***12:宇宙編*** |
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428 名前: フレイ ◆4gVSmsPAPA [sage殺伐じゃないんだが、一応絡んだ(?)ので] 投稿日: 03/08/31 03:00 ID:??? いきなりポッドに乗せられて宇宙に投げ出された。 あたしは必死の思いでAAに救援の呼びかけをかけた。 キラの声が少しだけ聞こえたんだけど、すぐに誰かに連れて行かれてしまったの。 ようやくどこかに降ろされあたしはおそるおそるポッドから出て来た。 するとそこには知らない人、知らない船の中だった。 兵士の一人に無理矢理連れて行かれたあたしは、そこで白いスーツの男に出会った。 恐いと思いながらもあたしはその人に鍵となるフロッピーを渡したわ その後のバジルール中尉に会えたことだけが、その時のあたしの唯一の安心感だった 恐かった・・・・もうあんな思いはしたくない・・・ これからあたしどうなるのかしら・・・・・・・・・・・・・・・キラ・・・・・・・・・ 445 名前: オルガ?いさだくフリセ ◆agurOOY75E [sage] 投稿日: 03/08/31 21:39 ID:??? 例の2機の交戦中、無線機から艦長の声が響いた。 (ポッドの回収に向えだと!?) 命令では逆らうわけもいかない、薬の心配もある。機体の向きをかえポッドへと向かう。 (かったりいことさせやがる!) ふと、センサーへと目を落とす。 (!?敵機、追ってきてるのか!) ペダルを強く踏み込んだ。が、まもなく敵の白い機体もフォビドゥン、レイダーにより撃退された。 俺はポッドを持って帰還した。敵の二機も片方の機体の損傷のためか引いたようだ。 しかし敵ながらさすがといったところだろうか。俺の疲労も極限だ。 汗が服にくっつき、さらにパイロットスーツの中の気密性が高いためなんともいえぬ不快感をかもちだす。 初出撃からの因縁の敵だ。出撃のたびにやられてきた。奴らは強い。俺は奴らに勝ちたい。 焦りのような感情、それが俺の不快感を煽った。 「この手で……必ず……落としてやる……。」 敵艦の宙域離脱を確認し、第一戦闘配備が解除される。ブリッジの通信担当のすれ違った。 少し気になっていたので、ポッドの中身のことを聞いて見た。 「あれか、ごく普通の女の子だったよ。捕虜には見えなかったな。バジルール艦長の知り合いだそうだ。」 「へえ……。」 (どおりであんなうるせえ声が聞こえてきたわけだ) 「あとアズラエル理事に何か渡してたみたいだな、戦争が終わる鍵だとか。たぶんでたらめだろうけどな」 「戦争を終わらせる鍵ねえ……。」 きな臭い話だ。 「きになるなら理事に聞いてみたらどうだ?それとも気になるのは女の子のほうか?」 ははっと笑い彼は向こうへいってしまった。 (女の子って言えば、瑞葉さんに返事書くの忘れてた、こっちの様子っていっても何を書けばいいのやら……。) 俺はとりあえず自室へ帰ることにした。 447 名前: オルガ?いさだくフリセ ◆agurOOY75E [sage] 投稿日: 03/08/31 22:26 ID:??? とりあえず購買部で手紙と便箋を買ってきた。 「この手紙って宇宙から地球におくれるのか?」 店番の人に聞いてみた。 「基地に立ち入ったときか、時々来る回収艦に任せるしかないけど、そうそう来るもんじゃないし、地球に届くのは結構時間かかるみたいですね」 「そうか……。」 (そうすると早めに出したほうがいいってことだな) 自室に帰って早速ペンをとった。 (とりあえず宇宙に来たことと変な2機と戦闘してること……は、いいか。えっと……そういえば詩を送ってくれたんだよな) 砂子のうちに見ゆるは世界 野花のうちに見ゆるは天界 汝、その手のひらに無限をつかみ つかの間の一時に永遠をつかめ (いい詩だ……といいたいが……わからんな) 何度も読んだ、読んだ、穴が開くくらい読んだ。 「そうか!砂のこどもが見てる世界は野花の中で見ている天界、女、その手のひらに無限をつかみって無限を掴むってなんだよも〜!」 頼れる艦長はもういない、しばらくぼ〜としていたが 「よし!」 俺は辞書を引くことにした。小説を読んでいるときに良くつかっているものだ。 (えっと、砂子砂子、すな、まさご。まさごってなんだよ、まさごっと。すなや小さな石のことね、これであってのか?おっと砂子のところに同じ漢字で違うよみかたするのが載ってる いさご、なるほどこっちか。次はと……) こうして辞書と俺との戦いが始まった……。 438 名前: ドミニオン一兵士 [sage] 投稿日: 03/08/31 18:57 ID:??? 第2戦闘配備が解除された。 とりあえず今回の戦闘は終わったらしい。自室に戻り一息入れようと 通路を移動していると、なにか得もいわれね不気味な声が聞こえてきた。 「ヒャヒャヒャヒャヒャーアッヒャッヒャッヒャッヒャ ヤッタ━━━━━━━━━━━!! 」 「誰だよ。いったい!?」 我々は、最新鋭艦を任された精鋭部隊のはず、この程度の戦闘で頭 がおかしくなるような兵は、本艦には乗り合わせていないはずだ。 「ヒャヒャヒャヒャヒャーアッヒャッヒャッヒャッヒャ ヒャヒャヒャヒャヒャーアッヒャッヒャッヒャッヒャ ヒィィィィ ついに手に入れたぞ〜!」 そういえば、この艦には最新鋭MSのパイロット3人といっしょに 地球連合軍なんたらかんたら・・・なんだたっけ?俺たちには関係のない 雲の上の人も乗艦していたんだっけ。その人かな。 しかし、いったい何を手に入れたのだろう。ちょっと気になるな。 ま、俺には関係のないことだ。お、他の連中も出てきたな。 「よう、おつかれ!」 「お前もな!ところで聞いたか?さっきの戦闘で捕虜を収容したらしいんだが、 これが中々な美人らしい。しかも亡くなった前外務次官の娘だとよ!」 「へぇ〜。どんな子なんだろう。その内お目にかかれるといいな。」 「そうだな、じゃまたな!」 とりあえず楽しみが一つ増えた。さて、まずはシャワーでも浴びるとしよう。 448 名前: フレイ ◆4gVSmsPAPA [sage] 投稿日: 03/08/31 23:27 ID:??? 「ほら、さっさとこっちに来い」 バジルール中尉との話が終わると、再び兵士の一人にどこかへ連れて行かれそうになった。 「な、なにするのよ!あたしをどこに連れて行く気!?」 バジルール中尉に会ったからか、少し不安も消えていたのか、少し強気な態度をとった。 けど兵士の人はそんなあたしを無視してさっさと腕を引っ張ってきた。 「いやったぁあああああああああああああああ」 そのまま嫌々ながらも連れて行かれると、とある部屋の前で何やら不思議な叫び声が聞こえてきた。 なんかさっきどこかで聞いた声だったような気がする・・・ あたしと腕を引っ張る兵士がビクッと反応していると、向こう側から来た兵士もこの声にビックリしているようだった。 軽く挨拶をしあうとそのままその兵士は行ってしまった。 あたしには目もくれないところを見ると、あたしが捕虜なのには気づいていないのかもしれない。 それから少し歩くと、キーロックがかかっているであろう部屋に連れてこられた。 部屋に入る前に遠くに見える人影が見えたのが気になったのでチラッと遠目で見てみた。 すると、歳はあたしと同じくらい・・・もしくは少し上なのだろうか? 青い制服を着た男の人が、腕の中に便箋や手紙を持ってウキウキとした顔をしていた。 「ほら、さっさと入れ!」 あたしと同じくらいの男の子が兵士をやっているなんて・・・ 少しキラを思い出していた。 そのまま暫く大人しくしていろと兵士の人に言われ、あたしはやむなく大人しくそこで座って待っていることにした。 「てめぇえええええええ!!!!!!!」 10数分くらいその場で大人しくしていると、突然隣の部屋から大声が聞こえてきた。 理由はわからないけど、とりあえず何かに怒っているのは確かだった。 「毎回同じ手をくうと思ってんのか?ヴァーーーーカ!!」 ガッシャーン 徐々に隣の部屋からものすごい音が聞こえてはじめてきた。 何が起こっているのかと言う不安にあたしはどうすることもできなかった。 恐くて手で耳を隠して少しでも音が聞こえないようにしていたが、それでも叫び声はおさまらなかった。 「うっせーよお前ら!!」 そこにもう1人新しい声が聞こえてきた。 その声に反応するようにピタリと静かになった。 467 名前: ドミニオン一兵士 [sage] 投稿日: 03/09/04 17:00 ID:??? シャワーを浴びて、一息入れた俺は、腹もすいてきたので食堂へ向かった。 そこには、同僚たちの姿があった。 「よう、こっちに座れよ!」 「おう、今行くから、ちょっと待っててくれ!」 食事を厨房から受け取り、席に着く。今日のメインディッシュはチキンソテーか。 悪くはないな。これでビールでもあればなあ。だが、あの艦長だ。アルコールの 持込みは、当初から厳しくチェックされていたから、ここにそんなものはない。 ま、その内、皆で厨房担当を抱き込んで、ジャガイモ粉でも発酵させて、 密造酒作ればいいか。蒸留装置製作はまかせてくれ。 などの身の回りの話題を話しているうちに、流れはいつしか、あの3人組の話へ と移ってきた。うわさ好きの同僚の1人が小声で話し始めた。 「ところでよ、俺たち機関担当には、全然関係かんけーない話なんだが、あの新鋭機 のパイロット3人組み。階級上は一応少尉らしいんだが、それがなんと備品扱い なんだってよ。上の連中もひでーよな。」 「備品扱いって、じゃ、何か?戦闘で死んでもどうでもいいってことか?」 「ああ、そうらしい。しかもなんかやばい薬も飲まされているとか。すっげー性格 変るヤツ。MS整備担当のやつが、見たらしいんだけど、出撃になると、専属医師が変な アンプル用意してくるんだってよ。それを飲むとちょっとこえー凶暴な顔つきになるんだが、 戻ってくる頃には、薬が切れててまともに歩くこともできないほどになるらしいぜ。」 「おいおい、薬中かよ!やばいな、それは。」 「というわけで、あいつら人間じゃなく、MSのパーツ扱いなんで、軍規も何もあったもんじゃ ないようだぜ。あいつらの制服見たか?もうめちゃめちゃよ。それに同じ居住区の 連中に通達が来てさ、あいつらが日常生活で軍規に触れるようなことを していても、すべて無視するようにだってさ。」 その時、突然、背後から別の同僚が声をかけて来た。 「おい、その話はそこまでだ。例のお偉いさんがこっちに向かってきてるぜ。」 以降現在進行中、ある程度たまり次第またUPします。 BACK<<HOME |