〜節分の日〜 「師匠!節分の日にマスター達人間がやる儀式って知ってる?」 「いや…聞いた事はないが。……。 ガール、師に対してその言葉使いは何だ?」 「へへっ、まぁまぁ。 代わりにその節分の儀式っていうの、教えてあげますから〜」 弟子は師の腰布をめくり、もう1つの杖を取り出した。 「こ、こらっ、気でも狂ったか?」 「師匠は黙って、北北西に背を向けるの。 それで〜。いただきまぁ〜っす。って。」 「はっ…」 突然、大切な杖を口に含まれた驚きと、 なまあたたかく濡れた包みに、師は声にならない声を発した。 弟子は続ける。 「こ、こら…やめな、さい。」 師は腰を後ろへやり、弟子の口から抜けだした。 「師匠〜…。 この儀式、まるかぶりって言ってね。 マスター達はも〜っとおっきくて太いのをクチにするのよ。 まだ師匠のステッキはそこまで大きくなってないのよ〜。」 破廉恥な行為と言葉で攻める弟子に 内心は焦りでいっぱいだった。 これ以上攻められた方がむしろ恐かったのだが。 師はプライドを見せ気丈にこう言った。 「…これはわたしの専門分野ではない。他をあたってくれ。」 服を調えこの場を去ろうとする。 「ぶーぶー。師匠のアタマトンカチ〜!」 (師匠ってば女の胸とかホントに興味ないんだから〜。いつか…覚えてなさいよ。) ガールの野望は止まらない。 |