ソファの上で心地よさげに寝そべっている男がいる。
明るい日差しを避けるかのように顔に乗せたつばの広い帽子。
その下でどんな顔をして眠っているのか、知りたいとは思わない?
あたしは、そっと近づくと、その帽子をのけてみた。
規則正しい小さな寝息が聞こえてくる。
ゆるゆると閉じられたまぶたが時折震えている。
いつもはあたしをきつくにらむ瞳も、こうして閉じていれば、ただ、その周りを縁取る長い睫毛だけが目立つ。
高くとがった鼻。
薄い、血色の悪い唇はわずかに開き、おせいじにもきれいとはいえない歯がのぞく。
柔らかそうな髭。
あたしはそっと手を伸ばし、そこに触れてみた。

「・・・・・痛いわ」

あたしは文句を言う。
不意に額に当てられた黒いものに。

「・・・・・なにしてやがる?」

剣呑に細められた瞳。
鋭い眼光があたしを見つめる。

「別に」
「ルパンとデートじゃねぇのか?」
「あら?彼は出かけたの?」
「ああ」
「残念だわ」

ちっとも残念ではなかったけど。
次元はじっとあたしを見ていた。
何かを探るような目で。
失礼ね・・・

「ねぇ、いい加減、これどけてくれない?跡ができちゃうわ」
「・・・けっ」

ゆっくりとはずされる銃口。
遠ざかるその黒い口を見ていると、また眉間がしわになりそうであわててしまう。

「痕が残るなんざぁ、年の証拠だな」

ぼそりとつぶやく言葉は聞こえない振り。
まったく・・・それがレディに対して言うせりふかしら。
もっともこの人にそんなことを求めてもだめだけど。

「で?」
「なーに?」
「馬鹿やろう。俺が聞いてるんだ。ここに何しにきた」
「・・・そうね、あなたが恋しくて・・って言ったら?」

信じられないほど冷たい目で見られて、あたしは小さく肩をすくめた。
冗談は通じないってこと?

「・・・・で?何のようだ?」
「あなたに会いに来たの」

これは本当にうそじゃない。
だというのに、次元はあたしのことをまるで信じてないようだった。
辺りを見回し、何か調べている。
こんな場所にあたしが欲しくなるようなものなんてないわ。
あなた以外は・・・ね。

「うそじゃないわ。あなたと話がしたくて来たの」
「・・・へぇ・・」

まったく信じていない表情であたしを見る。
あたしはちょっとだけ笑って、そっと彼の頬に触れた。
ざらりとした荒れた肌。
お手入れしたほうがよくないかしら?

「・・・・・聞いてる?今度の仕事のこと」
「ああ」

ふわふわとした髭を指先に絡める。

「・・・ルパンに断られたの」
「・・・へぇ」

わずかに眉が上がる。
それはあたしが、引っ張ってしまった性かもしれないけど。

「珍しいこともあるもんだな。てめぇの色仕掛けが通じないなんて」
「まったくよ」
「やっとあいつも脳みそで考えるようになったのかね?下半身じゃなく」
「・・・・あなたが断ったからだって言ってたわ」
「俺が?」
「ええ」

指先で髭をもてあそびながら、あたしはじっとその端正な顔を覗き込んだ。
普段は帽子に隠れていて見えないそのきれいな瞳。
あたしは、その瞳に映る自分を覗き込む。

「・・・いつものことだろうが」

吐き出すような言葉。

「俺はてめぇのからむ仕事はいつだって断ってるぜ」
「そうね。でも、いつも最終的には手伝ってくれる」
「・・・・・ルパンに泣きつかれてな」

そうね、いつだって。
ルパンはあたしに弱いの。
あたしの頼みごとはみんな聞いてくれる。

「でも今回は、本気で断った」
「・・・危険すぎてな」
「怖気づくなんてあなたらしくないわ」
「時と場合によるさ。それと、依頼主にもな」

軽く肩をすくめる。

「てめぇに命をかけるほど、俺は馬鹿じゃない」

確かに危険な仕事だった。
でも、いつもなら、彼はなんだかんだ言っても仕事を手伝ってくれてるはずだった。

「だからあなたと話し合いたいと思って」
「無理だな」

にべもない返事。

「てめぇのは『話し合い』じゃなくって、一方的な『命令』だからな」
「あら?あたしがいつ、そんなことを言ったの?」
「ふん、お願いって振りした命令だろうが」

そうね・・・そうかしら。
でも誰もが聞いてくれるお願いよ。
あなた以外は・・ね。

「ねぇ・・・」
「・・・なんだ」
「どうして断ったの?」
「危険すぎるといったはずだ」
「それだけ?」
「ああ」

指先で、そのとがった鼻をつつく。
くすぐったいのか、わずかに身をよじる。
そっと指先で頬をなで、幾度か往復させた。
不思議そうにあたしを見る。
長い睫毛に縁取られたきれいな目。
そっとあたしは彼の上にまたがった。

「・・・・俺に色仕掛けはきかねぇぞ」
「そう?」
「ああ。ほかの女ならともかくな」

ゆっくりと呼吸に合わせて、胸元が上下する。
温かなその体を太ももではさむ。

「・・・聞きたいの」
「なにを?」
「どうやったら、ルパンに言うことを聞いてもらえるのか」
「・・・そんなことは俺よりお前のほうがよく知ってるだろう」

額にかかった髪を掻き揚げる。
きれいな形の額。
唇を当てる。

「でも、今回は聞いてくれなかったわ」
「ああ」
「だから・・教えて。どうやったら、彼に言うことを聞かせることができるのか」

じっと次元はあたしを見ていた。

「・・・簡単なこったろう。てめぇが足を開いてお願いすりゃすむ話だ」
「・・・あなたみたいに?」

わずかに笑いを含んだあたしの言葉に、次元は眉をひそめる。

「・・・・・・ああ」

はき捨てるような言葉。

「そうだ」

あっさりと認められてちょっと拍子抜けした。

「認めるの?」
「お前のこった。ちゃんと何かしら、調べてから来てんだろうからな」

きつい視線。あたしの体の中を吟味する。

「無駄なこたぁしねぇ」
「・・そう」

あたしは小さく笑って、そっと唇を近づけた。
薄いゆがんだ唇に。
思ってたよりも、柔らかかった。
軽く唇を合わせるだけ。
幾度かそれを繰り返し、その唇をなめた。
ちょっと乾きかけたその唇は、強いタバコのにおい。
わずかに開いた唇。
そっと舌をもぐりこませ、その歯をなぞる。
たっぷりと味わってから、そっと唇を放した。

「・・・・・どういうつもりだ?」

わずかにかすれた声。

「今言ったじゃない」
「なに?」
「どうすればルパンに言うことを聞いてもらえるか教えてって」
「・・・教えたつもりだがね」
「実践で教えて欲しいって・・・言ったら?」

そっと手を伸ばし、彼のズボンをなでる。
薄い布地の上からでもわかる、そのふくらみの形をなぞる。

「・・・そいつぁ、役得だな」

にやりと彼は笑う。
なでている箇所が、大きくいきずいていくのがわかる。

「ルパンにさえまだなんだろ?」

彼の手があたしの胸元に伸びる。
手の中に納まりきれないほどのあたしの自慢の胸に。
あたしはやんわりとその腕をつかむ。
そしてもう一度口付けをした。
指先で彼の体をなぞりながら。
そっと彼のネクタイを緩める。
手を押さえたまま、ボタンをはずす。
ぷん・・っとつよい体臭が漂った。
男臭い匂い。
汗と体臭、タバコ、整髪料・・・そんないろいろなものが混じりあい、そのたまらない匂いを作る。
よく日に焼けた首筋。
滑らかのそこに唇を当てる。
わずかな汗の味。
いやではない。
唇を這わせながら、シャツからネクタイを抜く。
きれいな形の鎖骨。
男の癖にくっきりと浮き出ている。
次元はあたしのされるがまま。
ゆっくりとした呼吸に合わせ、大きく胸が上下する。
シャツに隠れていた小さなつぼみ。
あたしはそこにも舌を這わす。
ぺろりと舐めると、かすかなうめき。
甘噛みし、強く吸い上げる。

「・・・・んっ・・」

かすれた声。
思っていたよりずっとセクシー。
その声でルパンに何をおねだりするのかしら?

「・・・感じるの?」

意地悪に聞いてみる。
次元はわずかに目を伏せて、うなずいた。

「・・・ぁぁ」

可愛らしい・・・
この人にそんな感情を持つ日がくるなんて、考えたこともなかったわ。
でも・・・そう思えば思うほど、あたしはこの人が憎くなる。
そして・・もっと苛めたくなるの。
あたしは彼の肌に唇を這わせながら、彼の両手をネクタイで縛った。

「・・・おい?」

とがめるような声。

「いや?こういうの」

耳元で、囁く。

甘い睦言。

「・・・・いや」

あたしの唇を避けるように顔をわずかに傾けながら、彼は笑った。

「たまには・・いい」
「よかったわ」

あたしは笑いながら、そっと胸元のボタンをはずした。
黒のセクシーなブラ。
どこかレザーチックで、ちょっとSMチック。
彼のズボンの上から、そっと唇をつける。
彼の荒い息を感じながら。
チャックを下ろす。
唇で。
視線を感じる。
あたしのことを熱く見ている彼の視線。

「・・・ふふっ・・・」
「何だ?」
「そんな目であたしを見てくれるのね」

欲望に満ちたその視線。
ぞくぞくする。
男にそうして見られることに慣れているはずなのに。
彼の視線は特別。
真っ白な下着。
まるで中学生のよう。
でも、そのあどけない布の下には、牙をむく獣がいる。
今のあたしにとって、とてもかわいい獣が。
下着の上から口付ける。
くっきりとした形を見せているそれを銜える。
うめき声。
たまらなげな・・・
奇妙な味。
下着の・・・布。
吸い上げ、歯を立てる。

「・・・んつ・・」

そんな声。
聞かせられてたら、たまらないわよね・・・・
罪な人だわ・・・あなたって。
じらすように、そんな刺激を繰り返す。
縛ってあるはずの両手が、あたしの頭を掴む。
押し付けるように。
堪え性がないのね。
いつも、そんなに甘やかされているのかしら。
そんなに押し付けられたら、苦しいの。
あたしは、彼の手を抜け出し、顔を上げる。
視線が合う。
蕩けそうな目。
その瞳に映るのは、あたしの同じ目。
ぬれた布地の上から、その形をなぞる。
さっきよりも、硬くなったそれを。

「・・・お前・・・」
「なーに?」
「・・・いつも・・・こうなのか?」
「こうって・・・何かしら?」

下着の上を行き来する指。
時折、びくりと震える。
あたしは、その布を少しずらす。
顔をのぞかせたものは、あたしの唾液と自分のもので濡れていた。

「立派じゃない?」

からかうようにそう言って、つついてみる。
先端から、とろりとしたものがあふれた。
舐めてみる。
ぺろり・・と・・・
舌先に、奇妙な味が残る。
これがこの人の味?
いつも、ルパンもこれを味わっているのかしら・・・
そんなことを考えながら、ゆっくりと舌を這わせた。
舐め上げ、口付け、そして吸い・・・
彼の蕩けそうな声が聞こえてくる。
その声は、あたしを蕩けさせる。
彼の顔にまたがるように、いつの間にか姿勢を変えていた。
下着はつけていない。
彼の舌が、あたしを捕らえる。

「・・・んっ・・」

いやらしい水音が聞こえてくる。
二箇所から。
体がうねる。

「・・・おい・・」
「・・何?」
「・・・はずせよ」

彼は不自由な手で、あたしの足をなでる。

「・・・だめ」

その不埒な手を掴み、彼の顔を覗き込む。
濡れ光る唇。
あたしの味。
あたしはシャツを脱ぎ、ブラをはずす。
零れ落ちそうになる。
そして、そのブラで、その両手をベットにつなぎとめる。

「・・・・あんまり動かないでね・・・形が崩れちゃうから」
「・・・・中身は崩れないんだろ」

とがったつぼみを加えられ、思わずうめく。

「・・・いやな人」
「して欲しくないのか?」
「・・・・あたしがしたいようにさせて」

つなぎとめた手に口づけひとつ。
そしてまた、その顔をふさぐ。
なれた舌使い。
女の喜ばせ方を十分に知っている。
困った人。
ルパン一人で満足できないの?
はじけそうになっている彼のものを味わう。焦らしながら。

「・・・・くそ」
「・・・なに?」
「・・・・・」

彼は荒い息を吐きながら、体をくねらせる。
彼の求めているものが、あたしの中だってわかる。
あたしの熱い湿った場所に入れたいの・・・
でもそんなことしてあげない。
彼がやけになったかのように、あたしの中で舌を動かす。

「・・・んっ・・」

思わず歯を立ててしまった。
彼の体がびくんと跳ね上がる。

「・・・とっても上手なのね・・・あなた」
「・・・ああ」
「なのにどうして、男の相手をするの?」

次元の返事はない。
まぁいいわ・・・返事を聞きたかったわけじゃない。
ただ、聞いてみたかっただけだから。
あたしはゆっくりと彼の上から身を起こした。
目が合う。
何かを期待している目。
濡れた唇をぺろりと舐める。

「・・・ふふっ・・」

なんだかおかしくて、ちょっとだけ笑う。
眉をしかめた次元の顔がもっとおかしくて・・・
あたしは彼のズボンと下着を一気に剥ぎ取った。
その乱暴な動きにさすがに戸惑っている。

「おい?」
「教えてくれるんでしょ?」
「何を?」
「実践で・・・」

彼のものにもう一度口付ける。
震えている。

「教えて頂戴」

囁く。
耳元で・・・

「どうやってあなたがルパンを喜ばせているのか・・教えて頂戴」

指先で、そっと彼の形をなぞり・・・そのまま後ろへと這わす。

「・・・お」

驚いたように、身をよじるのを許さない。
胸元に口付けを落としながら、そっとその奥深い箇所をなぞる。
・・・・知らないと思って?
ここがどんなにいい場所か・・・・
まだ慣れていない箇所に指先をそっと押し込む。
きつくって・・・
でも彼自身が、それを受け入れる。
・・・熱い・・・
中が溶けそう・・・
そんなことを感じながら、指先で中をなぞる。
びくんびくんって・・・体を跳ね上げる。
いままでよりも、もっとずっと・・・

「・・くっ・・」

こらえる声。
いやらしいほど・・・
唇を徐々にずらしながら・・・あたしは彼の上から降りた。
はじけそうになっているものをそっと口に含む。
中をかき回しながら。

「あ・っ・くっ・・ぃっ」

なんて声を出すのかしら・・・
女であるあたしでさえ・・・彼のことを征服してみたいと思わせる・・・・そんな声。
あたしの口の中のものが限界が近いことがわかる。
どうしてほしい?飲んで欲しいのかしら?それとも・・・
あたしは口の中のものを吐き出した。
あふれそうになっていたものが、あたしの頬をたたく。

「・・・う・っ・・」

中をかき回し続ける。
彼が悲鳴のような声を上げた。
熱くって、激しいものがあたしの頬にかかる。

・・・・・何がしたい・・・
ただのエロエロ・・・しかもノーマル・・・
この先どうするつもりだったのか・・
ご想像にお任せします。

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