abnormal affection
「テメェ…こんな所踏まれて感じてるんだからなぁ…根っからのMなんだろぉ〜?神尾……」 跡部は神尾のモノを又更に強く踏みつけた。 「嫌…そんなぁ…言うんじゃ…いてっ……はんッ!?」 神尾の喘ぎ声が部屋に響き渡る。 「…それなら…次は……」 そう跡部は言うと神尾の手と足で縛られていたタオルを解いた。 「…目は…外してくれねーのか…?」 神尾が跡部に問う。 「…目隠ししてる方が感じるんじゃねーのか…神尾ぉ〜?」 「…ウルサイ……」 神尾は頬を赤らめつつ答えた。 「…テメェにはまだまだ痛み付ける必要性があるみたいだな……」 そう跡部は云うと、あ、俺タバコ…と云って部屋を出ていった。 「…ちょっ!?あ、跡部ッ!!!!冗談キツい…!!」 神尾が罵声をあげる。が、その罵声をあげた人物はいない。 「……ハメられてる…完全に……」 神尾は手足は動くようになったが片方の手だけベットの端に括りつけられたので、目隠しを取り除く事は出来ない。 次第に神尾は恐怖感に襲われた。 そして、それと同時に… 「…あぁ…ココどうすれば良いんだよぅ……」 神尾は先程迄跡部に思いっきり踏みつけられていた、今にも張り裂けそうな自分のモノに手を伸ばした。 「…我慢…出来ねぇ……」 ──カチャカチャ 神尾は片手で器用にベルトを外していった。 そして、突如現れた己の欲望の塊。神尾はそれに手をかけた。 『駄目だ…これじゃアイツの思うツボじゃねーか……』 しかし、手はゆっくりと上下し始めた。 『やめなきゃ…やめなきゃいけねぇ…!!止まってくれ…ッ!!!!』 神尾の手は次第に加速していき、激しく上下された。 普段バカみたいに真面目な神尾は理性と言うモノが心の中を支配し、本能と言うモノを抑えてきた。 が、今は違う。理性と言うモノが本能と言うモノに破壊されつつある。 「あはんッ…!!」 もう理性心のある神尾アキラは此処にはいない…… ──ガチャカチャ ドアの開く音が聞こえた。跡部がタバコを買って戻って来たのである。 タバコを吸わない神尾はすぐに解った。一服してから戻って来たと言う事が。 部屋には神尾だけに解る跡部のタバコの香が漂った。 そんな事を想っても神尾の手の上下は留まる事を知らない。 それはみるみる加速していく。もう…己で止める事は不可能である。 何故なら、神尾は本能と言うモノに支配された後に快楽と言うモノに侵食されてしまったからだ。 「オイ…今どんな顔してるか観てみろよ……」 跡部は徐々に目隠しをしていたタオルを取り除いた。 『あぁ…眩暈がする………』 光が神尾の瞳に差し込んだ。 「………」 跡部無言で神尾に口付けた。 それは次第に深くなり、絡まりあった。 跡部のタバコの香が神尾の口内を犯す。 息も出来ない位激しい跡部の口付けに再び神尾は眩暈に襲われた。 「んんっ…はぁん…」 神尾は眩暈に犯されながら快楽の世界にへと足を踏み入れていった。 神尾の瞳には跡部しか写っていない。 『やっと…やっとみつけた……』 神尾はそう心の中で想いながら跡部を片手で抱き締めた。 「……俺を満たして…壊して…ぐちゃぐちゃにしてくれっ!!」 「そんな事テメェに言われなくてもやってやる…めちゃめちゃに……壊してやる…」 跡部が神尾の耳もとで囁いた。 そして神尾の片手に縛ってあるタオルを外した。 「あ…と…べ……」 神尾が虚ろな瞳で跡部を見つめた。 跡部はその神尾の瞳に見つめられて頭の中が崩壊し始めた。 「…良い表情すんじゃねーか……」 跡部は今まで神尾の片手で縛られていたタオルを勢い良く振りあげた。 「あぁッ!!」 そのタオルは露になった神尾の躯に思いっきり振り下ろされた。 「もっと…して欲しいか神尾?」 跡部が不適な笑みを浮かべつつ言った。 「…う…ん…」 神尾が途切れ途切れに呟いた。 「じゃあ…お言葉に甘えて……」 ──バシッ!ピシッ! 部屋にはタオルが勢い良く振り下ろされる音が響くと同時に…… 「あぁんッ!!はぁッ…!?」 神尾の喘ぎ声が響き渡った。 神尾の露になった躯は次第に赤色に染まっていった。 神尾が自身の欲望の塊を握った手の動きはそれでも尚止まらない。 「あぁ…もう……俺イキ…そう…ッ……」 next