悩める青少年 10





「キラ、ちょっと俺に掴まって。」






僕に覆いかぶさっているフラガ先生に言われ、僕は意味が良く分からなかったが、
フラガ先生の首に腕を回した。
「よいしょ・・・っと。」
そんなちょっとだけジジくさい掛け声と共に、僕の体が宙に浮く。
「!!わわっ!」
フラガ先生の左手が僕の腰の辺りを支え抱き上げると同時に、右手で僕のチノパンを脱がした。
もちろん、下着も一緒に。
突然の出来事に僕は、先生にしがみつく腕を一層強める。
チノパンと下着を脱がし終えた右手が即座に僕の膝裏に回され、僕はいわゆる”お姫様抱っこ”という状態だ。

剥ぎ取られたチノパンと下着に生々しさを感じ、僕の体は一気に熱くなった。
「せんせっ…あ、あのっ・・・?」

「気持ち悪いだろ?そのままだと。」
さらりとそんなことを言ってのける先生の余裕に僕はちょっと嫉妬してしまう。
だって…いかにも手馴れてるっていうか…その、僕の他にも…ってそんな独占欲丸出しの浅ましい感情が
僕を襲った。

「キラ。」
名を呼び、僕の耳元にキスをしながら先生が言う。

「ベッドどこ?」


「え?…あっ///」
真っ赤になってしまっているだろう僕の耳にフラガ先生が今度は噛り付いてきた。
「別に俺は、このままココで続けてもいいけど?」


「っ!!!///」
意地悪い先生の言葉。
コンナ明るいところでなんてっ!それでなくても僕はもう恥ずかしくて死にそうなのに。


「…あっち、で・す・・・」
僕は先生の肩口に顔をうずめ、寝室のあるドアを指差すことしか出来なかった。





*     *     *     *







「あ、あっ、あのっ…電気・付けない、で・くだ…さ、い。」

恥ずかしさで顔が上げられないのか、俺の肩口に顔をうずめたままキラが言った。
キラの言葉と共に吐き出された吐息が首にかかり、少しくすぐったい。
きっと他人と肌を合わせるのは初めてで、緊張を示すキラの心臓の鼓動が俺にも伝わってきていた。

「OK、でも、キラの顔を見たいから、ライトスタンドぐらいは付けてもいいか?」
そういって、真っ暗な部屋の中を、少し開いたカーテンの隙間からこぼれる月明かりを頼りに
俺はキラの机のライトを付けた。
ともされたライトで、キラの部屋がぼんやりと見え、俺は部屋を見回す。
「?コレなんだ?」
キラを抱えたまま俺は、ベッドボードの上にある鳥の形をした模型を指差す。

「あ、それは…トリィって言って、昔、僕が引っ越すときに友達がくれたんです。・・・ものすごく仲の良かった友達が。」
ようやく俺の肩口から顔を上げ、キラが言った。
一瞬ではあったが、キラの顔が見たことがないほどほころぶのを俺は見逃さなかった。
名前も顔も知らない、キラの幼友達に俺は嫉妬し、探りを入れるように、俺はキラに問いかけた。



「今でも、その友達と連絡取ってるのか?」


「え?」
呆けた顔をしてキラが俺を見る。
そりゃそうだ、鳥の模型に関する質問ならわかるが、まさかそれをくれた人物について尋ねられるとは思わないだろう。
それでも、俺は質問を続ける。

「その、鳥のおもちゃをくれた友達と、さ?」



「あ、…いえ、引っ越してからしばらくは手紙のやりとりはしてましたけど…そのうち僕もいろいろあって、
向こうも忙しかったんでしょう。今はどこで何をしてるのかも、わかりません。」


すこし寂しそうに笑ってキラは答えた。

自分で聞いておきながら、キラに寂しい顔をさせてしまったことを後悔した。
でも、今は連絡をとりあっていないことを聞き、俺は内心ほっとする。
キラと気持ちが通じ合った今、キラの全てを独占したい。
俺の知らないキラがいないようにしたいんだ。
キラが嬉しそうに幼友達のことを話したことに嫉妬するのは、杞憂だろう。
でも、そんな心配する必要の無いことでさえ、俺はキラのことが気になって仕方がない。





「…フラガ先生?」


「…あ、あぁ。」
キラに呼ばれ、気づけばキラの大きな瞳が、俺に向けられていた。
俺がキラの全てを独占したいだなんて、駄々っ子のような考えを持っていることを、
キラが知ったら笑うだろうか?
大人の振りして実はキラよりも子供かもしれないな、俺は。
そんなことを思ったが、今はもう少し大人のフリをしていよう。


「キラ。」
俺はちょっといつもより低い声で言った。
その声に、頬を赤らめながらも大きな2つのアメジストを潤ませて俺をじっと見つめるキラ。
2つのアメジストから目をそらさずに、俺はキラをベッドに横たえた。
そして、もう一度名前を呼んでキラに口付けた。





*     *      *     *





「っあ…はぁ…ア、ア、・・・・・」

先生の唇が、僕の唇から首、鎖骨へと滑り落ちていく。
僕はシーツをつかんで、先生から与えられる快感を受け入れていった。

「あっ!」
フラガ先生の唇が滑り落ちた先は…おへそより下にある、僕の欲望。
先生のすこし癖のある髪が下半身をくすぐり、それさえも刺激になってしまっていて…

「ああっ、だめっぇ…」
先生の舌が僕自身を舐め上げる。まるでソフトクリームでも舐めるみたいに、先端から根元へと。ゆっくり。
初めて他人の口に含まれる感覚に、僕はおかしくなりそうで。
先生の頭を引き剥がそうと手をかけたけど、あまりの快感で手に力が入るわけもない。

「…キラ、気持ちいい?」
一旦僕から口を離し、先生が聞いてくる。


「っ!やぁっ…」
「…そうか、やめて欲しくなかったか?」

含み笑いをして先生が言った。そんな淫乱だなんてしられたくなくって、なんとか否定の言葉を口にする。

「ちがっ…」
「嘘言え。ほら、キラのココ、もっと舐めてくださいって涙流して頼んでくるぞ?」

先生のいやらしい言葉に僕は首を振って否定した。
「・・・・う・そっ!」

「嘘じゃないさ、ほら、目を開けてみてみろよ。ぴくぴく動いてるぞ?」
そういって、先生は僕自身にふーっと息を吹きかけた。

「っああア!!!!・・んっ!」

「おっと…」
出ちゃうところだったな、と、クスリと笑いながら、フラガ先生は僕の根元をきつく握った。

「ア、ア。・・・・やっ、ああっ!」
「まだ認めないのか?そういう悪い子にはオシオキが必要だな。」


「アっ!!!!!!!」

オシオキって何?と頭によぎったが、言葉にする前にそれは行われた。
一瞬あまりの熱に何が起こったのかわからなくって、僕は恐る恐る目を開け熱源を見る。


!!!
…先生の、口の中に・・・ぼ、僕が。。。
あまりに卑猥な光景に、僕は目をそむけた。
でも、熱は引くどころか、ますます増す一方で。

「キラ、イイ?」
僕を含んだまま、フラガ先生が喋る。
だめっ、咥えたまましゃべらないでっ!
喋るときの喉の振動や、時折歯があたって…
「んッ!…ア、あ・あんっ・・だめぇっ!・・・・・・・・んああっ!!!」

フラガ先生が僕を咥えたまま、口を動かした。
僕自身から出ている液体と先生の唾液とで、すべりが良くなっているのか、口を動かす速さはどんどん増していく。
もう頭がおかしくなりそうなくらい、気持ちよくって、イキたくって…
なのに、先生の手は未だ僕の根元を握り締めている。
もう…苦しい…


「あっ、アア・・はぁ。・・・ああッ、せん、せっ・・もう、ボク・・・オネガっ・・ア、ああっ・・」
「もうイキたい?」

僕は快感で苦しくて、もう言葉すらロクに喋れなくなっていて、コクコクと首を縦に振るだけが精一杯だった。
オネガイって言ったのに、まだ先生は根元を離してくれない。
拷問に近いフラガ先生の愛撫。

「センセぇッ!ア、ああっ…やぁっ、あんっあ、ダメ、も・う、離し…てッ」
生理的な涙で顔をぐしょぐしょに濡らしながら、僕は懇願した。

「キラ。」
先生は僕を口にしたまま名前を呼ぶと、やっと僕の願いを聞き入れてくれた。




「アアーっ!!!!!」




「はぁ…はぁ・・ん、・・・」
息を整えることに夢中になっていると、ぼやけた視界が金色になった。
あ、フラガ先生の髪の色。
何度か瞬きをして、目に残っていた涙を押し出す。

「キラ、キラ。」
名前を呼ばれ、僕はなんとか先生に手を伸ばした。
その手を捕まれ、フラガ先生の手と絡ませられる。
先生は僕の目じりに溜まっている涙を唇で拭い取りながら言った。

「キラ、もう、いい?」

え?

「…な・に?…・・・・・・・・ああッ!!!!!」

先生の手が、僕の中心を通り過ぎ、その奥にある窪みへと伸ばされたのだ。
先ほどの愛撫で窪みのほうにも滴りが流れていて、そのぬめりを使ったのかフラガ先生の指が、
僕の中に・・・差し込まれた。

「あ・ああ・…んくぅッ・・・」
始めは1本、そのうちに2本と増やされ…
僕の喘ぎが、指の圧迫に耐えているモノから、嬌声へと変わる頃には3本の指が挿入されていた。
そしてその3本の指は、僕の中で、ばらばらに動いて・・・

「!ああっ・・・んっんっ・・・はぁ。ア、ア、センセッ・・ぼ・く・・・」
ばらばらに僕の中を探るフラガ先生の指に、僕はどうしようもなくもどかしさを感じてしまって…


「キラ?もう、大丈夫みたいだな?入れるぞ?」
「ア、んぅっ…せんせっ!」
そう言って、先生は僕の中から指を引き抜き、すぐにそこへ猛々しい熱を擦り付けた。
指が引き抜かれ、突然の喪失感に僕は一瞬不安になったが、間もなくあてがわれたフラガ先生に
これから与えられるであろう快感を予測する。
でも、ちょっぴり怖くって…だって、さっきチラリと見た先生のソレは…
僕のモノとは比べ物にならないほど大きくて…大人のオトコの人なんだってことを痛感させられた。



「…アッ!!!!ア、ぅ・・・」
フラガ先生が僕の中に入ってくる。まるで僕の様子を伺っているかのようにゆっくりと。
先生のソレは見た目以上に大きくって、そして熱かった。
内臓が先生ので圧しこまれるような苦しさと、先生と一つになれる嬉しさとで、
僕は自分でもよく分からない感覚だ。
僕のイリグチは、フラガ先生のソレには小さすぎるほどで、今にも切れそうなほど痛むけど、
それでも、僕は先生に来てもらいたくって…


「…フラ・ガ・・せん・セイッ・・・んぅっ・・あ・・・」
「・・・キ・ラ・・・」
先生の手が僕自身に伸びてきて、愛撫をし始めた。
フラガ先生の手が段々と早くなる。そうされることで、僕は圧迫感より快感の方を強く感じるようになっていく。
そして少しずつだけど、先生も僕の奥に…


「キ、ラ…大丈夫か?」
全部先生が入り終わったのか、ちょっぴり顔をゆがめながら先生が心配そうに尋ねてきた。
圧迫感はあるけれども、イリグチの痛みはしびれて感覚があまりない。
ただ、今一番、フラガ先生の近くにいるのが僕だということ、それだけを強く感じて。
「だ・いじょ…ぶで・・す…」
圧迫感に耐えながらもなんとか応えると、先生は汗で額に張り付いている僕の髪を撫で付け、おでこにキスをしてくれた。
「・・キ、ラ…」





「ああっ…あっ、あっ・・はんっ・・・んあッ・・・」
フラガ先生の腰を動かす律動と同じリズムで、僕の嬌声と濡れた音が部屋に響き渡る。
そして時折先生が僕の名前を呼んでくれて。
「キ・ラ・・・・キラっ・・・」
「せんせッ・・・フ・・ラガせんせぇ・・・」
お互いの発する言葉に意味はないけれど、それでも僕たちはお互いを求めて名を呼び合う。
まるで壊れたおもちゃのように何度も。



「せんせいッ・・・ぼ、ぼくっ・・・もぅ…あっ。あっ・・ア、アァ…」
この、気を失いそうなほどの快感がずっと続いてほしかったけど、僕はもう耐え切れなくて限界を訴えた。




「…キ・ラッ…」
「アアっ…せんせぇッ・・」




僕の限界を知り、更に狂おしく腰を進める先生に僕は息も絶え絶えに先生の肩口に額を押し当て、
フラガ先生の与えてくれるものを全て、受け入れた。






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長かった…恐ろしいほどに。
もう表現力が乏しくって…ごめんなさい。
めちゃくちゃ時間掛かりました、コレ。コンナ長くなる予定はまったくなかった。
むしろさっさと終わらせて次の展開へ〜なんて考えてたんですけど(ココは裏です…)
ムウさんに怒られましたので(爆)…でもちょっと楽しかった。(オイ)
いやー世の中のえろ作家さん…偉いですね。
そして今回にようやくキラたんの幼馴染の存在が!(話が長すぎて覚えてますか?みなさま。)
仕事中もどうやってその彼を登場させようか考えまくってます。
それでは、お疲れ様でした。
続く。


   

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