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ゑぶろぐてふもの
ゑぶろぐあり。いとおかしきさいとのりんくあつめて、こめんとつくるなり。そのうつろいゆくさま、いとはやきなり。

少し古いが、興味深い記事をみつけた。「Googleがblog専用サーチを設置へ」スラッシュドットジャパン、2003年5月の記事である。目を惹いたのは主題の方ではなく、
blogはWeblogの省略形で、いわゆる「興味のあるURLを集めてコメントすることで構成され、更新頻度が高いサイト」とった感じに定義されている。

ここの部分だ。「ブログ」の定義については現在においても未だ曖昧らしいので、これが正しい!というのではないのだが、私自身こういう視点でブログを捉えた事はなかったのである。やはり2年ほど前だったろうか、友人が「これからウェブログってのがキそうだ」というトピックをもたらした際、私は「要は日記サイトとかテキストサイトみたいなモンだろ」的な認識をもち、今日までそれはさほど変化していなかった。ここに至って漸く私の中で「日記」と「ブログ」が明確に区別される事となったのだ。

こうした観点からいくとこのサイトも「ブログ」ではなく、それによく用いられるタイプのCMSを利用した「日記」というわけだ。まあ定義とか本来の意味など、実はどうでもいい事で、それに躍起になる必要など全くない。ただ私はこういう遊びが好きなだけなのだ。

しかし、もしこうした「本来的な意味でのブログ」が世を席捲していたとしたら、WWWのユーザビリティは飛躍的にアップしていただろう。トラックバックを適正に使用することで、関連情報へのサーフィンがスムーズになるからだ。あくまで「トラックバックを適正に使用すること」が大前提ではあるが。

一般にSEO効果が高いといわれるブログであるが、そのせいで「検索しても日記ばかりヒットしてウザい」といった声も多く、わざわざ検索ワードに「-blog」と追加されてしまう始末。SEO効果に関しては、別にブログでなくとも、「攻略法」さえ踏襲すれば小手先の技術でなんとでもなるが、いずれにしても現状は望まれる姿の対極をとっているのではないだろうか。

今現在、件のblog専用サーチはまだお目見えしていないようである。ブログの在り様が混迷をきたしているからなのか、Google自体のブログサービスとの兼ね合いなのかはわからないが、これがもし稼動すれば、「ブログにしぼって効率的に検索」あるいは「ウザい日記が別枠にフィルタリングされてスッキリ検索」いずれにしてもマイナスにはならないように思える。

そういうわけで、「ちょっとブログってゆってみたかっただけ」な私はもうしばらくこの「日記」を続けてみることにする。
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