悩める青少年 11
なんだか…あったかくて…すごく気持ちがいい
何かすごく安心できるものに包み込まれているような…
ん?あ…ったか・い?
今は夏、なのに…?
僕を包んでいるもの、なんだろう?
ぬいぐるみでもなければ、布団や枕でもない…
???
得体の知れないものが目覚めたら隣にいるという恐怖から、僕は目を開けることが出来なかった。
でも、ソレがなんなのか知りたくって、目は瞑ったまま、手探りでソレに触れる。
結構大きいモノだ…プラスチックの様に硬くはないけど、布とかそういうものよりは硬い…
ところどころちょっとでこぼこしてるかな…で、熱くもなく冷たくもなく、ちょうど僕と同じくらいの温度…
!?・・・うご・い…てる、、、
「くすぐったいんだけど、キラ?」
!?!!!!!?
突然声がして、名前を呼ばれて、目を開く。
目の前には。担任のフラガ先生。
僕は、フラガ先生の胸の上に乗り上げていて、先生の肩や胸の辺りをどうやら手で探っていたようだった。
…先生、どうして…?…!!服、着てない……っぼ、僕も…
あ。
そうか、僕、昨日先生と…
昨晩のことを思い出し、急に体中の血液が沸騰したかと思うほど、僕の体は熱くなった。
きっと昨日の夜のことでも思い出してパニックに陥っているんだろう、と真っ赤になって動きが止まっている自分の上のキラを見つめ、
フラガは微笑む。
羞恥で慌てるキラをずっと眺めていたい気もしたが、それよりもキラの声を聞きたかった。
「キラ、おはよ。」
「あ…」
フラガの体の上から少しずり落ち気味になっているキラの体をきちんと自身の体の上に載せ、
まだパニック中で上手く言葉を返せないらしいキラを促すために、もう一度”おはよ”と言った。
「お、…おは・よう…ご・ざいます…///」
辛うじて挨拶をしたキラは、真っ赤になっている顔をフラガの胸にうずめる。
そんなキラの恥らう姿を、フラガは目を細めて眺めた。
そんなゆったりとしたシアワセな時間は、キラの行動によってつかの間に終わってしまう。
キラが、フラガの上から降りベッドから抜け出そうとしたのだ。
「お、おい、どこいくんだよ?」
「…あ、あのシャワー浴びてきます…」
恐らく、昨日の行為で体に力が入らないのだろう。
キラの足元はふらふらとおぼつかない。
そんな体で滑りやすい浴室に入ったら、絶対に転んでしまうことは目に見えている。
まだベッドから1、2歩しか進んでいないキラの腕をフラガは掴み言った。
「そんな体で一人じゃ無理だよ。俺も一緒に入る。」
「えっ!!!?…だ、大丈・夫ですから…」
フラガの申し出を断り、尚も一人で歩こうとするキラに痺れを切らし、
フラガは今度こそきちんとベッドを下りてキラの前に立ちふさがる。
「大丈夫なわけないだろ??」
「だい…じょう・ぶで、すって…」
「絶対転ぶ!」
「転びませんっ」
そんな押し問答を無理矢理終わらせるために、フラガはキラを自分に掴まらせようとキラの腕を引っ張ったその時。
「あ!」
キラが驚きの一声を上げ、座り込んでしまった。
腕を強く引っ張りすぎて痛かったのかと心配しフラガが声をかけるが、キラは大丈夫だとか細い声で答える。
ほら立って、とフラガが促したが、キラは首を横に振るばかりで動こうとしない。
仕方なくキラを抱き上げようとフラガはキラの両脇に手を差し入れた。
「あっ!だ、だめっ…!!!あ・…んっ!」
何がダメなのか?とフラガは、キラの顔をのぞく。
ぎゅっと目を瞑り、ホンの少し頬を赤らめたキラの顔が、自分の肩口にあった。
そして、びくんっとキラの太ももが1回、痙攣する。
キラの太ももに視線を移動させると…
キラの内股から流れでる白い液体、ソレは昨晩キラの中に注いだ己の精。
「キラ、風呂入ろう。」
そういって、フラガはキラを抱き上げた。
フラガの申し出をキラは無言で承諾する、否、元から断りの選択肢なんてなかったのだが。
* * * *
フラガ先生にバスルームまで連れてこられて、結局一緒に入ることになってしまった。
僕は壁に手をつき、先生にお尻を突き出すような姿勢を強いられた。
ハズカシさで熱くなる僕の体。
頭上から降り注ぐ少し温めのシャワーが、それを先生に気づかれないようにしてくれているのだろうか?
「んっ!」
フラガ先生の指が、僕の下のイリグチに差し込まれ、思わず声が出てしまった。
僕の内側で、先生の指が動く。
『ソレ』はさっき大方出てしまったんだけどっ///、”きちんと出しておかないと後で大変なんだ”と先生が言い
今、先生に掻き出してもらっているのだ。
時々、その残滓が僕の内股をどろっと流れ出るのに、ゾクリと背筋が震えた。
「…っ…ん、あんっ・・・・・っはぁ・・・」
内側から感じる先生の指の動きと、掻き出され腿を伝う液体に声が抑えきれない。
そしたら。
「コラ。そんな色っぽい声、出すな。」
ちょっぴり苦笑混じりに先生にそう言われてしまって。
しかも、耳元で。
先生はズルイ。
もう気づいてるくせに。
僕が、先生のその指の動きに感じ始めてしまっているって。
「キラ。」
名前を呼ばれると同時に体をひっくり返され、先生と向き合わされた。
「…フラガ先生…」
きっと、先生を見つめる僕の瞳は濡れている。
温めのシャワーの所為じゃなくて、情欲で。
「…キラ。」
もう一度僕の名を口にしたその唇で、フラガ先生は僕の唇を塞いだ。
タイルに背を押し付けられ、でも冷たいと感じたのは一瞬で、
欲望で上気した僕の体温で、すぐにそんなタイルの冷たさも感じなくなる。
そして、その僕の体温よりもさらに熱い先生の唇で、僕は体も心も全て溶かされてしまった。
* * * *
蜂蜜で普通より甘めのレモネード。
わがままを言って、先生に作ってもらったんだ。
だって、僕はもう一歩も動けそうになかったから。
結局、僕たちはあのあと再び行為になだれ込んでしまった。
何のためにお風呂に行ったんだか…///
そして今、僕はベッドで作ってもらったレモネードを飲んでいて
その隣には、ベッドに浅く腰を掛け、僕の髪を梳くフラガ先生。
「レモネード、美味しいです、フラガ先生。」
「そうか、良かった。」
「はい。とっても。」
そうにっこり微笑むキラの笑顔に、フラガはちょっぴり困った顔をした。
不審に思ったキラが、問う。
「どうしたんですか?」
「…あー、その、そんな格好で可愛く微笑まれるとだな…」
「はい?」
「んー…また、ヤりたくなっちゃうなー…なんて…アハハ」
「!!!」
な、なんてことを考えてるんだっ!この人はっ///
僕は先生から顔を逸らす。
「怒ったのかっ??わ、悪いっ!!すまん!許してくれよ。」
慌てて、謝罪を述べるフラガ先生。
「〜」
「ん?何?キラ。」
「………また、今度っ///」
僕は、飲みかけのレモネードを先生に押し付けると、
ハズカシさで真っ赤になった自分を隠すために布団にもぐりこんだのだった。
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ズイブン更新してなくってすみません。
いっやー肉歳やってたら、時間がなくなって。
予定ではこっちもバリバリ書くつもりだったんですけどね。
パラレルだけじゃなく、アニメ設定でも裏やろうかなと。
しかしそんな時間、すずめの涙ほどもありませんでした。
さーて、今回のお話は翌朝ということですが、お風呂でのシーンカットしました。
っていうか想像では出来上がっていたんですけど(爆)、自分の文章力では到底書けるものではなく断念です。
皆様がご自由に妄想していただけると幸いです。
さてさてこれでやっと他のキャラを出せるかな???
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