柊家の野望〜革新〜
……や。
「う、ううーん」
……うや、……きて。
「う、ん……まだ眠いよ」
「ええいっ! 起っきろー!」
ドガッ!
「うあああっ!? なんだなんだ!」
「あ、起きた」
「ねぇねぇ……いきなりダイブは勘弁してよ」
「こんな時でもぐーすか眠れるとは、相変わらず豪気なものよのう」
「これだからイカなのよねー」
「って、なんでみんな集まっ……まさか!?」
「そのまさかよ」
はっはっは。
こんにちは、山田です。
今日は皆さんに、日本統一してもらいまーす。
ヽ( ´ー`)ノ
「またか! またやるのか!?」
今度は信長の野望・革新で頑張っていただきまーす。
「どうせまた飽きて、ほったらかしにするのにねー」
「そうだよねー、付き合わされる方の身にもなって欲しいよねー」
そこっ! 嫌な事言わないっ!
┌┤´д`├┘
とにかく! これは決定事項なのでーす。
「はやややっ、どうして私もここにいるのですか?」
「要芽様を護る為ならどこまでも……」
「……なんで私まで」
「なんか人、増えてるし」
「まあ良いではないか、皆の者。これも良い余興で、あるぞ」
「雛乃姉さん……ご機嫌ですね」
「無論だ。並み居る戦国武将を相手取り、日本全国を駆け巡る……よいぞよいぞ」
んでは、皆さんのステータスを発表します。
柊 空也(ヒイラギ クウヤ) |
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「相変わらず、アンタは筋肉バカよねぇ」
「ううっ、姉貴ひでぇ」
「そんなことないよー。戦国大名になるんだから強くないとね!」
「うむ! なにしろ、我等を率いるのだから強くなくてはいかんぞ」
「でも、海で鍛えられたから水軍適正が高いのは分かるけど……兵器能力が異様に高いのはなんで?」
ほら、掃除機とか使うの上手いじゃん。
「なにそれー!?」
柊 雛乃(ヒイラギ ヒナノ) |
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「わ、雛乃姉さん、また統率最大値だ……」
「えっへん」
「お見事です、雛乃姉さん」
柊 要芽(ヒイラギ カナメ) |
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「流石は要芽様。素晴らしい能力値です」
「すごいですねー」
「フフッ、当然ね」
柊 瀬芦里(ヒイラギ セロリ) |
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「ねぇねぇもすげぇ強そうだね」
「レア技能まで持ってるし」
「にゃはは、強い強ーい!」
(でもやっぱり知識系が……)
「にゃっ! なんか今、悪のオーラを感じたよ!?」
「き、気のせいですっ」
柊 巴(ヒイラギ トモエ) |
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「あれ? 今回の巴さんの能力値、随分、微妙な感じだね」
「統率が低いのは分かるけど、知略が低いのはなんで?」
「巴お姉ちゃん、色んな人によく騙されるからねー」
「……納得」
「え? わ、私……よ、よく騙されてるの?」
(自覚ないのか……)
柊 高嶺(ヒイラギ タカネ) |
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「あれ? 姉貴も政治は高いけど、知略が低いね」
「ちょ、ちょっと! これ、どういう事!?」
「高嶺お姉ちゃんは勉強はできるけど、機転がきかない優等生だからねぇ」
「そういや、ぁゃιぃ通信販売にも騙されるもんなあ……」
「キーッ! ムカツクー!!」
柊 海(ヒイラギ ウミ) |
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「うはぁ、海お姉ちゃん、知略が最大値」
「ずるいっ! 不公平よっ!」
「このくらいないと、修行して強くなったくーやを守れないよー。このくらい当然、当然(・ε・)」
犬上 帆波(イヌガミ ホナミ) |
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「うう、ワタシ、今回もあんまり強くないのね……」
「……クスッ」
「キーッ! だからその笑いムカつくーっ!」
「でも水軍適正高いよね。沖縄育ちだからかな?」
犬上 歩笑(イヌガミ ポエム) |
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「今回も内政官だね」
「でも知略と計略適正高いから、軍師として活躍しそうだね」
「うん。すごいよ、ぽえむちゃん」
「そ、そうかな……」
摩周 慶一郎(マシュウ ケイイチロウ) |
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「流石、摩周君ね」
「すごいですねー」
「はっ、恐縮です」
「ふふっ、期待しているわ」
「はいっ! 要芽様の為なら、犬馬の労を厭いません!」
秋山 衣瑠香(アキヤマ イルカ) |
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「はややっ! 私、ひょっとしてダメな子なのでは?」
「最悪ね。辛うじて内政官として働けそうなくらいかしら」
「がーん、しくしく。ここでも私は雑用係りですか、そうですか……でも妙に水軍適正が高いのはなんででしょう?」
「いるか、だからかな?」
「Σ(゚д゚lll)ガーン」
月白透子(ツキシロ トウコ) |
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「わ、透子さん、すごい」
「まさに、攻めてよし、守ってよしだね」
「なんでもいいから、早く帰して……」
それじゃ、ゲームスター……。
「ちょっと待て」
はい?
「この『義理』という数値……我の数値が妹達と比べてかなり低いのだが?」
「50だなんて……私、そんなに薄情じゃないよ」
「むふふー、ワタシ、カナちゃんよりも高い♪」
「クッ……カナちゃん言うな!」
「私も、高いね」
「ともねえは分かるとして……ねえやが一番高いのはなんでだろう」
「くうやちゃん……押しつぶされたい?」
「うわああん、ごめんなさい、ごめんなさい」
「で、この数値はいかなる由にて決定したのだ?」
ああ、それはですね……。
「……はっ!、分かる! 分かるぞぉっ!」
「ふむぅ? なんの数値であるか?」
「これは……それぞれのお姉ちゃんの……ウエストサイズだ!」
「」
「あ、あはは、う、ウエスト……」
はい、空也きゅん、正解。
「……クスッ。良かったわね、高くて」
「ムキーッ! ム・カ・ツ・クーーーッ」
(ダイエットしようかな……)
「でも、私のスリーサイズは公表されてないみたいですよ?」
いるかちゃんのは、ワタシの独断と偏見で、このくらいじゃないかなって数値にしときました。
(:*´д`*)/ヽァ/ヽァ
「そ、そうですか……」
んでは、このへんで始めますね。
それでは、ゲームスタート!
―――次回予告。
山田の陰謀でまた強引に信長の野望・革新の世界に飛ばされてしまった、空也と柊・犬上のお姉ちゃん達+α。
この世界を抜け出すには、日本全国を統一するしかなかった。
時は1555年。
戦国の覇者、織田信長が尾張を統一して、今まさに羽ばたこうとしている時代。
空也が本拠地として構えるのは、相模伊豆は小田原城。
果たして、空也達に鶴岡八幡宮の加護はあるのか?
次回、柊家の野望〜革新〜 第一話。
『八幡様がみてる』
乞うご期待っ!