It's a Beautiful Day・・・R 2
「・・しゅ・・ん・・・」
細く喘ぐ隙間で呼ぶ名前。
ようやく、名前で呼ぶようになってまだほどない。

「・・・・・・・ぜ・・・」
口付けに紛らすようにその愛しい女の名前を呼ぶ。

熱く、強く、苦しいほどの愛撫を繰り返しながら俊は手を休めることは無かった。

「ん・・・・んん・・・」
俊の手が全身を撫でその指先が下の茂みへと到達する。
「・・ぁ・・・」
一瞬強張る身体も、甘い口付けと共にその侵入を許容する。

淡い茂みの奥には熱く滾った泉を滴らせている。
俊の指はその泉の蜜を捉え、急ぐことなくそれを感じ取っていく。
「・ぁ!・・・ああ・・・・あ・・・」

・・・恥ずかしい・・・・

明るい部屋で。
こんな風になっている自分が。

羞恥心から蘭世の全身がさらに薄紅に染まっていく。
そのあちこちに俊が散した花びらが見える。
恥ずかしさに思わず蘭世は身体をくねらせてうつぶせになる。
その無防備な背中に俊は手のひらを滑らせながら双丘の隙間へと伸ばした。

「・・や・・」

するりと指先を一本胎内へと差し入れられると蘭世の背中がビクンとしなった。
「・・や・・ぁ・・・」
きついそこが指を締め付け、押し出そうとするのも俊は抜けない程度にそのまま指を進めた。
「・・ぁぁ・・・・・」
最初はゆっくりと、そして少しずつ蘭世の喘ぎに併せてその指先を蠢かす。
「・・ぁ・・!・・ぁぁ・・・・ああ・・ん・・・ふぅ・・ぁ・・・」
断続的に声を上げる。
「・・や・・やぁ・・・ぁ・・・やだぁ・・・」
「・・・いいぜ・・・イケよ・・・・ほら・・・」

傷つけないように、でも少しだけ激しく俊は蘭世の胎内の指を動かしながら別な指で敏感な芽を嬲る。
自身の蜜で蕩けそうなそこから湧き上がる苦しいくらいの快楽。
「・・ぁぁ・・・!!だめ・・ぇ・・!!!」
蘭世の全身に一瞬強く硬直が走り、そしてぐったりとベッドに沈んでいく。
俊の指をぴくぴくと反復しながら締め付けるそこに、絶頂を知る。
その波が消えぬ間に俊の指先がもう一本胎内へと埋め込まれる。
「・・・・・く・・ぅん・・・・」
一度イってしまったそこは拒むようにきついものの、溢れ出す蜜に助けられる。
「・・・ぁぁ・・・・」
自らの意思で意のままにならない身体が俊の指先に呼応する。
「・・や・・だめ・・・・ぁ・・」
中で擦られるそれが蘭世の思考を混乱させ、白く埋め尽くしていく。
落ちる間も無くさらに絶頂へと上り詰めさせられる・・・・・・・

「・・・は・・ぁぁ・・・」
間髪を入れない2度の絶頂に蘭世は全身を震わせその快楽を俊に伝える。
うっすらと汗が浮かんだその火照った頬を俊はそっと撫でる。
「・・しゅ・・ん・・・?・・」
細く眼を開けた蘭世の瞳が俊の視線と絡み合うと俊はそっと肩越しに口付けていく。

幾度も、幾度も、折り重ねるように積上げていく時間。
二人で築く、生活。
日々の幸せ。

「ん・・・」
「・・・・・足・・開いて・・」
ついばむような口付けを繰り返すその間にそっと囁く。
おずおずと戸惑いながらも俊のその申し出に蘭世は身体を、そして心も開いていく。
かろうじて俊の片膝が入るくらいの空間を開く。
背中に這わせた手で腰をそのまま持ち上げる。
「や・・ぁ・・・」
扇情的なその姿を俊は見つめた。
美しく、いやらしい、その姿を。
「・・ぁぁ・・・だめ・・・カーテン・・・」
「このままだ。」
太陽光が滴る蜜を光らせている。
「・・あ・・お願い・・も・・もう・・・恥ずかしい・・・」
細く消えそうな声で俊に哀願するその言葉に俊は分身を蘭世の花園の入り口にあてがう。
はちきれんばかりの雄が今かと時を待っていた。
先端で溢れた蜜を感じ取ると俊の体内を悦びが駆け上がる。

俺の・・・もの・・俺のだ・・・

塗り広げるように蜜を絡み付けるとぐいっと一気にそれを蘭世の胎内に打込んだ。
「!!!」
圧倒的な存在感を蘭世は自分の胎内に感じる。

・・・一つに・・・なってる・・・・

その切ないほどの嬉しさが快感となって蘭世の中ではじける。
「・・ぁぁ!!・・・」
ぎゅっと俊のそれを締め付けるように蠢く胎内に俊にも更なる快感が流れ込む。
そのまま放出してしまいたいほどの快楽を堪え俊は腰を使い出す。
「・・ぁあ・・ああ!・・・あっ・・・」
ぎりぎりまで引き抜かれ、そして浅く抜き差しされるそのもどかしさ。
「・・・だ・・めぇ・・・え・・ああ・・・」
どうしていいかわからない、どうして欲しいかも。
互いを求めるそれだけで身体が高まっていく。
「ああ!!!」
いきなり奥深くまで挿入されると蘭世は一際高く声を上げ、意識を遠のかせる。
俊はぐったりとしかける蘭世を抱き上げると繋がったまま身体を起こさせる。
「・・・・ぁ・・・・」
されるがままの蘭世の膝を左右に割り広げ指先でクリトリスをに嬲りながら腰を前後に揺らしだす。
「・ああ!・・・だめ・・だめ・・・」
ひくついた胎内が俊の雄をさらに吸い上げるように蠢き、それは蘭世の身体を甘美に蕩けさす。
自分が言っている言葉すらわからない。
「や・・だ・・・やぁ・・」
「・・・もっと・・もっと・・・だ・・・・!・・・」

・・俺だけを・・求めろ・・・もっと・・・・

自分しか知らない彼女をもっと、知りたいー

顎を仰け反らせ、全身で快楽を訴えてくる蘭世の表情に俊は止まらなくなる。

・・・もっと・・見てぇ・・・
・・その・・・姿も・・全部・・・俺のモノだ・・・

誰にも、触れさせたくないー

本当なら外にすら一歩も出さず、自分だけしか見ないで欲しい。
現実に出来ることではなくても。

それほど、までに、愛しい、自分だけのための女ー

「・・やぁ・・・ぁ・・・あぅう・・や・・」
「いい・・か・・?・・」
「・・・ぁ・・・ぁ・・は・・・あ・・」
揺らすたびに黒髪が俊の身体を撫でる。
その感触は俊の嗜虐性をそそってやまない。
「もっと・・だろ・・・?ほら・・・」
滴る蜜が指先でも、そして分身でも感じられる。
「・・ひ・・ぁ・・ぁぁ・・・ぁ・・・だ・・めぇ・・・・ぁ・・・」
頭の中が白く霞み、蘭世はもはや何も考えられなかった。

ただ、俊と共にあることだけー

蘭世のその様子を見て、俊はこともなげに蘭世の身体を繋がったまま自分の方に向かせる。
「・・・うっ・・・・」
その捻られる快楽が俊のリミットを外した。
「ああ!!!!」
絶叫するような蘭世の喘ぎ。
俊は蘭世をベッドに寝かせると激しく今度は腰を使いはじめる。
「・・あ!・・・・・・っ・・・」
互いの唇からももう、声すら出ず荒い息遣いと二人が立てる水音だけ。

「・・は・・・ぁ・・・くっ・・・」
「・・ぁ・・・・ぁぁ・・・・ん・・・んん・・・」

ベッドのきしむ音。
衣擦れのそれ。

肌を重ねる悦びの音ー


他の誰も触れられない、二人だけの時間。

「・・・や・・ぁ・・ぁぁぁ・・だ・・・めぇ・・いやぁ・・・ぁぁ・・・!!!!!」
「・・うっ・・・・く・・・ぁぁ・・・」
蘭世が幾度目かの絶頂に達すると同時に俊も自身を蘭世の奥深く放出した・・・・


そしてそのまま二人とも意識を遠のかせた。

次に俊が眼を開けたとき、傍らに蘭世の姿が見あたらなかった。
きちんと閉められたカーテンに時間の感覚を一瞬見間違う。

「・・・何時だ?」
と傍らの目覚まし時計に眼をやった。


・・・あんな朝のお風呂に一緒になんて初めての経験だったし・・・・
と、ひとしきり思いをはせるこちらはキッチンに逃げている蘭世。
先に眼を開くと傍らで自らを抱き寄せながら規則正しい息遣いをして眠っている俊をまともに見つめられず慌てて身支度すると階下に下りてきたのだった。


「やっぱり冷めちゃった・・」
・・・至極当然といえば当然で、もはや太陽はてっぺん近くまで上っているのだ。
「・・・もぅ・・休みならもっと違うメニューにしたのになぁ・・・」
野菜スープに火を入れなおしながら蘭世は思いをはせる。
「あつっ!」
思わず素手で鍋の蓋をつかみかけ蘭世は慌ててミトンを使う。
「気をつけろよ。」
降りてきた俊に声をかけられ驚きのあまり無言で頷く。
まるで何事も無かったかのようなその表情に蘭世は逆に恥ずかしさを隠せない。

「・・・さすがに腹減ったな。」
「・・・・・・・」
「今日はなんだ?」

リビングにおいてある新聞を持つと俊は9割準備の終わっているダイニングの椅子に向かう。
湯気が立ち上るスープをお皿に盛り付ける。
軽く温めたバケットを切り分けると少量のバターを添えテーブルに並べる。
サラダも身体を冷やさないように温野菜で作っている。
そして小さなホワイトガトーショコラー

「休みってどうして言ってくれなかったの?」
少しだけ拗ねたようなその口ぶりがなんともかわいいと内心思う俊ではあったが。
「・・・昨日ようやく許可出たんだよ。予定よりいい感じで身体が仕上がってきているんでな。」
「じゃ、じゃぁ・・昨夜言ってくれれば・・・・」
「突然のほうがおもしれぇだろ?」
そう言い放って俊にしては珍しく小さく微笑んだ。
その表情に蘭世はもう、何も言えなかった。
「・・・もう・・・もうちょっといい食事作ったのにぃ・・・」
「これで十分だ。」
・・お前がいる、それが一番だ・・・とはやっぱりいえない俊なのでありました・・・

ブランチを二人取りながら結局何のかんのいいつつ午後から少し出かけようかという話がまとまっていた。
そのときふと俊がチョコレートを手に取る。
「これ?」
端に置かれた小さなそれを俊は指差す。
「今年はこんな感じのを作っていたの。」
ほろほろと崩れそうなほどのやさしいケーキ。
そう、今朝見た風景のような。

「また、見れるといいね。」
「・・・そうだな、また。」

二人で見る、景色は、いつだってbeautiful。
いつまでも、ずっとー

end


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