始まりのメドレー
-----ポチャン-----
-----ポチャン-----
聞こえる。どこからか染み出してきた水が落ち、波紋の広がる音が。終わることのない、ただ繰り返すだけの戦いがまた始まるのだ。あぁもうこの波紋は止められない。後は、広がり緩やかに消えるのを待つだけ。
他にできるとしたら水の波紋を和らげるクッション代わりになる だけ。「レックナート様。そろそろ、帝国の使者がやってくる時期ですね」
罪と罰へ 進む
ルックは読んでいる本を見たまま話しかけた。
「そうですね。いい事を聞いてくれましたルック迎えにいってあげなさい」
レックナートはいいことを思いついたというようにカップを置き己の計画を話し始めた。
「何で僕が。どうせ、ほっといても来るでしょう。
これなかったらそれは帝国側の配慮不足ですよ」
「天魅星」
ルックはそのことを聞いてビクッとなった。
またあの戦いが始まるのか。
「いってくれますよね。ルック」
レックナート様の顔は何時見ても何を考えてるのか分からない。
あえてそんなふうにしているのか元からそうなのか。
だぶん半々なんだろう。
「分かりました。でも、遊んでもいいでしょう」
ルックはにやりと笑いレックナートにたずねた。
「えぇ。私は星を見守るもの。ルックが何をしようとかまいませんよ」
これから忙しくなるし少しご褒美です。
ルックには言外にそう聞こえた。
「ではいってきます。もう入り口についているみたいですから」
ちゃんとできるかな?1からストーリをあやふやに追っていきます。