<<次の記事 前の記事>>
2005,05,15, Sunday
限りなく透明に近いブラック
男の朝は忙しい。シャワーを浴びて、ヒゲを剃る。そしてさらに顔中のウブ毛を剃る。よく見るとウジャウジャ生えてるのでそれはもう徹底的に剃る。電動ヒゲ剃りをウブ毛モードに切り替え、剃って剃って剃りまくる。で、最後に眉毛の手入れである。こいつがもっとも厄介だ。
忍ぶれど 黒に出でにけり 我が眉は 味付海苔かと 人の問うまで ものっそい太いのだ、眉毛が。女子の人は、毎朝麿のようなオリジナル眉にペンで描き足しているのだろうが、こちらはいわばその逆である。ヒゲ以上に気を遣って剃らねばならないのだ。 剃っても剃っても一日で元に戻ってしまうので、ウブ毛モードで毎朝処理する。上下を削って約半分の太さまでトリミング、漸く人並みの眉になる。そして最後に眉間に刃を入れる。これを怠るとスグに右の眉と左の眉が一本化され、左右の概念自体が失われる結果となる。 太さの方はこれでいいのだが、依然黒い。黒すぎる、濃ゆすぎる。こればっかりはウブ毛モードでも手の施しようがない。これは群生範囲の問題ではなく、眉の一本一本が長すぎるのが原因であると推測される。 これに対すべく、新兵器が導入される運びと相成った。「Nationalフェリエ ES2105P-W」これである。 きれいな おねえさんは、 好きですか。 もちろん大好きだ。だが今回それはマッタク関係ない。こっちがきれいなオッサンにならねばならんのだ。 さてこのフェリエには2つのモードがある。ウブ毛モードとマユ毛モードだ。前者はヒゲ剃りで代用するので不要、肝心なのはマユ毛モードである。刃が短いので眉の形を整えるのに最適だ。髭剃りでは隔靴掻痒の感アリアリだった細かい所もカヴァーしてくれる。 そして真打は眉を4パタンの長さにカット出来るアタッチメントである。コレがやりたかったのだコレが。まず手始めに最も長い8ミリを試してみる。そもそも一本一本の正確な長さなど判らないのだが、とりあえずアタッチメントを装着して眉をなぞってみる。 静かだ。手応えが全然ない。フェリエの駆動音だけが空しく響く。設定が長すぎたのか?6ミリではどうか、やはり手応えなしだ。4ミリ、ピクイチ切れる気配なし。2ミリ、やはりダメだ。おかしい。眉が長すぎるのがいけないのだろうか。 マニュアルに目を通してもみたが、「仕上げたい長さになるまで、くり返す」とあるのみ。さっきから散々くり返しているのだが。ふとフェリエに目を遣ると、一点気になる所があった。アタッチメントと刃の間に毛が入り込んでいるのだ。もしやこのせいでちゃんとカットできなかったのか。 ひとまずアタッチメントを取り外し、各パーツに付着した毛を除去する。これなら所期の目的を達成できるやもしれぬ。スイッチオン、再チャレンジだ。 バリバリバリバリッ!ってちょっと待て。な、なんかエライ音がしたぞ今。そして鏡を見てビックリである。これは、麿どころではない。形は元のままなのだが、かなり薄々なのだ。 #000000→#FCFCFCみたいな感じだ。アタッチメントの設定は、2ミリ。やっちまったよ。嗚呼、かの雄々しき味付海苔やいずこへ。これではまるでキリトリ線である。ハナ毛より短いぞこれ。 女子の人、どうかペンをお貸しいただきたい。 |
この記事のトラックバックURL
http://yellow.ribbon.to/~anecdote/tb.php/60
トラックバック
トラックバックはありません。
| | |
|
コメント
コメントはありません。
| | URL | | | |
コメントする
|