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ベビードールを身につけ、バスローブをその上に羽織った。
「真壁・・くん・・・?」
部屋は全体に明かりのトーンが落とされている、
「こっちだ」
窓際のテーブルに俊が座っていた。
「のまねぇか?」
ワインとグラスがおいてある。
「少しだけ・・・」
グラスに半分ほどのワインを注ぐと、俊は目の高さまであげて
「・・・よろしくな・・これから・・・・」
照れくさそうに俊は言った。
「うん・・・」
ぽっと蘭世のほおが染まる。
「乾杯・・・」
チンと高い音が部屋に響くと二人はワインを飲み干した。
「おいしい!!これ、甘くって・・」
俊は顔を上げる蘭世のその唇をふさいだ。
「・・んん・・・」
俊の手が蘭世のグラスをとり、テーブルへ置く。
「・・・いいか・・・・?」
眼を見つめて俊が問う。こくんと小さく蘭世がうなずくと俊は蘭世を抱き上げた。
ハリウッドツインのベッドの白いシーツの上に蘭世を座らせるとバスローブの紐を解く。
蘭世はベビードールの姿になる。
「・・これ・・・みんなが・・プレゼントしてくれたの・・・」
「ああ・・・」
・ ・・・似合っているな・・・
とは思ったが口に出せるはずもない俊であった。
蘭世の体がこわばっているのを感じ、俊は緩やかな甘いキスを何度も何度も繰り返し蘭世にする。
かすかな音を立てて蘭世の唇を吸い、そして離れる。
「・・・真壁・・・くん・・・」
俊の手が蘭世のレースの縁をなぞり、胸元のリボンに届く、その結び目をはらりと解いた。
「・・・あっ・・・」
思わず隠してしまいそうになる蘭世を思い切り俊は抱きしめた。
おずおずと蘭世はその背に腕を回す。
まるで宝物を扱うかのように俊は蘭世をベッドに横たえた。
「・・・・江藤・・・」
夢にまで見た体が今自分の目の前に横たわっている。
「・・・明かり・・・消して・・お願い・・・」
恥ずかしげに蘭世が訴えるとベットサイドのスイッチを落とした。
小刻みに震える蘭世のからだ、そのすべてが俊にとってはいとおしかった。
蘭世の唇に自身の唇を重ね、そっと手を滑らせ、胸元をさぐる。
「あっ・・や・・・」
蘭世のわずかな抵抗ももう俊を止めることは出来ない。
両手で蘭世の適度にボリュームのあるふくらみをもみ、頂点を口に含み舌で転がす。
「や・・ん・・ああ・・」
・・・・感じてるのか・・・じゃ・・・・
手が大胆に下腹部へと降りていく。
滑らかな太ももから秘部へとなんども手のひらを上下させる。
「や・・そんな・・・・」
俊の唇が軽く頂点のさくらんぼのようなしこりをかるく噛む。
「・・・ああ・・・」
蘭世は両手で顔を覆う。俊は愛撫を止めずさらに快感を求めた。
蘭世がつらくないようにと・・・・。
時間をかけて、ゆっくりと蘭世のからだのこわばりをほぐそうと俊は愛し続ける。
何度も・・・何度でも唇を重ね、甘い快感を促す。
どれだけ口付けても飽きることがないほどにすぎる夜の濃密な時間。
初めての恋が成就して、いまここで愛に変わるとき。
俊の思いが蘭世の体に伝わってくる。言葉に出さない、俊の気持ち・・・
肌に痛いほど感じる。 |