夢箱 闘神戴冠式戴冠式を行うのは闘神をして
十年目の人々(天使、悪魔族、人の総称。)
ここは緑きらめく宮殿の一室。
そこでにこやかとはいえない会話が繰り広げられていた。
「あっ・・・あの、もう少しにこやかに出来ませんか?」
アイノの身なりを整えに来たメイドは怯えながら言う。
「何メイドをいびってるんだい?アイノ」
アイノはいきなりドアの方から聞こえた声の主を捜す。
「ケネスか。いびっているつもりはないが?お前俺の顔が、これ以上にこやかになると思うか?」
近づいてきたケネスにアイノは少しむっとした様子でいった。
「あらら。メイドさんそんなこと言っちゃたの。アイノが怒るのは
当たり前だな。何でこいつが闘神になったか君、分かるかい?」
「よけいなことは言うな」
また怖がらせてしまうじゃないかと思いつつ言った。
「んんっ。今更じゃないか。アイノはね。悪鬼を殺すと血が騒ぐんだよ」
「きゃぁ」
メイドはか細い声を上げた。
「あはは。君かわいいね。うちで働かない?」
ケネスはあまりにかわいい反応をしてきた神殿の祝いの役目を負うメイドに声をかけた。
「ケネスここに遊びに来たのか?」
アイノはじろりとケネスをにらみつけた。
「あそうそう。連絡をしに来たんだよ」
「連絡?」
・・・連絡。両親ならそんな手間はしないはずだ。誰だ?
「そう悪趣味なね。ほら」
俺はケネスの手にある紙を呼んだ。
我は暗黒をすべる王。
闘神戴冠式、新たに光る黒き新芽を狩に行く。
長き因縁の代償に新芽は雪辱に見舞われるだろう。
「・・・これで俺にどうしろと。この場合俺は結局運がよほど良くなければ
必ずこいつが言う長期にかけて辱めを受けなければならんだろう。
渡す相手を間違ってる」
この前のことで怒らしたか?いや、何もしてないはずだ。
「そう言うと思った。だからゼン神にも見せたよ」
「・・・で?」
その結果が知りたいのに言い回しをよくするヤツだ。
「多分冗談だと思うが・・・。アイノが辱められる姿なんて想像できないな。
反対にサタンに仕掛けてしまいそうだね。だそうだ。ついでに側近のラックがいうには、
アイノは一度辱められた方が神らしいかもしれんだってよ」
ずい分言いたい放題いってくれる。
「覚えておこう」
俺はひくつきながらも答えた。
「それにしてもがんばってんな。睨むことも相手を挑発する事も控えているだろう。
まぁそれだったら多少つき合いにくい奴って感じだな」
「これ以上はどうもできん」
封印している以上は。
本質を見抜かれないためにはとそっと心の中で呟いた。
「まぁメイドさん諦めなさい」
ケネスは怯えきっている祝い神に声をそっとかけた。
メイド=天使と思っていただければいいです。天というよりは神に仕えてます。
まぁ本人たちも神という人(神、人、悪魔の総称)種です。
最近文体がおかしくなってきた。これ考えてなくてやった奴だけど。
考えたら坩堝にはまる。