機動警察パトレイバー特集
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■SFとして(当時の時代背景)
この作品は1999年から2000年という設定になっています。
作品の製作年が1989年から1990年ですから、ほぼ10年先の未来を描いているわけです。
1989年代のバブル経済がここまでの不景気になるとは予想していなかったようで。。。
建設ラッシュに沸く東京で肉体労働者の代わりとしてレイバーが登場するという話も現実味を帯びた事でしょう。
バビロンプロジェクトという東京湾をすべて埋めたてるという途方もない計画も、今では夢物語のようです。
また、携帯電話がここまで普及するとは考えてもみなかったようで、1993年製作の劇場版第2作でやっと登場するくらいです。
車のデザインも90年代に流行った流線形のデザインか、90年代のものが多く、今のように斬新なデザインは登場してきていません。
各省庁の名前も変更されるなんて思ってみなかったんでしょうね。
通産省なんて平気で言ってますし。
コンピュータのシーンでは、フロッピィの代わりにMOが使用されているくらいで、NECのPC-98を文字ってAV-98イングラムとしたにも関わらず、今ではDOS/V機全盛ですし。
Macを使用したような画面もでてきますが、Windows全盛ですしね。
劇場版第2作の後、ほんとにPKOで自衛隊が派遣されたり、地下鉄サリン事件があったりと、近未来の危惧みたいなものを描いた点は評価されているようです。
劇場で見た人は、後のPKOや地下鉄サリン事件をどう感じていたんでしょう?
2足歩行ロボットに関してはHONDAのロボットが有名ですが、人が操縦するほど大きいものは所詮無理なのでしょう。
日本のように電線の多い国では不可能といえそうです。
どうしてもパトレイバーが絵空事で片付けられてしまう最大の原因は2足歩行ロボットにあるようですね。
唯一、10年先を予見して違わなかったのは、野明の髪型が今では当たり前のようになっていることぐらいでしょうか。