夏の名残
「・・・あ・・・ま・・い・・・」
周りがなにもみえない蘭世は次に俊が何をやるか想像もつかない、それでも体に感じる俊は確かだったから、それにすがる。俊の指を咥え、舌で舐め取ったそれは蜂蜜だった、朝食についてきたものを俊は蘭世ごと食べていた。
・・・・・どっちも・・うめぇけどな・・・
「・・う・・・ふぅ・・・く・・んん・・・・あ・・・ぁ・」
蘭世の反応はいつもより激しく、少しのことで大きく快楽の波にのまれている。俊はさらに先にすすめる。体中の蜂蜜を舐め取りながら、蘭世の足を大きく割る。
「・・や・・あ・・・・み・・ないで・・・」
蘭世がそう叫ぶのはむりない、花園は蜜をシーツに滴り落としていた。俊はその光景を飽くことなく眺めたかった。片足を自分の肩に持ちあげそこを閉じれないようにした。
「・・い・・やぁ・・・・だめぇ・・・・や・・・」
声は否定するも体は正直に俊を欲しがる。
「・・・・ほんとに・・やめて・・・欲しいか・・・ほら・・・・・」
俊が指先でそこをつつくとひくつき、吸い込もうとする。
「・・ひぁ・・ん・・あ・・・んん・・・」
「・・正直だ・・・・こっちのほうが・・・・」
見えない分敏感になっている体は俊の愛撫に顕著に反応を示す。俊は指先で蜜をすくうと蘭世の口元へ運んだ。
「・・う・・くぅ・・ん・・・」
蘭世は舌先で俊の指をぴちゃぴちゃとなめる。分身を舐められているようで俊の背筋にも電流が走る。蘭世の体はいつに無く敏感で俊の一つ一つの動作に呼応する。
・・・へ・・ぇ・・・・・・・
俊は蘭世の体にのめりこむように愛撫を続ける。蘭世が波に流されるように俊もまた蘭世の中に流されていく。
蘭世の足の指を一本一本口に含み軽くかんだりと蘭世を思うがままにいたぶる。
そのたびに恥じらいを含んだ嬌声が上がる。足首からふくらはぎ、膝の裏へと舌を這わせ快感を掘り起こす。空調は完璧のホテルの部屋で二人の体からは汗がふきだし、真っ白いシーツへと吸い込まれる。
「・・・・だ・・・めぇ・・・・も・・お・・・・・」
蘭世のひときわ高い喘ぎ声とともに背中が反り返り、がくっと体が震えた。
・・・・いったな・・・・・
俊はそう感じたが蘭世の体への愛撫を止める様子は見られなかった。
今度は蘭世の足首を両手で固定し、その中へ頭を埋め蘭世の蜜を味わい始める。
「・・あ・・はぁ・・あ・・・ん・・んん・・はぁ・・・・」
蘭世の熱にうかされたような喘ぎ声といやらしい水音とが交じり合い、蘭世の耳に届く。
・・・や・・あ・・・・わ・・たし・・・ああ・・・だめ・・・・・
眼をふさがれ、他の感覚が鋭敏になった蘭世はその音が快感をよりいっそう
高めていることを考えられない。俊の愛撫もいつも以上に敏感に感じられてしまう。蘭世の中はこれ以上無いほど高まっているのに俊は開放する気はさらさら無かった。
「・・あ・・ん・・はぁん・・・しゅ・・・ん・・・ああ・・・・」
蘭世の口から切れ切れに声があがる、俊の攻めはさらに続く。
「・・つらい・・か・・?・・・」
初めて俊は聞いてみるが、蘭世は声も出せずただ、体で違うと叫んでいる。
妖しくくねるウェスト、誘うようなヒップが俊の眼前にさらされている。
上気した胸は激しく上下してその先は固くしこっていた。
「・・く・・ふぅ・・・ん・・・ぁ・・・ああ・・・ん・・・」
俊の舌先は蘭世のそこへねじ込まれ、中でうごめく。
「・・ひ・・・ん・・・あ・・・ぁ・・・はぁん・・・・あん・・・あ・・・」
腰を浮き上がらせそれから逃げようとするが俊は執拗に追う。
蘭世の動きに合わせて動くものだから蘭世はたまらない。
その動きは結局俊の行動を助長し蘭世は快感を与えられるだけ。
「・・・あ・・・は・・ん・・・・ん・・・・い・・・ん・・」
俊は指を添えて蘭世の中をかき回した。それをいくらもしないうちに蘭世はたちまち絶頂に登りつめていった。
「・・は・・はぁ・・あ・・・」
蘭世の絶頂を見届け、俊はここで目隠しだけをはずしながら、深い口付けを与える。
舌を絡めあい、互いの熱い息を交わす。うっすらと蘭世は目を開けるとそこに俊のやさしい瞳が見える。
「・・どうしたい・・?・・」
俊は意地悪く蘭世に問い掛ける。俊の手はあいかわらず蘭世の体をもてあそんでいる。しこった頂点をはじき、腰を抱く。太ももに熱い高ぶりを押し付けて。
「・・・・・・」
蘭世の答えが無いのをいいことに俊はさらにいたずらを続けた。高まった体は俊の指を難なく受け入れる。あふれる蜜をかきだすように指先は中で動き回る。
「・・あ・・・や・・・あ・・・・はぁ・・・・ん・・・や・・・・」
「・・・そうか・・?・・・」
俊は激しく指を出し入れする、まるでそれでするように。
「・・はっ・・あ・・・はぁ・・ああ・・ああ・・ん・・・ああ・・・・」
すぐに再度の絶頂へ導かれてしまう、蘭世は禁断のことばを口にする。
「・・・お願い・・・して・・・・」
消え入りそうな声で訴える蘭世のその眼は俊のサディスティックな部分をそそった。
「・・まだだ・・・」
俊は蘭世の口元へ分身を持っていき促した。蘭世はそれを咥え、舌を這わせる。
何度となく俊に言われるままにしたその行為を今なお、あまり得意ではない、
が今日は熱病のようになっている蘭世はいつもより激しく舌を動かしていた。
「・・く・・・・」
・・・・・今日・・・・こいつ・・・・
俊は蘭世の頭を押さえると自身で腰を動かした。
「・・んー・・んん・・・ん・・・・・・」
苦しそうに眉根を寄せながらも出そうとしない蘭世に愛おしさをそれと
もっと攻めたいという感情が入り混じる。爆発寸前で口から抜くと
蘭世の手をベッドの柵からはずした。
「・・・?・・・・」
俊はベッドの上にあぐらをかきその上に蘭世を置きながら貫いた。
「あ・・・あっ・・・くぅ・・・」
俊の雄雄しいそれが蘭世の中をいっぱいにする。
「・・眼ぇ・・あけろよ・・・ほら・・・・」
部屋の鏡に二人のあられもない姿が映し出されている。
「・・や・・・・」
眼をそむけようとする蘭世の肩に頭を乗せ、
「・・・こんなに・・・なってるぜ・・・ここ・・・・」
俊はわざと卑猥に蘭世を攻め立てる。M字に割られ、足を上下に揺らされ
蘭世のそれは擦られ快感を呼び起こしどうにもならない。
「・・ちゃんと・・みろよ・・・・」
俊の言葉に蘭世は従順に従う。恥ずかしさから俊のひざで開かれた両足の間を
隠そうと腕を前に落としかけたとき俊はその腕を後ろにまわしそこで再度括った。

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