……管理人の酒と煙草にまみれた脳をフルに使ってお届けしています。
桃ちゃんにはクリスマスに別れた彼氏がいた。 その傷を癒すために、蜜柑をバカ食いしていたのだ。 ようやく少し傷も癒えてきた二月、桃ちゃんは異変に気づく。 そう、子供ができていたのだ。 こみあがる一抹の不安。この子はどうすればいいのか。
一人で育てることもできるだろう。だが、父親はいるに越したことはない。 そして、あわよくばその男には自分の子だと信じさせた方が都合がいい――。
そう、そして中出しをせがんだのである。子供が秋に生まれるのもそのためだ。 結婚の取り決めまでして、一安心した桃ちゃんが浮かべたのが、 あの邪悪な笑みだったのだ。