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「あっつーい!!ねぇねぇ海に行こうよー!!こんなに暑いんだから」
「そのうちな」
「そのうちって・・・夏終っちゃうよーねぇーってば!!」
「・・・わーかった、わかったから・・考えておくよ」
むくれている蘭世をなだめるように俊が答える。
「約束よ、ねっ?」
ふくれていたほおがへこむと、とびきりの笑顔を俊に振りまく。
・・・・かなわねぇな・・・・
なんのかんの言っても蘭世に弱い俊であった。
・・・・そうして次の休みの日・・・・・
「どこ行くの?湘南?茅ヶ崎?大磯?」
両手に大きなバスケット、朝も早くからピクニックランチを蘭世は作っていた。
「・・・あ・・・まぁ・・・その・・・」
俊は荷物と蘭世とをまとめてテレポートした。
次の瞬間、二人はとある砂浜の小さなコテージにいた。
「・・・ここ・・・どこ・・?・・・」
戸惑う蘭世の荷物をセンターテーブルに置くと
「・・着替えてこいよ・・・・ほら・・・・」
小さな袋を蘭世に手渡す。
「・・?・・・・」
がさごそと中を覗くとそこには真新しい水着が入っていた。
「・・・欲しがっていただろ・・?」
「ありがとう!!うれしい!!」
蘭世は俊に抱きついた。ぽんぽんと背中をたたいて蘭世を 落ち着かせる。
「さっそく着てみるね、ありがとう」
小走りで洗面所に蘭世は着替えに行った。
その間に俊も手短かに着替えを済ます。
・・・・あんなに喜ぶたぁ・・・・・
俊はにやりとしながら内心のうれしさを隠せずにいた。
・・・・・10分ほどのち・・・・
「・・・ね・・ねぇ・・・これ・・・」
「・・どうだ・・?」
「・・サイズはいいんだけど・・・・・」
恥ずかしげにバスローブを羽織ながら蘭世が出てきた。
真っ白のワンピースの水着・・・・だが背中はヒップの 割れ目ぎりぎりまでえぐられ、前はウエストまでハイレグが入っている。
胸元はと言えばちょうどみぞおちの部分までV字に切り込まれている。
「・・これ・・・・その・・・」
赤くなりながら蘭世は俊の前に立った。
「外行こうぜ。」
俊にそう促されると嫌といえない蘭世であった。
・・・・いいなぁ・・・・・
水辺で蘭世と戯れながら俊はご満悦であった。
海に行きたくなかったのは蘭世の水着姿なんぞ他のヤロ−どもに 見せるなんてもってのほかだからだ。
しかし自分はこんな水着を着させたいという願望もあった。
と言うことで以前から眼をつけていたプライベートビーチ付きの コテージを選び、かつ水着もこっそり買いに行っていた。
「いくわよぉー!!えいっ!!!」
ぱしゃという音とともに俊の頭から海水がかけられる。
「・・んなろっ・・・!!」
「きゃー」
明るい笑い声が誰もいないビーチに響く。
最初こそ躊躇した蘭世であったがここはプライベートビーチで誰も見に こないと知ってからは水で遊び始めたのだった。
「きゃっ!!」
激しく動いているうちに水着が食い込み、俊の目の前にTバックになってしまった
ヒップがさらされる。
海に体を沈め、慌てて直す蘭世、くすりと笑いながら俊は思った。
・・・・ねらいどおりだ・・・あとは・・・・
「もう・・なによー、えい!!」
「うわっ、それは卑怯だぜ」
さりげなく俊は蘭世の胸元を狙ってよろけた。
指先が肩紐にひっかかる。
「いやーもう!!だめ!!」
少ない布地から乳房がこぼれおちた。
「はは・・・・」
心の中で舌なめずりをしながら俊は次の方法を考えていた。
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