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空耳アワード2005後編
先週に引き続き今回もアワード。後半はなかなか密度が濃ゆくていい感じだ。部門別に気に入ったものをいくつかピックアップ。

「WORLD MUSIC部門」
バ・エル・アモル/アナ・ディー「毛ガニが死んでさ」
毛ガニが死んでる様をヴィジュアルで表現する事の難しさを考えさせられる一品。ペットとして飼ってた、という設定に加えて毛ガニの自殺。秀逸。

「WORLD MUSIC?部門 Part2」
ショー・ミー・フォーギヴネス/ビョーク「合っていた」
コンパクトにまとまってて割と好きだ。

「SUPER STAR部門 Part2」
涙の乗車券/ビートルズ「殿は知らんぞ」
普通のご家庭に何故か殿様が居る不条理。時代劇セットでのロケなど論外な低予算の成せる業、というか怪我の功名だな。

ブリーズ・オン・ミー/ブリトニー・スピアーズ「中に人はいるか?」
つぶやき系。綺麗に聞こえるし、元詞見ると強引でもない。

「HIP-HOP部門 Part3」
ヘイ・ママ/ブラック・アイド・ピーズ「貨物駅 そこのババァ!立つな!邪魔!」
後半よりも寧ろ冒頭の貨物駅を聴き逃さなかった点を個人的にこっぴどく評価したい。

キム/エミネム「検尿、ウハハ、なんで出んにょ」
ジャンルがジャンルだけに、韻を踏んだ結果ダジャレチックになるのはままありそうだが、これは特に綺麗に聴こえた。

「MANIAC部門」
リロイ・ブラウンは悪い奴/ジム・クロウチ「二度目の東京ドーム」
カメラを回転させてフレームに東京ドームを二回入れる。これは予算云々ではなく驚異的なタスクの省力化。もはや「機能美」の域だ。

続いてなんと、ソラミミスト安斎氏の作品が3つも!しかし全作品において誰一人クスリとも笑わない。私も含めて。「サム過ぎる」事自体に対する笑いすらない。ネタの絵コンテまで紹介されるも不発気味。しかし安斎氏に関してはこれくらいのトーンの低さこそ空耳アワーらしいっちゃらしい。そして今度は過去のアワード受賞作品ダイジェスト。2003年の「童貞ちゃうわ!」は個人的に久方振りの大ヒットだった。で、いよいよ今回のアワード受賞作品発表。受賞したのは、前半で紹介されたコレ。

ライツアウト/ウェストサイド・コネクション「熱いお茶を飲む」

今回は全体的に横並びな感があって予想が難しかったが、ハードロック贔屓な私はヴァン・ヘイレン「いなりだけシャリなし」が来るかなと予想、「熱いお茶を飲む」は歯牙にもかけてなかった。でも私の脳内アワードは「シュウマイ、野菜、遣唐使」に決定。

ともあれ、前回感じていた小規模感は完全に払拭された。寧ろかなりお腹いっぱいだ。過去のアワードダイジェストで少々水増しされているかも知れないが、今回はホントに豊作だったと思う。今後もこの勢いが続くといいのだが。

などと高みの見物を決め込んでいる私は、一度も投稿した事がない。
| 空耳レビュー | 05:52 AM | comments (0) | trackback (0) |
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