ゴジラ-1.0特集
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■感想
「君たちはどう生きるか」以来の映画館。久しぶりの大音響に酔いしれた。
ゴジラの咆哮が腹に響く。大音響でこの声を聴くのはいいものだ。
2024年の4月に観たため、公開から半年も経っている。
映画館には私を含めて3人しかおらず、こんな事は「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」以来。
上映終了後、映画館を貸し切ったような気分に。
「シン・ゴジラ」が公開されてから、左程時間が経っていないため、今度はどんな感じの作品にするのかとおもっていたのだが、全体としてはオーソドックスなゴジラ映画。
ゴジラのシーンと主人公敷島(神木隆之介)のシーン。この2つが描かれていく。いたってシンプルな構成。細かな内容については次頁にゆずる。
「シン・ゴジラ」の反動なのだろう。
登場人物は少なめ。主要7人程度。2時間の映画ではお約束。
泣いたり、怒ったり、感情の揺らぎの激しい主人公。
専門用語を排し、日常会話のみで成立する言い回し。
「シン・ゴジラ」にないものだらけ。
「シン・ゴジラ」が好きになれなかった人は、本作でゴジラを好きになったかもしれません。
それぐらい趣きが違う。
印象に残ったのは、今にもゴジラが放射線流を吐こうとした矢先に攻撃されるシーン。
攻撃のタイミングが抜群で、攻撃された反動でゴジラが少しよろめくのも見事。
それから山崎貴監督のこれまでの作品を彷彿とさせる数々の演出。
「三丁目の夕日」のような懐古趣味満載のレトロな描写。
具体的な例をあげると、
バイクを乗り回す敷島の風貌。
直線を描くために三角定規を組み合わせて使う。
アナログ式の深度計。
など。
特にアナログ式の深度計。は懐かしさ一杯。
本物かどうかわからないが、よく見つけてきた。というか、ここでアナログの深度計を登場させるあたりはさすが。
余談ですが、三角定規を組み合わせて直線を描く。
なんて今の小学生はできるんでしょうか?
「永遠の0」のような戦闘機。
「海賊とよばれた男」のような戦艦。
「寄生獣」のようなゴジラの尻尾。
これまでのノウハウが見事に生かされています。
あとは名言。「戦争を知らないのは幸せなことなんだぞ。」という秋津(佐々木蔵之介)のセリフ。
ウクライナの事やイスラエルの事など、何かと騒がしいご時世によくあったセリフでした。