BE*5

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ハイスクール! サイヤ組 1

〜ベ人からのお願い〜
しつこいようですが、このおはなしは
DBの世界観やキャラ像をこれでもかと壊しまくっています。
DBキャラの名を借りたお下劣低俗ギャグです。
男子小学生が考えるようなネタです。
引きます。気分を害します。 
読んでいて「駄目だ」と思ったら、迷うことなく
回れ右してお戻り下さるようお願い致します。

〜悟空からのお願い〜
みんな、Web小説を読むときは部屋を明るくして
背後に家族や友人が居ないことを確認してから読んでくれよな!






 むかしむかしのこと。
 とあるN国の首都、S区──全国でも屈指の名門と名高い全寮制男子専門ミッションスクール「聖フリーザ学園高等部」と、自由な校風でありながら文武両道を誇る共学校「私立地球高等学校」──通称・地球学(ちきゅがく)──は、同学区内ということもあってか、全国模試やインターハイ、甲子園の地区予選等々、ことあるごとに対抗し、お互いライバル心を剥き出しにしていた。

 そんなある日、聖フリーザ学園の野菜研究会の部室では一人の長髪の男が声を張り上げていた。
「ベジータ部長! オレもう我慢できないッスよ!」
 その男は洗礼名をラディッツといった。ちなみに本名は権田林土座不郎(ごんだばやしどざぶろう)という。
「ちっ、いちいちうるせえ野郎だ……いったい何事だ、権田林」
 部長ベジータは、彼の騒々しい態度に眉間の皺を深くすると、部室の奥に鎮座した真っ赤な一人掛け用ソファーの上にどっかりと腰を下ろしたまま答えた。
「……本名で呼ばないで下さいよ」恥ずかしい本名を呼ばれ彼は少々しょげた様子を見せたが、気を取り直して握りこぶしをつくり、高らかに続けた。「と、とにかくですよ! オレ達は小中高とエスカレーター式の男子校で、しかも全寮制で、いわゆる名門校で……」
「だから何が言いたいんだ?」
 目に見えて苛々してくるベジータにラディッツは一瞬たじろぎながらも、今一度固く拳を握りなおすと
「……た、単刀直入に言うと、恋人が欲しくて仕方ないんです!」
 と、叫びにも似た大声を上げた。それは魂の叫びといってもいい程の、心からの切望だった。
「くそったれ、声がでかい! 男女交際は固く禁じられているのを忘れたか!」
 だがベジータに一喝された彼はそれ以上言葉を失い、涙を浮かべてうつむいた。
 そう、聖フリーザ学園の校則は時代錯誤的に厳しかった。中でも男女交際の禁を破った者には校長直々に世にも恐ろしい制裁が下されるのだ。生徒達は理不尽なワンマン校長に内心反発心を抱きながらも、制裁を恐れ校則を守るしかなかった。
 しかし──
「オレも土座不郎と同意見だな」二人の傍らで黙ってやりとりを聞いていた若ハゲと口ヒゲがチャームポイントの生徒・ナッパは、鼻息荒くラディッツに同意した。「オレもそろそろ彼女ってもんが欲しいと思ってたんだ。なぁに、うまくやればバレやしねえぜ」
「あ、ありがとうございますナッパ先輩! ……でも本名では呼ばないで下さい」
 ラディッツはうなだれていた顔を上げ、歓喜の言葉を口にした。
 ごくりと唾を飲み込み部長の言葉を待つ二人の前で、ベジータは顎に指をかけしばし考え込むと、おもむろに口を開いた。
「ふむ、まあきさまらの気持ちはわからないでもない……しかしどうするというのだ、ナッパよ」
 するとナッパは待ってましたとばかりに切り出した。
「なあベジータ、いっちょ合コンってものをやってみねえか?」
「合コンだと?」突如あらわれた『合コン』という単語に、部室内はにわかに色めきだつ。「し、しかしどうやってメンツを揃えるというのだ」
「そこで地球学ですよ」ラディッツは満面の笑みを浮かべた。「地球学はうちと違って女子どもがわんさかいます!」
「地球学かぁ……結構な美人揃いだって噂だぜ」
「その女どもを何人か連れて来ればいいんですよ!」
 二人の言葉に、はじめは乗り気ではなかったベジータも期待に胸を膨らませずにはいられなくなる。やはり彼も健全な男子高校生、男女交際に憧れるお年頃なのだ。
「女子七人をあつめると合コンが出来る……と、いうわけか」
「別に七人じゃなくてもいいんじゃねえか?」
 ふとベジータが漏らしたつぶやきに、ナッパは不思議そうに訪ねた。
「ふん、考えてもみろ。俺たちが地球学の女と合コンをするとなれば、どうせ生徒会役員のギニューどもがどこからか聞きつけてうるさいことを言ってくるからな……それならあいつら五人もメンバーに入れて共犯にしてしまったほうが得策だ」
「そうかぁ! さすがベジータだぜ」
 彼の答えにナッパが素直に感心する一方、ラディッツは(ベジータ部長って一桁の計算苦手なんだな……五足す三は八なのに)と、声には出さずに少々あきれていた。
 だがそれは大きな間違いだった。ベジータの頭の中では、ラディッツははなから頭数に入っていなかったのだ。
 そんなこととはつゆ知らず、彼は意気揚々と続けた。
「あとのことは任せて下さい、そんなこともあろうかと地球学にはオレの弟を転校させてあります!」
「なにっ、それは本当か権田林?」
 ナッパはそうと聞いて思わず語気を荒げ、身を乗り出した。
「だから本名で呼ばないで下さいよ……」
 さらに今や大乗り気のベジータも、ナッパに続けとばかりにソファから腰を上げ、仁王立ちでラディッツを指差した。
「よーしよくやったぞ土座不郎! 弱虫で泣き虫で使いっパで無駄に長髪のお前だが珍しくよくやった! そいつをうまくつかって地球学の女を連れてくるんだ、いいな!」
「……はい」
 権田林は思った。部活変えようかな、と……。

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