abnormal affection
「…良い眺めじゃねーか…」 跡部はそう呟くとバスローブを持ちバスルームへと再び戻った。 ──シァアァーーッ 勢い良くシァワーが出る音が部屋に響き渡る。 「…んん〜っ…」 神尾がその音により目を覚ました。そして 「……!?」 自分が置かれている立場に気づく。 「何だっ!?何も見えねーじゃねーかっ!!」 神尾は目隠しされているモノを取り除こうと手を延ばそうとした。が、 「手と足…縛られてる…」 神尾はどうにか外そうとベット上でもがいた。 「…何しても無駄だぜ。中々頑丈だよなぁ〜タオルって…」 「…跡部!?一体何のマネなんだよ!!」 「…何だ神尾…そんな状態でよくそんな口聞けるなぁ〜」 跡部は神尾が寝ているベットへ徐々に近づいた。 「…とにかく解いてくれよ!!跡部っ!!!!」 神尾が必死に跡部に訴える。 「…神尾ぉ〜それは出来ないぜ……」 跡部が神尾の横へと立った。 「…一体何すんだよ!?俺が一体何したってんだ!!」 神尾は今にも泣きそうな声で叫んだ。 「…何だ結構テメェ可愛い所あるんじゃねーか…」 跡部はそう言った後、神尾の耳元でこう囁いた。 「…自分の本性認めようじゃねーか…」 「…本性？何訳解らねー事抜かしやがる!!」 「…自分でも気づいてるんだろ…アーン？」 「……」 神尾が黙り込んだ。 「…何だテメェ今になってしらばっくれるのかよ…なら俺様が言ってやろーじゃねーか！神尾…お前は」 「…待てよ!!言うんじゃねぇ…跡部…何で気づいたんだよ…俺そんな素振り見せなかったに…」 神尾が涙を堪えつつ言葉を繋げて言った。 「そんなの俺様のインサイトに掛かれば不可能はねぇ！」 「畜生…」 「後、お前付き合った女とは全てヤル前で別れてるんだろ？」 「…な…っ!?そんな事迄調べたのかよ!!」 「……お前本当バカ正直者だなぁ〜ハハハハハ…ッ!!」 跡部が声をあげて笑う。 「…何っハメたのか!?…お前どこまで根性曲がってやがるんだ!!」 神尾が苛立った口調で言う。 「…オイ、神尾…そんな口聞いて良いのかぁ〜？何も見えない、手も足も動かない。俺様の方が完全有利何だからな〜」 「……」 神尾は再び黙り込んだ。 「…良いだろう。俺様は手に入れたいモノには手段選ばねぇんだ……」 跡部の手が神尾の首筋に触れる。 「…あ、跡部ッ…ヤメ…」 だが跡部はその声を無視する様に首筋から胸元にへと手を移した。 「あぁ…んッ」 神尾が甘い声を洩らす。 跡部の手は神尾の胸で軽く膨らんでいるモノを強く摘んだ。 「ひッ…!?」 神尾は甘い声に悲鳴が混じった様な声をあげた。 「…本当テメェ感度だけは良いなぁ〜…でも、感度がイイってのと感じるってのはちょっと違うんだぜ…」 ──ビリッビリッ!! 跡部は神尾のシャツを思いっきり破いた。 「神尾にしては綺麗な肌してんじゃねーか…」 跡部は神尾の首からお腹にかけて人指し指で辿った。 「はっ…んっ…」 神尾は必死に声を噛み殺した。 「テメェ…声噛み殺せない位感じてみたいんじゃねーのかぁ〜？お前はこんなもんじゃイケねぇもんなぁ〜」 「嫌ッ…ヤメて!!うぁ…はぁッ!?」 神尾が声をあげた。 「…やっと本性出てきたか…ほら…素直になれよ…オラ！もっと…もっと……!!」 「嫌…跡部ッ…そんな…乱暴やめ…はぁッ!!」 神尾の抗議は己の喘ぎ声で掻き消された。 「…素直になれって言ってんだろ…本当に止めて欲しいのか〜アーン？」 跡部が低い声で神尾の耳元で囁いた。 「……して…」 神尾がぽつりと呟いた。 「聞こえねぇ〜なぁ…」 跡部が神尾を煽る。 「もっと…して…」 神尾が途切れ途切れに言葉を繋いだ。 「…それが人に頼む態度かテメェ？何をして欲しいかちゃんと頼みやがれ!!」 「…もっと…もっと……」 神尾が小さな声で呟く。 「…もっと何だ？はっきり…具体的に…」 跡部が神尾の額に軽く口付けた。 「…もっと…もっと…踏んで……」 神尾が今にも消え入りそうな声で囁いた。 「…良く出来ました…それならお望み通り……」 「あはぁ〜んッ!!」 神尾が激しく喘いだ。 「…オラ！神尾!!もっと、もっと喘げよ!!」 跡部は踏む力が更に強まる。 「あ、跡部…ッあはぁ〜イイッ!!」 今の神尾は普段の真面目な神尾ではない。 今ここに居る神尾は… 「…やっと現れたな…それがお前の真の姿だぜ……マゾヒスト神尾…」 next つ、遂に濡れ場突入だーい！訛音さんテンション変だぜーっ！(壊) 元文を書き換えつつ執筆してて、最後のマゾヒストの所で吹きました。嗚呼、懐かしいね…(遠い目) これからは神尾君にたっぷり喘いで頂きます!!苦手な方は読まないで下さい。R-18ですよー！うわーい!!(え) 結論、跡部様のインサイトには誰も敵う奴はおらんって事で(笑) 因みにお気にの台詞は『感度がイイってのと感じるってのはちょっと違うんだぜ…』なのvv(聞いてない)20030527戒堂訛音