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「・・・ぁ!・・・・」
肌を滑る手のひらから熱が伝わる。
求めているのだとそう、言葉でなく、それがすべて。
それは、何故?
幾度と無く繰り返される、自問自答。
いつしか二人で奏でる快楽の波に飲まれていく。
不快ではない。
むしろ、その快楽は身体を重ねるごとに深く、甘い。
「ほら・・・」
「・・・んんん!・・・・ん・・は・・ぁぁ・・・」
指先が高まるそれを象徴する乳房に食い込む。
「ぁ!・・・ぁぁ・・・」
弱く、腕が彼を押し返す、それを強引に押さえつけられる。
「こっちは・・?・」
「や・・・・や・・ぁぁ・・」
「嘘つき。」
指が乳房から腰、下腹部へとなぞり、茂みを探る。
しっとりとそこはすでに湿りを帯びている。
「やぁ・・・だめ・・やだぁ・・・」
「足・・開いて・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・・開け。」
耳元に、下される命令。
ゆるゆると何かに憑かれたように開かれていく膝頭。
ぴちゃ・・・・・
その音は誰が出した?
上がる音。
「いやらしい・・・・こんなにしてなにがいやだ?」
「ああ・・や・・ぁぁ・・・違う・・・」
「違わないだろう?ほら・・・」
ぬめるそこのふちをぎりぎりのラインでなで上げる。
「あ・・は・・ぁ・・ん・・ん・・・」
「俺を見ろ・・・どうして・・欲しい?」
瞼を上げるとじっと見つめる視線。
欲しいと言ってくれているそれ。
だから
これが欲しいから、私なの?
私は、欲しい。
これも、そしてすべてが。
貴方はー?
「し・・・て・・・」
「何を?」
「もっと・・・・」
「言うんだ。」
何が、欲しいの?
欲しいのは、私。
望んだのは、私。
貴方を見ているのがつらいから。
壊れていく貴方をもう、見ていたくなかったから。
欲しいと。私が。言った。
でも。
なぜ、貴方は私を求めて、くれているの?
答えは、どこにあるの?
「・・ほ・・・しぃ・・・」
苦痛と快感の狭間から出る声。
放たれた言葉は望み。
貴方がホシイ。
貴方だけがホシイ。
貴方のすべてが、私のすべてになるほどにホシイ。
叶わない望みなのに、こうしている間は夢に見る。
現実になっているかのように。
熱いかたまりが押し当てられると思った瞬間に胎内にめり込んでくる。
圧倒的な被虐感が私の中でスパークする。
「ぁぁ!!!!イイ!!!!」
心拍と呼応するひくつきが互いを高みに誘う。
それは幾度と無く、求め合い、与え合える。
そこに答えはある?
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