愛こそすべて?愛すればこそ? 7
「・・・・や・・こんな・・・・」
そんなセリフを黙殺するように、俊は腰を蘭世に打ち付ける。
「・・はぁん・・・ぁぁ・・やぁ・・・・ぅ・・ん・・・」
蘭世の快感はこれ以上も無いほどあがっていると思っていたのがさらに上を目指して登り始める。
・・・だめ・・・・こんな・・・こんなの・・
・・はずかしい・・っああ・・・
言葉にならない言葉が蘭世の中を駆けめぐる。
俊の指先が蘭世の敏感な芽をつまむ。
「やぁ・・・・いい・・・・だ・・めぇ・・・・
・・やぁぁぁぁ・・・ぁぁぁああ!・・・」
全身ががくっとふるえ、蘭世は意識が遠くに飛んでいくのを感じた時、全身がぐるりと回転した。
「・・まだ・・これから・・だ・・・・」
俊は蘭世を四つん這いにさせ、背後から覆い被さった。
蘭世の全身に俊の熱が伝わる。
秘部の入り口をこするように自身の先をあてがいながら、片手は胸の膨らみの頂点を
もう片方は敏感な芽をはじくようにもてあそぶ。
そのたび蘭世は翻弄される。
・・・もう・・・だめぇ・・・おかしく・・なりそう・・・・・・
蘭世の全身は俊によってあますことなく愛され、快感が波のように押し寄せる。
その愛情はほかの何者にも代え難いもの。
「・・ああん・・・はぁ・・あ・・んん・・・ああ・・・・・」
「・・いいか・・・?・・・」
俊の声は蘭世の快感をより一層大きくする。
「・・んん・・い・・い・・・・・・あ・・・ん・・・」
胸元の指が蘭世の顔へ動き、唇をなぞると蘭世は素直に口を開いた。
俊の指が吸い込まれる。と同時に俊はそそり立った分身を蘭世につっこんだ。
「・・んん〜っ!!・・・・」
俊の指に歯がたてられるが、お構いなしに俊は蘭世のなかを攻めたてる。
俊の動きにあわせて蘭世の体が揺らされ、ベッドが悲鳴を上げる。
「・・・あ・・・はぁ・・・ん・・・・・・ん・・・・や・・・」
声にならない声、それは二人の理性を徐々に失わせていく。
俊の両手は蘭世の腰を引き寄せ、自身を蘭世の中へえぐるように差し込む。
そのたび蘭世の体は淫靡にくねり、俊を誘惑するかのよう。
お互いがお互いを刺激しあう、メビウスの輪のように際限がない。
肌のこすれる音が濃密な空気の中を漂う。
見えない表情が快感にとろけていると思うと俊はその表情すら見たくなる。
「・・ああ・・ん・・・・いい・・・・あぁ・・・っぁ・・」
蘭世は再度の絶頂感を迎えようとして、俊の分身を締め付け始める。
そこでも俊はタイミング良くつながったまま蘭世を背後から持ち上げた。
「・・や・・ああ・・・ん・・・・こん・・な・・・」
俊の唇が蘭世の背中の赤い跡を繰り返しをついばむ。
片手で蘭世の体を支え、もう一方で敏感な部分を刺激する。
「・・・眼・・・・あけて・・・・見ろよ・・・」
うっすらと瞼をあげると真正面にドレッサーの鏡に写る蘭世自身が見える。
「・・やぁ・・!!・・・・」
ドレッサーは魔界製でいつなんどきでも鏡に自身がうつるようになっている。
「・・・どうだ・・・?・・・」
そんなことを聞かれても、羞恥心ばかりで答える事なんて出来るわけもなく
眼を背けようとする蘭世に
「・・ちゃんと・・見ろよ・・・はいってんだぜ・・・」
俊の指先がつながっている部分から充血しきっている芽をなぞる。
「・・・あああ・・・ん・・・あ・・・・ぁ・・・うん・・・ん・・」
蘭世の眼を鏡に向けさせたまま、俊は腰を動かし蘭世を攻める。
指先はかわらず刺激をする。
抜き差しされるその部分が蘭世の快感を揺り動かす。
「く・・ぅ・・ん・・・・・ぁぁ・・ん・・・い・・・」
鏡越しに蘭世の視線と俊の視線が絡み合う。
俊の眼に映る蘭世のその表情は想像以上にいやらしく、美しい。
胎内からわき上がる快楽に身も心も委ねながらも、俊に見られることを恥ずかしがるその矛盾した媚態。
体を支えている手はちょうど収まるほどの膨らみを柔らかく揉み反対の指先は敏感な部分からゆっくりと上へなぞり、また、下へじらすように降りていく。
蘭世の快感はとどまることを知らない、そしていつしか下半身のそこは別の意志を持っているかのように俊の分身にまとわりつく。
・・・くぅ・・・いい・・・・はじめてだ・・・こんなこいつ・・・・
俊は思わず解放してしまいそうになるのを懸命にこらえていた。
鏡に映る二人の姿は別の人がいるようにも思える。
蘭世の眼はうるみ、口はうっすら開き喘ぎ声をあげる。全身にからみつく俊の腕はまるで蘭世の華奢な体をとらえている鎖。
解こうという気も解かせようなんて思いもひとかけらもない二人をつなぐ甘美な鎖。
体にわき上がる快楽は間違いなく二人のもの。
お互いがお互いを求めあい、与えあう。
誰もじゃまをしない濃密な時がいつまでも続く。
「・・ああ・・・・ぁぁん・・・・ま・・かべ・・くぅ・・んんん・・・わた・・し・・ね・・ぇ・・・」
のけぞり、俊に全てを預けながら蘭世はささやく。
俊の腰はさらに激しく上下しそれは蘭世の中で大きく猛り、蘭世を翻弄する。
「・・・あ・・・ああ・・・・やぁ・・・・!!!」
蘭世の全身が痙攣し、俊に全体重をかけもたれかかる。
俊の耳に蘭世の息がかかる。
・・いっちまったか・・・・・
蘭世の頭をつかみ深く口づけると蘭世はぽおっととした表情をしながらも口を開け俊の舌を受け入れ、絡ませる。
蘭世の体から放たれる香りは、当初とは比べものにならないくらい俊の性動を一層強くする。

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