に強く米粒のような乳首をつまみあげた。  
娘は痛みをこらえて口の中に挿し込まれた指をクチュクチュと舐め始める。  
「ふふっ、良い子・・・ねぇナディア。さっき、あんたに聞いたね? 只々身体を貪られて女が悦ぶのかっ 
て」  
グランディスは乳首から指を離すと、いたわるように小さな乳房を撫でる。  
少し腫れた乳首が女の手のひらで優しく転がされると、痛みが心地良さに変わり少女を刺激した。  
刺すような快感に娘は背筋をそらす。  
 
「他の女がどうなのかは知らない。でもね、あたしは嬉しかった。すごく気持ち良くって・・少し寂しく 
て」  
女は少女の手を取り、その指を己の部分へと触れさせた。  
その部分はヒクっと蠢くと、溢れ出たもので少女の指が湿らせてゆく。  
「ほら、こんなになっている。あたし、あんたの慰み者にされて涙が出るほど恥かしかった。それに寂 
しくて悲しかった。・・でもね、もっと苛めて欲しいって、もっと嬲って欲しいって、ここは濡れていた 
の。あたしはナディアに貪られてとても嬉しかったよ」  
そう言いながらも、なぜか女は涙を零す。  
娘はグランディスを慰めてあげたくて、女のところに沿って指を上下になぞらせる。背後で女の喘ぎ声 
がした。  
「ふぁ・・気持ち良い・・・でも・・だめ。・・今度はあたしがしてあげる」  
 ちゅくっ  
唾液の糸を引かせて女は少女の唇から指を抜く。  
「・・・どうしたのさ、あたしを恥かしめて泣かせた娘とは思えないよ?」  
下腹部へと降りて行く女の手をナディアは乳房の上で止めていた。  
「だって恥かしいもの。それに・・ちょっとだけ怖い」  
グランディスは娘を抱く腕を揺らす。  
「そうだね、あたしも恥かしかったよ。ましてや、あんたは生娘なんだから恥かしくて怖くてあたりま 
えさ」  
女は娘の手を握ると指を口に含み、拭うように舐める。きれいにしたところで、その指を自分のそこへ 
導いた。  
「中指だけを伸ばして・・・そう、爪を立てちゃだめだよ」  
娘の指を恥裂に沿うように合わせ、膣口に指先を触れさせた。そして、ちゅくちゅくと左右に小さく振 
る。  
「んぁ・・ここが、あたしの中に・・ふぁっ・・入る、ところ・・」  
絡みつくような襞。とろっと溢れ出る女の陰液。  
「・・・・うん、さっき見た・・・わたしのも同じなのかな・・」  
娘は呆然と指を動かしている。その隙を見てグランディスは少女の部分に指をあてた。  
「ナディアのは少し違うよ・・ほら、ここに娘の証があるでしょ?」  
少女の膣口を覆い隠す薄い膜。女はその膜をそっと指の腹で押す。  
 
「いやだ、怖いっ! お願い、グランディスさん止めて!」  
本能的な恐怖にとらわれた娘は懇願した。  
「だいじょうぶ、傷つけやしないよ・・ナディア、これはジャンに御上げなさい」  
(なんで今ジャンこと言うの?)  
うしろから包まれる様に抱かれ、その幸せに酔うナディアは女の言い様が無神経に思えてしまう。  
だがグランディスはそんな娘を命令調で諭す。  
「いいかい、これは必ず好きな男の子にあげるんだよ。意地を張って本当に好きな男の子を見逃したり 
しちゃあ、つまらないからね。あんたみたいな意地っ張りは、一生を連れ添ってくれる本当に大事な糸 
を自分から切ってしまうんだから・・」  
「・・グランディスさん」  
ナディアはコクっと頷く。グランディスの想いに何となく気付いてしまったから。  
いまのは彼女自身が己の過去を悔いている言葉でもあるんだと。  
そして、その相手は少し気障なスピード狂の男なのかもしれないってことにも。  
「グランディスさん・・・・わたし、もう絶対に馬鹿なことしない。本当に好きな子の前では必ず素直にな 
る」  
・・・  
グランディスはナディアを抱きしめた。  
「だけどね、今だけはあたしのもの。ナディア、いまはジャンのことを考えないでおくれ」  
 くちゅっ  
女は少女の指をゆっくりと自分の中へ導く。  
指がなかばまで入ると娘の手を離した。  
「ふふっ・・指、入っちゃったね。いいよ・・あんたの好きにして」  
女はぶるっと身体を震わせてからナディアに触れた指を上下に摺りはじめた。  
娘のそれをもやのように飾る陰毛はあくまでも薄い。  
左手でその柔らかい感触を楽しんでから、つつっと脇腹へと手を這わせると、娘の口から再び喘ぎ声が 
漏れはじめる。  
「あ・・ふぁっ・・・いいの?・・わたしも、していいの?」  
ちゅぷっと音を立てながら娘は指を深く挿し入れた。  
 
緊張に震える少女の指が深いところへと入ってくる。  
グランディスには、それを落ち着いて感じる余裕があった。  
「っぅ、爪を立てないで・・んっ・・そう、ゆっくりと・・ああ、気持ちいい・・上手だよナディア・・」  
女は娘の指を楽しみながら、幼さを残す秘部の外側の襞を押し広げるようにそっと擦る。  
「っっ!」  
さほど大きい刺激ではないはず。それなのにナディアは小さく喘ぎをもらし息を詰まらせる。  
もっとナディアの初々しい嬌声を聞ききたい。  
いまだ未成熟な身体を性の悦びで翻弄し、すすり泣かせてしまいたい。  
そう思うだけで女の膣はキュッと締まり、娘の指を絡めとっていた。  
「グランディスさんの中が動いてる・・ふぁっ・・なんだか凄くいやらしい・・・っぁ」  
呆然とした喘ぎ混じりの少女の声。  
「ナディアのは開いてきたね。ほら・・わかるかい?」  
親指の付け根から手首にかけてのふくらみを、少女の開きかけたそれに密着させた。  
そして内側の襞に触れるか触れないかのところでかるく擦りあげる。  
「ひぅっ!」  
腕の中で娘の身体が揺れた。  
外の襞を人差指と薬指で広げ、尿道口から膣のふちまでの膨らみに中指を這わせ、繰り返し撫であげる。  
 ビクン  
ナディアは大きく仰け反ると、半ば身を捩じって振り向こうとする。  
女は左手を娘の薄い乳房に移すと、絞りこむように握った。  
「痛っ・・・ああぅっ・・・」  
苦痛と快楽がない交ぜになり、気が遠くなるような刺激が娘を襲う。  
グランディスは乳房を握る手の力を抜き、やわやわと揉んだ。  
 
「痛いのも気持ち良かったのかい?・・・はしたない娘」  
女の腕の中でナディアがあがらう。  
「違う、違うの! わたし、そんなのじゃ・・いぁっ」  
性に疎い少女は女の言葉を懸命に否定しようとするが、グランディスの指で内側の襞をなぞられて伝え 
られない。  
「恥かしい事じゃないの。それは身体の仕度が出来たってことさ。もう少しでナディアは登りつめちゃ 
うよ」  
それを聞いた娘は身を硬くする。自分はどうなるのか、という不安に囚われてしまう。  
女は娘のうなじに口付け、つつっと舐めながら耳元で囁く。  
「怖くないから安心おし・・あたしは、あんたに求められて達したときすごく気持ち良かったよ。だから 
ね、ナディアもそうだと嬉しい」  
娘は空いた手を、自らの乳房を愛撫する女の手に重ねた。そして力を抜きグランディスにもたれ掛る。  
「グランディスさん・・もっと、気持ちよくして・・」  
そう呟いてから、女の中に入れた指を再び動かし始めた。  
開きかけた娘のところ。女はチロチロと襞を刺激しつつ、指で膣口を辿る。娘は左右のふちが弱いよう 
だ。  
外陰唇を撫でながら指先でそこをなぶると、もじもじと太股をゆらして熱い吐息をもらす。  
指の間には挟めないくらい小さな少女の乳首が、生意気にもこれ以上無いほど固くなっていた。  
乳輪ごと乳首を摘み上げ、指先の合間ですり、乳房と共に捏ねる。  
「んんっ、ふぁっ・・・あっ、ああ!」  
ナディアは切なげに短く喘ぎ、くっと身体を前に倒す。  
グランディスは背筋に沿って唇を這わせる。ときに舌で舐め、唇で吸い上げた。  
きめ細かな少女の背が、ぷるっぷるっと時折痙攣を起こしたかのように震える。  
(このくらいになれば達してしまうのに・・・この子、自分で慰めて達したことも無いのね)  
何もかも未経験の娘では与えられる愛撫を直接悦びに変え難く、ましてや頂点へと登りつめてゆく悦楽 
の積み重ねがどうしても上手く出来ない。  
女は緩やかな刺激で少女を頂点へ連れて行こうと思っていた。  
しかし少しだけ強い肉体の刺激と、精神的なものを合わせて娘を求めることにした。  
 
膣口に這わせていた指を陰核へとはこぶ。だが包皮を捲りあげたりはしない。  
それでも少女の腰がビクンと跳ねた。  
「ねぇ、ここが解る? 女が一番感じるところなんだよ」  
触れるか触れないかのところで包皮をなでる。  
 っっ、っっつぅ!  
いま迄に無い刺激が少女の息を詰まらせ、それは震えとなって背筋を登ってゆく。  
女は震えにあわせて乳房の形を変えるほど握る。  
ナディアは放心したように身悶えていた。  
あまりに強い快感に、グランディスの中に挿入した娘の指が疎かになっている。  
女は卑猥に腰を振り、少女の指で己を慰めた。  
「あっ・・やだ・・・グランディスさん、いやらしく動いてるっ・・んぁ!」  
くにくにっとした尻の動き。  
「男のものが、入ると・・ぅぁ・・女はね、こんな風に腰が・・んっ、動いちゃうの」  
女の息も次第に荒くなり、それを聞く少女の心を快楽へと追い詰める。  
一瞬、女の長い爪が少女の薄い膜を強く押した。そして少しだけ娘の証を傷つける。  
鋭い痛みが少女の背筋を走った。  
 
その時、ナディアの中に押し寄せていた刺激が何かと結びつく。  
同性との擬似的な性交が、痛みを切っ掛けとして少女の中で本当の性の交わりになった。  
その瞬間、甘く苦しい快感そして鋭い痛み、それらが一挙に悦楽へと変わる。  
「何かっ、変なの!わたし一杯になっちゃうっ。いやあっ、グランディスさん、グランディスさんっ!」  
女の指が少女の小さな襞を擦り、別の指で陰核を包皮ごと捏ねる。  
乳首と乳房を押し潰すように捏ねながら引き降ろす。  
 
ナディアはもう何もわからなくなっていた。  
痛みと快感、苦しみと悦び、その全てが幼さを残す身体を震わせる。  
とめどなく涙が頬を伝い、それをグランディスが唇で拭う。少女は整わぬ浅い呼吸を押して女と口付け 
を交わす。  
息を継ぎ、喘ぎ声をあげ、女と舌を絡ませて、ナディアの口元からは唾液があふれていた。  
「もっと、沢山、くるの! ふぁっ、あああぁぁっ・・・っっっ!」  
ビクン、ビクンと身体が小さく跳ねはじめる。それでもナディアは登りつめようとしない。  
「んぅっ! ひぅっ・・・くぅ、やぁっ!」  
短い悲鳴をナディアはあげ始めた。全身から汗がしたたり、首を苦しげに小さく振り続け、キュッと瞳 
を閉じる。  
快楽に慣れない身体が、長く続く頂点寸前の悦楽にきしむ。  
「無くなっちゃう! ふあっ、グランディスさん、全部なくなっちゃうのぉっ! もう、やだぁ・・・ん 
ああぁっ!」  
ナディアの腰が大きく跳ねた。グランディスは娘の中から溢れ出るものを指に絡め、指の腹で陰核を包 
む包皮を剥く。  
少女の身体が仰け反り、腰が浮き上がった。  
娘は己の薄い乳房を握り、小さな乳首をつまみ上げる。息がつまり声が出ない。  
肩で揃えた髪を左右に振り乱していた娘が、苦痛を耐えるように顎を引く。  
女は少女の乳首に爪を立てる。ナディアの小さな陰核を爪で弾く。  
「っ!・・・っっっ!・・っっ」  
娘は声にならない悲鳴をあげながら身体を丸める。ぷるぷると内腿が揺れ、それは娘の背筋を伝い身体 
中に広がった。  
焦点の合わない虚ろな瞳を見開くと、再び身体を仰け反らせて叫ぶ。  
 
「お願い、助けて、グランディスさん!・・っっ!、ぅぁっ・・・いやああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」  
詰めていた声が口を吐き、悲鳴にも似た喘ぎを漏らす。  
そしてナディアの全身がグランディスの腕の中で硬直し、少女は初めて快楽の中を登りつめた。  
 
 
娘は数十秒の間、身を硬く反らしていた。  
やがて、ふるふると身体を震わせながらグランディスの膝の上に腰を落とす。  
女はうつろな瞳をした少女の身体を優しく抱きしめた。  
浅く荒いナディアの息。早く落ちつくようにとグランディスは少女の身体をさする。  
娘が苦しげに震える。  
 ビクっ  
女に後ろから抱かれながら、少女は間欠的に身体を揺らしていた。  
グランディスはナディアを正面に抱きなおす。  
少女は力なく女にしなだれかかった。  
穏やかな微笑をグランディスは浮かべる。  
女は娘の口元に熟れた乳房をあて、唇に乳首を近づけた。  
無意識の内にナディアは女の乳首を咥える。  
 ちゅくっ  
少女が乳首を吸う。  
グランディスは少し涙ぐむと、娘の黒髪をそっと梳かした。  
女は微笑を浮かべたまま、祈りを捧げるように宙を見上げ、ゆっくり瞼を閉じる。  
一粒の水滴がグランディスの頬を伝い、ナディアの乳房へ零れ落ちると、少女の胸を飾る宝石がぽうっ 
と暖かく灯った。  
娘はぼんやりと意識を戻す。  
 
 
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