あなたの視線は甘い媚薬
「・・・も・・・や・・・あ・・・だ・・め・・・あ・・・・」
「いいぜ・・・・もっと・・・・・イケ・・・よ・・・・」
「ああ・・・はぁん!!!やぁ・・あああ!!・・・・」
もう、何度目かの絶頂が蘭世を快感の海へ投げ出していく。もはや考えることも出来ない。
ただ、確かなのは自分を支える俊だけ。
こんな時間を与えてくれる俊の存在だけ。
二人、獣のように互いを求め、与え合う。
唇を奪い、離した時、二人をつなぐ細く光る糸。
それすら惜しむように唇を重ねる。
「・・ぁぁ・・あああ・・・や・・こ・・・われる・・・・」
「・・・・イク・・ぞ・・・・」
「・・き・・てぇ!!!ああ・・・・・!!!!」
蘭世の胎内で一瞬大きく、膨れたと思うと先端から欲望の固まりを放出した。
脈打ちながらそのすべてを蘭世の子宮めがけて打ち込んだ。
ぐったりと蘭世が全身を俊に預けるように倒れこんだ。背中に回した手にはびっしょりと汗。
・・・すげぇ・・・いい・・・・
失神している蘭世の身体に手を滑らせながら俊はかばんにほおりこんである写真を思い出す。

二人であの時撮られた写真。
写真集に載せたのは俊だけなのでそれは俊にだけ渡されていた。
薄手の布地のため、普通に裸よりいやらしく見えた。
・・・見て楽しむもありなんだよなぁ・・・・
つまりは自分が見るのはいいが、自分が見られるのはイヤだというとてもわがままな俊であったのだ。

俊は蘭世から自身を抜き取り、始末を終えると蘭世を抱きかかえて寝室へとあがっていく。
蘭世はあまりの快感のため、眼を覚まそうとしない。俊はそんな蘭世に軽くキスをすると
抱えたままベッドにもぐりこむ。

翌朝、俊が先に眼を覚まし、クローゼットと開け、いつものように着替えようとしたときふと
何か嫌なものが目に入った。
B4変形版の袋・・・・・。がさっと手にとり、あけて見ると・・・・・鏡でよく見る顔。
後ろから布団の衣擦れの音がして、背中に視線を感じる。
ゆっくり振り返ると蘭世は慌てて再度布団にもぐりこむ。
「・・・・・お前――――――――!!!!!」
そう、買ったのは1冊ではなかったのだ・・・・・。

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