Pre Birthday 3
やわらかく降りかかるシャワーで蘭世は覚醒した。
「・・・ん・・・」
「大丈夫か?」
「・・・ん・・・ぁ・・・」
一瞬の逡巡で蘭世はかっと頬を赤く染めた。
「・・・もぅ!・・・」
照れ隠しのように俊の胸板をたたく。
「・・部屋、行くか?」
「・・・・・・」
無言の返事を是と受取り、俊はそっと蘭世をバスルームに立たせると身体を離す。
かちゃっと最初と同じ音が響いた。
俊の姿がすりガラス越しに消えるのを見ると蘭世はシャワーを止める。
そっと扉を開けると俊がそこに待っていた。
「・・や・・・」
戻ろうとする蘭世に俊はバスタオルを巻きつけるとそのままもう一度抱き上げる。
「・・・ちょ・・だめ・・・」
抗うものの力にかなうはずもなく、蘭世は寝室へと運ばれる。
そこは空調がちょうどよいくらいに整えられていた。
「・・え?・・なん・・で・・朝消した・・・」
すとんとベッドに下ろされると俊は一瞬で蘭世のバスタオルをはぎ取った。
薄いカーテンのみの部屋は明るすぎるくらいに明るかった。
「やだ・・!・・」
手を伸ばす寸前にバスタオルが床に投げ捨てられると同時にその手に大きな手がつながれた。
「・・ぁ・・」
細い手首に俊の唇が触れる。
すぅっと二の腕へと。
「・・ぁ・・・あ・・・」
いつもは触れないその場所にざわざわと身体が粟立つ。
ビクンと震える様に俊は上下を繰り返した。
「・・ぁ・・・や・・なに・・」
裸体を隠す余裕もなく蘭世の中で何かが生まれる。
俊は片手でそっと蘭世の腰を抱き寄せる。
「ぁ・・・」
支えられたと感じたのか抑えられない声を隠すように蘭世は手で唇をふさぐ。
「・・・・ん・・ん・・」
くぐもった喘ぎが寝室へと広がる。
手首から二の腕へ、そして乳房へとゆっくりと移っていく。
「・・ぁ・・」
先ほどからの刺激で頂点がすぐに硬く存在を主張する。
裾野からゆっくりとついばむように頂点へと唇が触れるもののじらすように頂点を避けて口づける。
「・・ぁ・・・は・・ぁ・・」
バスルームのように他の刺激がない分、そのいつも以上にゆっくりとした動きが蘭世の意識を白濁させていく。
「・・ぁ・・・ぁ・・・」
ゆるゆると愛撫されながら決定的な刺激が少ない。
「・・や・・ぁ・・・ぇ・・あ・・・」
もどかしさを口に出せない蘭世の性格を知っているかのように俊はゆっくりと身体をベッドヘッドにもたれさせる。
「・・ぁ・・」
蘭世が俊に抱きつこうと唇を押さえていた手を伸ばそうとするがその前に俊が蘭世の足首をつかみ大きく開かせた。
「やぁぁ!!!!」
いきなりの動きに声が上がった。
晒された蘭世の秘部は太陽に照らされて鈍く光った。
「・・や・・ぁ・・みな・・いで・・・」
・・・・綺麗だな・・・・
そこはすでにたっぷりと蜜を湛え俊を誘う。
「・・ぁ・・・や・・しゅ・・ん・・ねぇ・・・だめぇ・・・」
「・・なんでだ?」
俊がそういうと蘭世は押し黙る。
「何が、”駄目”なんだ?」
「・・・だ・・・か・・・ら・・・その・・」
「なんだ?」
「・・・・恥ずかしい・・・から・・」
「そうだな・・・」
そう言いながら俊の指が太ももにまで滴っていた蜜をすくい上げた。
「こんなに・・・なってたんだな・・・」
「・・や・・・いわ・・・ないで・・・」
「ほら・・・」
ちろっと自分の指先を蘭世の目の前で舐める。
「・・や・・だめ・・」
恥ずかしげに眼を伏せる蘭世の顎をその指先で上げさせると深く口づける。
「・・ん・・んん・・」
さっきよりもさらに深く舌を絡ませると互いの熱さを感じた。
離れるときはいやらしい音がするほどに。
「どうして欲しい?」
俊は意地悪げに蘭世に唇のそばでささやいた。
「・・・・・・」
蘭世は答えられない。
「そうか・・?・・」
それだけ言うと俊は蘭世のふとももに顔を埋めると両手で足を固定した。
「・・・や!・・・」
この状態ではもはや身動きは取れなかった。
俊の眼前にあふれた蜜壺があった。
見つめているだけで奥からさら蜜が流れてくるようだ。
俊は丁寧に太ももに流れているそれから舐めとり始めた・・・・・
ぴちゃぴちゃといやらしい音が蘭世の股間から上がり始める。
「あ・・ぁぁ!!!」
太ももから付け根へと丹念に残ることがないように俊の舌が滴りを舐めとっていく。
いやいやと蘭世が抵抗しながら俊の頭をのけようとしてもがっちりと足をつかまれては逃げ場がない。
さらにベッドのヘッドボードで背中が支えられているのでどうにもならない。
「や・・ぁ!!!・・あ・・・ね・・ぇ・・あ・・・!」
抵抗の間にもあとからあとからあふれ出す蜜が俊の顔を濡らしていく。
飽くことなく太ももを舐めとるとようやく俊の唇が蜜壺へと近づいていく。
赤く小さな芽はもうその姿を見せていたー
俊はふぅっとその敏感な芽に息を吹きかけた。
「あああ!!!!」
待ちわびていたかのように蘭世の喘ぎが大きく上がった。
俊の舌先が先端をつつく。
「・・ぁ!!!ああ!!!やだぁ・・ぁぁ!!・・」
一気に全身を快楽が貫くと絶頂へと駆け上ろうとする。
蘭世はのけぞった身体を必死で立て直しながら俊の顔を退かせようとする。
下から上へと俊の舌が芽を嬲ると全身で快楽を表わしながら必死で抑えようと口を両手で塞いだ。
「・・・ぐ・・ぅ・・・ぅ・・ふ・・」
上から下へ、下から上へ。右から左へ・・・・触れるか触れないかの距離で嬲ったと思えば強く吸いついてみたりと俊は蘭世のそれを玩んでいく。
「・・くっ・・・・あ・・・は・・あぁ・・・」
緩急をつけた責めは蘭世の快楽をさらに高めていく。
溢れ出た蜜は俊の顔だけではなくすでにシーツまで滴っていた。
「ぁぁ!!!ね・・も・・も・・・」
蘭世の言葉から絶頂が近いことを感じた俊はすっと顔を引いた。

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