へそに興味があるけど、そこを触らせてなんて言っても拒否されるのがオチだよなぁ……。  
 
「僕は、七咲のお腹を触りたいんだけど……」  
「お腹……ですか」  
「駄目かな?」  
「それくらいなら、別にいいですけど……意外ですね。もっと変なところを要求されると思ってました」  
 
ははは、まったく失礼な話だ。  
僕ほどジェントルマンの称号が似合う男はいないと言うのに。  
 
「それじゃあ、さっきみたいに僕に寄りかかってくれないかな」  
「……変なモノ当てないでくださいよ?」  
「――努力するよ」  
 
先ほどのように七咲は僕に背を向けて湯に浸かった。  
同じように頭を僕の肩に乗せられると、なんとなくいい匂いがした気がする。  
 
「えーっと、それじゃあ失礼します」  
「クス、それも変ですよ」  
 
僕の指が七咲のわき腹に触れた瞬間、少しだけ七咲の体がピクンとはねた。  
そのまま水着の上から下腹部をなぞるように指を動かす。  
すべすべとした水着の感触が指腹に感じられる。  
途中七咲が、 どうですか? と聞いてきたので、僕は素直に思った事を口にした。  
 
「すごく柔らかいのに、無駄な肉は全然付いてないんだね。さすが水泳部って感じかな」  
 
七咲はくすりと笑いながら、更に僕に体重を預ける。  
 
嫌がってはいないようだけど、どうしようか。  
水着越しじゃあ物足りない……直に触りたい。  
そんな願望を恐る恐る口にしてみる。  
 
「……先輩にだけの、特別サービスですからね」  
 
そう許可が出ると、僕はすぐに行動に移した。  
わき腹を覆う水着に指を滑り込ませて、直接七咲のお腹に触れる。  
 
「……やっぱり直接触られると、ちょっぴりくすぐったいですね」  
 
七咲の柔らかい肌は僕の手に吸い付くような不思議な弾力を帯びていて、いつまでも触っていたくなる。  
何度か撫でたり摘んだりを繰り返してみると、不意に指先が何か穴に引っかかった。  
 
「――あふっ……」  
 
これまでに無い七咲の反応。  
引っかかっている指先に力をこめる。  
 
「せ、せんぱい―――んっ……」  
 
それはへその穴だった。  
七咲の意外な反応が面白くて、ついそこを重点的に触ってしまう。  
指をクニクニと動かすと、その動きに合わせて七咲が声を漏らす。  
本人は抑えようとしているのだろうが、それでも我慢しきれない声が口から漏れ出してしまっている。  
 
「おへそ、気持ちいいの?」  
「そんなことないです、別に気持ちよくなんて―――ひゃんっ!」  
 
少し強めにへそをほじってみると、七咲の口から艶のあるあえぎ声が漏れた。  
 
「先輩、もうちょっと……やさしくして下さ―――あぁっん」  
 
へその刺激から逃げようとする七咲は、自然と僕に体を押し付ける形となる。  
まずい。  
このままだとさっきみたいに―――。  
こうなったらシラを切るしか……。  
 
「っ!先輩!?当てないでって―――やっ、ふぁん!」  
「どうしたの?」  
 
七咲は、背中に伝わる肉棒の感触から逃げようと体をよじるけれど、僕ががっちりとお腹を抱えているせいで簡単には逃げられない。  
それどころか、いじられ続けているへそから伝う刺激からも逃げようとするおかげで、今度は自ら背中に肉棒を押し付ける格好になっている。  
肉棒から逃げようとするとへその刺激が強まり、へその刺激から逃げようとすると背中に当たるモノの存在を意識してしまう。  
悪循環だ。  
 
「あぁ……先輩の、いじわる……ぁぅ、ん……」  
 
しばらくへそをいじり続けていると、七咲の体はくたぁっと力なく、僕に寄りかかる形になっていた。  
肩で息をしながら、それでも継続的に襲う刺激に体をピクンと震わせている。  
 
「逢 胸、触っていいかな」  
 
七咲はしばらく考えていたようで、無言でうつむいていたが、僕のほうを少しだけ振り返ると コクン と頷いた。  
 
 
水着の中に滑り込ませていた手を徐々に移動させていくと、手のひらに今までとは違った肉質的な柔らかさが伝わる。  
そのまま手でカップの形を作って、左右から乳房を搾る様に揉んでみると、水着に浮かび上がっていた先端のポッチがより存在を主張しはじめた。  
水着越しだというのにその形が分かるくらいぷっくりと膨れ上がっているそれを更に弄ってやりたくなった僕は、握っている手を円を描くように動かす。  
すると水着の表面に浮かび上がる起伏もその動きにあわせて移動をする。  
 
「あふ……、ん、んっ、……ふっ――」  
 
水着と接地している乳首には摩擦刺激が伝わっているだろう。  
切なげな声をあげる七咲はとても色っぽい。  
 
「逢、みてよ。逢のおっぱい、すごい事になってる」  
 
僕の肩に頭を預けていた七咲の耳元にそう囁く。  
 
「ほら、僕がこうやって揉むと………えっちな逢のおっぱいの形がこんなにはっきり」  
「―――なっ!?え、えっちなのは先輩ですっ!」  
「そうかな、水着ごしでも判るくらいこんなに乳首をビンビンにさせてる逢の躰のほうが……よっぽどえっちだよ?」  
 
同時に、今まで直接触れていなかった乳房の敏感な突起を、指の腹で触れる。  
 
「だってそれは先輩が―――っあぅん!先輩っ!ず、ずるいです!」  
「ごめんごめん、逢がかわいすぎて、つい……」  
 
言いながらも指の動きは止めない。  
柔らかい乳房に反比例するように硬さを増す乳首を、更に執拗に責め立てる。  
指と指で挟んでみたり、爪を使って最先端をこすったりする。  
そのたびに七咲の口からは快楽の声が上がる。  
 
時折 先輩はずるいです。卑怯です。 という非難の声が混じって聞こえるが、「いやだ やめて」という声は聞こえないからいいだろう。  
 
 
しかし、そろそろ僕のほうも我慢できない。  
七咲の艶のある声やしぐさで、僕の怒張も暴走寸前だ。  
 
「ねぇ、逢……えっと、もう我慢の限界なんだけど、その……」  
「………………いい、ですよ」  
「本当に!?」  
「だって、ダメって言っても、先輩はいじわるするじゃないですか」  
「そ、そんな事は……」  
「それに、やっぱり先輩はずるいです。こんなにされたら、私だってもう……我慢できないです」  
 
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