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2005,05,06, Friday
癒し
友人がペットを紹介してくれた。ジャンガリアン・ハムスターだ。こいつがメチャ可愛いのだ。以前、別の人にもゴールデンベアを見せてもらった事があるのだが、これまたメチャ可愛かった。小さな体で元気にチョコマカと駆けまわる姿は実に愛らしい。
友人曰く「貴方も飼ってみたら?癒されるよー」との事。癒しか。これまで自分がペットを飼う事などついぞ考えたためしがなかった。ずっとペットを飼えない環境で暮らしていたからだ。日常的に人間以外の動物と共存する暮らし、というものをイメージした事がなかったのだ。 無論今でもルール上は飼ってはいけないのだが、ハムスターなら小さいし煩くないし、大丈夫なんではなかろうか。夜行性らしいしウマも合いそうだ。カゴの中にコロコロを設置、その中でハムがぐるぐるぐるぐる…などというベタなシチュエーションを思い浮かべるだけで何やらホノボノしてくるではないか。 ナイス助言をくれた友人には「ありがとう、今度ペットショップでも覘いてみるよ」的な事をいったのだが、後になってからある事に気づいた。ペットを飼っている、あるいは飼った事があるという方には至極当然の事であろうが、ペットは概ね自分より先に死んでしまうのだ。 聞くところによると、ハムの寿命は3年程らしい。たとえそれが10年20年であろうと、いずれ別れが訪れるという事に変わりはない。その事に想い至ると、新しい家族を迎える事が躊躇われてしまった。もう、愛する者を失うのはたくさんだ。やはり動物を飼うことはできない。 では、植物はどうだろうか。動物並にリアルタイムなリアクション等を楽しもうとするならオジギソウか食虫植物あたりが狙い目という事になろうが、鮮やかな彩りの花々を眺めているだけでも癒されるものだ。これでいて花を愛でるのは好きなのだ。ガーベラやバラなどが好みなのだが、やはり見ていて楽しいのは、主に道端なんかに咲いている名前も全然知らない小さな花だ。 何気ない風景のフレームのすみっこにフォーカスをあてると、そこにひっそり咲いていたりする。直径にして1cm足らずの花弁、形も色も多種多様だ。赤、白、黄、紫、青、緑...ミドリ?緑の花?今までに山野で見かけたちいさな花々たちを思い起こしていたのだが、最後に若干ノイズが混じったようだ。緑色の正体、それは「ネギ」であった。緑でもサボテンとかならまだし、ネギである。それはペットでも観葉植物でもなく、「自給自足」という。 孤独を癒さずに空腹を癒してどうする。 |
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