あたしとDDRの出会いは、おととしの初冬。
まだみんな、ベーシックのPARANOiAに挑戦しては、爆死してた頃のように思う。
初めて聴いた、あんな激しいビートを持った曲。
連続ジャンプからの厳しい連打の衝撃。
すさまじいスピードで流れる矢印。
みんな、挑戦しては途中で撃退されていた。
いつかそのPARANOiAの全容を見てみたい・・・
そう思って、あたしは人のプレイを見るようになった。
でも、そういう自分は「あんな恥ずかしいのようやらんわ」と思って、ずっと足を突っ込めずにいた。
ま、興味はあったから、人のプレイ見てたり、ネットで話を聞いたりはしてたんだけどね。
そうこうしてるうちに、なんとなくパフォに憧れるようにはなったんだけど・・・
でも、やっぱ恥ずかしいって気持ちもあって、なかなか初プレイには踏み切れなかった。
んで、結局あたしが初めてパネルを踏んだのは、DDRと出会ってから半年がたってからだった。
「DDRはヤセる」という噂を聞いてたので、最初はダイエット目当てで、DDRを始めた。
一緒に踏む仲間もいなかったし、周りにDDRerもいなかったので、最初は一人で踏んでた。
あたしの初DDRは、ハブネバ・ザッツをタレDでなんとかクリアしたあと、ぶんぶんの速さに圧倒されて秒殺、というものだった。
当然、あの時見たPARANOiAなんてのは、あたしにとって目標にすらならないほどの、遠いものだった。
そんなあたしだったけど、回を重ねるにつれ、遅いなりに上達し、いろんな曲が踏めるようになっていった。
当初のもくろみ通り、体重も順調に減っていった。
また、前からアレンジプレイには憧れていたので、踏めるようになった曲は、回ってみたり、変わった踏み方してみたりとしてみては、踏み外して失敗して、というのを繰り返してた。
話に聞いてた背面プレイにも、挑戦したいと思うようになった。
でも・・・やはり、あたしにとってPARANOiAは遠いものであった。
ネット上で、DDRが好きな人が集まって情報交換をするサイトが何箇所もあるのは、あたしも知っていた。
でも、そーいうサイトって、マニアックな人ばっかりで、ベーシックなあたしは、相手にされないし、話に付いていけないのではという思いがあった。
だから、DDR系のサイトは、ROMるだけのものと思っていた。
そんなある日、ROMっていたぶんぶん教のBBSに、私と同じような初心者の人のカキコがあった。
「上手い人ばっかだからなかなかゲーセンで2ndすることができないけど、ぶんぶんの脚譜を見て、これなら自分も踏めると思った」というメッセージだった。
どうも、このカキコの主も、あたしと同じく初心者らしい。
カキコの主は、HNKさんと名乗っていた。
個人ページを持っているようだったので、さっそく行ってみた。
すると、DDRのコーナーも持っているようだったので、さっそくのぞく。
見ると、どうやら同じ日にDDRを始めた人のようだった。
さっそくBBSに足跡を残して行った。
数日後、ページの主のHNKさん(←家主の旧HNね)から、レスが返ってきた。
そして、またそれに私がレスを返す、ということを繰り返していた。
新しい曲がクリアできるようになると、真っ先にHNKさんのBBSではしゃいだ。
HNKさんも、負けじと新しい曲をクリアしては、BBSではしゃいでいた。
同じ日にDDRを始めただけあって、いいDDR仲間兼ライバルとして、HNKさんと交流していた。
また、踏んでるうちに自分のホームグラウンドとも出会えた。
同じようにDDRを楽しんでる人に声をかけていくうち、そこでもまた、DDR仲間ができた。
バーサスでできない曲を稽古つけてもらったり、同じくらいの足前の人とは、ライバルとして互いに切磋琢磨したりもした。
まだPARANOiAは踏めなかったけど、だんだんPARANOiAが近いものに思えてきた。
仲間にも、何度もPARANOiAの練習に付き合ってもらっていた。
そして、去年の7月中旬のこと。
ついに私は、PARANOiAを自力でクリアすることができた。
遠くから見て、憧れつづけた曲。
ずっとずっと、遠い存在だった曲。
圧倒的な速さの前に、何度も閉店食らってた曲。
ついに、そのPARANOiAを、自力で踏みきった・・・
あまりの嬉しさに、すぐにパソに向かい、あのBBSで報告した。
そこには、一緒になって喜んでくれた仲間がいた。
遠い存在だったPARANOiAが、自分の手の届くところに来た時だった。
・・・あれから1年。
今では魔にパラMAXも踏むようになった。
背面でのアピールプレイに、リトルやベーでのアレンジ、PA、はたまた難曲のクリアと、いろんなことをやるようになった。
また、大会にも出て、あたしのパフォも人にそれなりに認めていただけるようになった。
そこまで来るには、あたし一人の力ぢゃできなかったと思う。
あたしを支えてくれた仲間たちの存在があったから、あたしはそこまでこれたと思う。
あたしは、そんな仲間たちに感謝してる。
そして、これから先もよろしくなのでし<うちの大切な仲間たち♪
いぢょ、「翼のDDR事始」でした♪
最後までお付き合いいただき、まことにありがとうございました♪
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Written by Utano-Tsubasa