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「ま・・かべくぅぅん・・・・も・・・私・・・ああ・・・・・」
うわ言のように俊の名前を呼ぶ。
「言えよ・・・」
蘭世はもう、限界に近い、俊もまた先走りで下着が湿っていることを身体で感じていた。
「・・お願い・・・よぉ・・・・も・・う・・・」
俊は蘭世を抱き上げベッドに下ろすと、ようやくスラックスとトランクスを脱いだ。そこには雄雄しくいきり立ったそれ。
痛いほど脈打ち熱くたぎっていた。
荒い息の中で蘭世は俊を待ち望む。
もう言葉は必要なかった。俊は蘭世に体重をかけないよう覆い被さるとやさしく甘いキスをする。
そのキスに応え両手を俊の首へ回す。
俊は蘭世のぴったり閉じられた足の膝に手をかけるとその裏側から足を持ちあげる。
片足だけ曲げられ俊はその間に身体を入れる。
・・ああ・・・やぁ・・・見ないでぇ・・・・・
そういわれると見たくなる。俊の視線が一瞬蘭世のそこに落ちる。
「ああ・・・だめ・・・やぁ・・・」
そこは満開に咲き誇り俊を誘う。
蘭世はシーツを手繰り寄せようと指先を動かす。その指先を俊が捕えリネンに押し付ける。
「俺は・・・ここだ・・・」
「真壁・・くん・・・」
「ここに、いる。お前の傍に。」
こんな風に言われたのは初めてだった。俊の思いが流れ込んでくる。
・・欲しい・・欲しい・・・お前が・・・欲しい・・・
強い想い、心。蘭世を望む。蘭世の両目から涙が溢れ出す。その涙を俊が唇で拭う。
蘭世の表情が眩しい笑顔に変わる。
「真壁・・・くん・・・・私も・・・私も・・・」
・・・真壁くんと・・・一つに・・・なりたい!!!!・・・
俊は一つ小さく頷くと蘭世の熱いそこにそそり立った分身を埋め込んだ。
「ぁああ!!」
初めてじゃないはずの交わりで初めての快楽を二人の間に生み出し、二人で溺れていく。
その海に漕ぎ出した二人にはもう邪魔するものは何もない。
ただ、互いだけ、二人だけがそこにあった。
蘭世の胎内で俊が包み込まれ、俊のそれで蘭世は熱くなっていく。
その高まりには際限なく、二人ともその快楽が自分のものなのか、相手のものなのか区別がなくなる。
俊は腰を激しく打ちつけながら蘭世の身体を奪い尽くす。
蘭世はその俊の雄を胎内に感じながら、全身全霊をかけて俊を想う。
そのすべて、その愛。
「い・・ああ・・・あんん!!!や・・・あん・・んんんん!!!」
一気に登りつめると俊のそれをきつく締め付けてくる。俊はその蘭世から自身を一度抜き取ると蘭世を抱きかかえ窓辺へと
戻る。
「いやぁ・・なに・・なぁ・・・」
窓の方を向かせ後ろから一気に貫く。
「ひぃぃ!!ああん!!!やぁ!!いやぁ!!」
・・・見られる!!!・・・
・・見せるもんか・・・俺の・・・だ・・・
貫かれたそれで身体を支えられながら背中に俊の唇が這う感触で快楽の中に叩き込まれ腰が砕ける。
両手は俊の両手に覆われ、窓枠にかかる。
「い・・・・やぁ・・・・や・・ああん・・・」
「見せて・・やれよ・・・・お前は・・・俺の・・だ・・・」
・・・俺だけの・・・ものだ・・・・誰にも・・触らせない・・・
荒い息遣いで俊の興奮が伝わってくる。蘭世の身体はそんな些細なこと一つでも鋭敏に反応を返してくる。
求められる幸せ。
誰にも入り込めない二人のつながりに。
「ま・・かべ・・・・くん・・も・・あ・・・だめ・・・あ・・・」
半ば失神しかけた蘭世をその体勢のまま持ちあげ、片足を窓枠に置く。窓に映る二人の姿にイルミネーションが混じる。
「見えるか・・・ここ・・・」
俊は腰を揺らさず、蘭世の指先をつながっている部分に持っていく。
「や・・あ・・・あん・・・」
蘭世はおぼろげな感情のなか指先に感じる熱い感触に身を捩らせ、快楽を教え込まれる。
「俺の・・だ・・・・これは・・・・」
「ま・・かべ・・・くん・・の・・・?・・」
「お前の・・・胎内に入って・・る。」
蘭世のそこが蠢き俊に刺激を与え、一回り大きくふくれる。
「あぅ・・んん・・・ん・・・・」
・・・私と・・ひと・・つ・・?・・
「そ・・・うだ・・・・」
俊も熱い息の中答えを返す。
「いいか・・・?」
耳元で囁く俊の望むものは蘭世との一体感。それはなにか知っている。
・・いい・・・私・・・真壁くん・・・なら・・・・
「言って・・・・みろ・・・・・」
俊は蘭世の指を使って芽の部分を捏ねる。
「ぁぁあああ!!!お願い!!!!も・・もぅ・・・あ・・」
「言え・・・」
・・欲しいと・・・・俺を・・・求めろ・・・ |