始まりのメドレー3
クレイドールはギシギシと音をたてファオ達をじろりと検分する。
「何でクレイドールがここに」
グレミオは慌てて坊ちゃんを後ろに隠した。
「おいグレミオこれじゃ戦えないだろう」
ファオは前に出ようとしていたがグレミオが前をふさいでいる。
「あはは。なにやってんの?お兄さんたち」
上から悠々と見下ろしているためよく見えて面白い。
そんなことしてちゃ襲われちゃうよ。
クスクスと笑い声をもらす。
「こら小僧いたずらが過ぎるぞ」
きっっとルックをにらみテッドはクレイドールに切りかかる。
どうやら帝国兵なのは本当そうだ。
「そう?隣の人は止めて欲しくなさそうだけど」
ルックは足をプランプランとさせながらいう。
彼の隣の少年は楽しくて仕方ないというように目を輝やかせ、
乾いた唇を丁寧に舌でぬらした。
ファオは的確に相手の間接を狙いつく。
あれはあたればきついだろう。
見た目は細身だけどそれを技力で補っているのがよくわかる。
結構やれるのがいるんだ。
ルックは知らず艶然と微笑む。
誰に向けたものでもなかったがそれをみたテッドは思わず本当に子どもか?
といかがしと思ってしまった。隣を不意に見ると楽しそうな顔がもう一人。
「っファオ何楽しそうにしてるんだよ」
テッドは叫ぶ。
「テッドも楽しいだろう」
ファオの目にはテッドも楽しんでいるように見えた。
親友は言葉を返さず唇の端を軽くあげるのみだ。
しかもそれはすぐ引っ込められた。
でも悪友のオレにはそれで十分だった。戻る 罪と罰 進む
小説の書き方1から覚えなおしたい。
視点が変。