「麻美、いつまで耐えられるかな?」 
由美はそう言って、麻美のくるぶしやふくらはぎを手の平で撫でる。 
「っ…やっ!…ふぁ……ぅんっ…」 
触れるかどうかのむず痒いような刺激に、思わず腕の力が抜けそうになる。 
「意外と粘るね…じゃあ、これでどうかな?」 
千佳はツインテールにしている麻美の髪の分け目に目を付けた。 
―ぺちょり。 
「ひぁんっ!?」 
首筋に生き物のような生暖かさが伝わり、麻美の体に鳥肌が立つ。 
千佳がそこに顔を近づけ、舌を這わせたのだ。 
うなじをぺろぺろと舐め上げられる度、麻美の体から力が抜けていく。 
「もう諦めちゃいなよー」 
由美は麻美の足の指の隙間を広げ、一箇所ずつ集中してくすぐっていく。 
「ぁう…っく……あぁっ!」 
一瞬腕から完全に力が抜けたのを見逃さず、千佳の指が腋の下へと潜り込んだ。 
「結構頑張ったね。けど、もう離さないよー」 
麻美はきつく腋を閉じるが、千佳はそのまま指を動かしはじめる。 
「こちょこちょこちょ…」 
「っっ!!は…ぁっ…あっはははははっ!」 
「うわ。麻美、笑い声大きいってば。驚いちゃったよ」 
「はぁ…あぁっっ!くくっ……きゃはっははははぁ!!」 
「麻美ちゃん、いつもやってる事をされる気分はどう〜?」 
けたたましく笑い続ける麻美は、返事をする余裕すらない。 
「あれ、無視しちゃうのかな?なら…」 
千佳は腋から手を引き抜き、麻美の両手首を掴んでバンザイさせた。 
「えっ…?」 
麻美が展開についてこれない内に、千佳はそのまま足を麻美の腰に回す。 


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