「・・ね・・・あ・・しゅ・・ん・・ねぇ・・・」
「なんだ?・・・」
「・・・もう・・・も・・・う・・・」
「どうした?」
知っていながら、俊はそしらぬ顔で蘭世に啄むような口付けを。
「・・・ね・ぁ・・や・・ぁ・・・」
先ほどから指先に伝わってくるそれは絶頂が近いことを知らせていた。
「いいぜ・・・逝け・・・」
「・・・や・・・やぁ・・・や・・」
「ほら・・・」
俊は胎内で指先を軽く折るとごく弱く引っかくように動かした。
「ああ!!!」
一度達した躰は再度の絶頂を速やかに呼び寄せる。
ぎゅっと俊の指を締め付けたそこが追い出すように収縮する。
荒く息を弾ませながら蘭世が俊に手を伸ばす。
「・しゅ・・ん・・」
彷徨う手のひらをしっかりと握ると俊は蘭世の脚を大きく開かせ覆いかぶさる。
大きく昂ぶった分身で敏感に朱く色づいた先端をなぞった。
「・・ぁ!・・ああ・・」
俊の先端から先走った液と混ざりあい、ぬめりが蘭世の快楽を煽った。
「しゅ・・ん!・・・」
もっとというように花弁の中心部がひくつき俊を求めた。
灼熱の分身をもまた蘭世を欲しがるように大きさをさらに増す。
俊は我慢できないとばかりに蜜壷へと躰を一気に差し込んだ。
「・・・・っ・・・・・!!!!!」
声にならないほどの圧迫感が互いを襲う。
それでいてたとえようもないほどの安心感にも包まれている。
互いが互いの足りない部分を補って、まるでそれが正しい姿であるように。
必要だから。
失くした半身を取り戻したように。
奥まで到達すると俊は満足げに蘭世の首筋に顔を埋め、手のひらで乳房を包んだ。
早鐘のようになる心音を手で感じながら口づけ、花を散らす。
いくつも、いくつも。
前回つけたものが薄くなった場所にも。
新たな場所にも。
華が咲く。
愛し、愛された、満開の華ー
「・・は・・ふぅ・・ぁ・・・」
落ち着いてきた息に俊は頭をあげ蘭世と見つめ合う。
小さく微笑みあう。
俊は蘭世の腰の下から手を入れ背中を繋がったまま抱き上げる。
「・・あ・・・」
自身の体重でさらに奥を突かれ、蘭世は思わず声をあげ、俊に抱きついた。
「・・や・・ぁ・・・」
俊の腰がスプリングに合わせてグラインドすると蘭世の躰も合わせて揺らぐ。
その都度新たな快感が湧き上がってくる。
「・・ぁん・・・・・・は・・ぁ・・・」
「・・・っく・・・」
ちょうど目の前に乳房がゆれて俊を誘う。
固くとがった先端を唇に含むと軽く歯を立ててみる。
「あ!!!やぁぁぁ・・・そんなぁ・・・」
ぎゅっと分身を締め付ける感覚に俊は繰り返し、攻め立てる。
「や・・ぁ・・ぁぁぁ!!!・・・・」
蘭世は激しく身をよじり俊の肩に手を乗せ突っ張って離そうとするもそんなことを俊が許すはずもなくー
幾度目かの刺激とともに蘭世はまた絶頂を迎えた。 |