「無題」


(クソッ、どうすれば城之内くんを助けられるんだ!!)
 見た事も無い、邪悪な顔で笑う城之内と向かい合い、遊戯は唇をかんだ。

 マリクに仕組まれた、城之内との望まざる死のデスマッチ。
 自分が勝てば城之内が死ぬ。負ければ相棒が死ぬ。
 こんな状況で一体どう戦えと言うのか。
 いくら手札を見つめても、いい方法は思いつかない。
「早くしな!」
 城之内が怒鳴る。
 遊戯は、とりあえず守備表示でモンスターを出しターンを終えた。
「チッ…さっきから守備守備守備。殺し合え!
 ボクはこんなデュエルを見たくて、わざわざ城之内を洗脳したわけじゃない」
 マリクは苛立った声をあげた。
「貴様!」
 遊戯が城之内を通してマリクをにらむ。
「そうだ…いいことを思いついた」
 ニヤリと笑うと、不意に城之内からマリクの気配が希薄になった。
「この女、お前の事が好きらしいな」
「杏子!!」
 遊戯が振り返ると、杏子が表情のない顔で笑っている。
 杏子までもがマリクの術中にある事を悟り、遊戯は青ざめた。
「この女がお前の為に守ってきた純潔を散らしてやるよ……ハハハハハハ!
これでこの女も、貴様の仲間だった事を強く後悔し、貴様は仲間を守れなかった事で自責の念にかられる。
一石二鳥ってヤツさ」
「やめろマリク!!」
「恨むなら自分を恨むんだな、ファラオの亡霊よ!」
 マリクは杏子の瞳で遊戯をギッ、と睨むと、服を脱ぎながら城之内のほうへ歩いていく。
 色気のかけらもなく乱暴に服を投げ捨てているが、杏子の肢体が実に魅力的で、思わず遊戯は顔を背けた。
「良かったな城之内ィイイ…童貞を捨てられるんだぜ。感謝してもらいたいね」
「な…」
 その言葉で遊戯もようやく理解した。
 マリクは、自分の目の前で杏子と城之内を交わらせる気なのだ。


 思わず止めに入ろうとした遊戯だが
「おいおい、ヘタな真似したらコイツらを殺すって言っただろ」
 マリクに一蹴されてしまう。
 杏子は上半身裸になり、慣れない様子で城之内の肉棒を咥え、先端をチロチロとなめる。
 整った顔立ちの美少女がグロテスクな牡器官に奉仕している様は、とてもエロティックだ。
 マリクは城之内に意識を移し、杏子の頭を掴んで固定すると、めちゃくちゃに腰を振った。
(まるで悪夢だ……)
 遊戯はどうする事もできず、ただただ仲間が仲間の口内を犯す光景を眺めていた。
「むぐっ、むっ」
 肉棒の先端が喉の奥に容赦なく当たり、えずきかける杏子を、楽しそうに見下ろす城之内。
 激しすぎるイマラチオによって、杏子の巨乳がたぷたぷと揺れ、整った顔が苦痛に歪む。
「ううっ…おえぇっ」
 杏子がとうとう我慢できずに肉棒を吐き出すと同時に、城之内が自身を強くしごいた。
「出っ、出るぞ。女ァァァァアアアア!!」
「ああっ、んっ…」
 顔に思う存分射精され、しかし杏子はうっとりとまぶたを閉じた。


 城之内はお返しとばかりに杏子の乳房を両手で包み、いささか乱暴に揉みしだく。
 杏子の柔らかい乳肉が簡単に形を変えた。
 城之内は、まさに何かに取り付かれたかのように、ただ乳房を揉み続けた。
「あっ…ふぅ」
 偶然指が乳首をかすめ、杏子がのけぞると、城之内はニヤリと笑い両方の乳首をつまみあげた。
「ひゃぅっ」
 思わず座り込む杏子のズボンを脱がし、下着をずらして指を滑り込ませる。
 ぴちゃ、と水音がかすかに聞こえた。
「あぁん…」
「へぇ…胸しか触ってないのに、こんなにグチャグチャになるなんてよ…」
 愛液を絡めた指をわざと見せつけ、城之内はニヤニヤ笑いながら杏子の唇に塗りつけた。
 さらに城之内は下着を脱がせ、杏子の足を両手で持ち上げ顔を近づけると、少しの間ぬらぬらと光るそこをじっと見つめる。
 マリクの操作だろうか、操られているはずの杏子が頬を染め、困ったような顔をする。
 充分視覚と嗅覚で味わったあと、不意に城之内が舌で蜜を舐め取った。
「あっ!! ……ん、んんっ」
 腹の減った猫がミルクをなめるように、一心不乱に蜜をすくう城之内。
 杏子はこぶしを握り締め、快楽に耐えている。
 城之内は実際に女性器を見るのは初めてだったが、女性を何人も洗脳し犯していたマリクに操られているお陰で、
杏子の性感帯を的確に刺激していた。
「ふぁっ…うああっ、ああああっ、んっ、んああっっ、っあ、ああ、っんぅ」
 杏子の喘ぎ声がいよいよせっぱ詰まったものになって来た。


「クククク…もう入れてもいいかな」
 城之内が呟く。
「!」
 ドン☆
 千年パズルが輝き、遊戯の人格が交代した。
「城之内くん! 杏子! お願い正気に返って!」
「器の遊戯!」
 マリクが舌打ちをした。
「貴様じゃない! 奴を出せ!」
「城之内くん! 杏子!」
 遊戯は必死で城之内たちに呼び掛ける。
 もう一人の遊戯と交代する様子の無い遊戯に、マリクはもう一度舌打ちをする。
「もういい。城之内、続けろ」


 城之内が肉棒を掴み、杏子の秘部に添えた。
 杏子はうっとりとした顔で城之内を見上げた。
 城之内がゆっくりと杏子を貫いていく。
「ぁあああああああああん……いいよぉ…」
 杏子はどうやら痛みを感じないようにされているらしい。
 愛液に痛々しく血が混じっているが、杏子の表情は恍惚としたままだ。
「杏子――――――――!!」
 必死に叫ぶ遊戯の声も届かない。


 城之内は杏子のキツさに顔をしかめながら、根元まで押し込んだ。
 そして一度息をつくと、ゆっくりと腰を引く。
「くっ…凄い締め付けだな…痛いくらいだ」
 城之内は赤く充血した杏子の肉芽を撫ぜた。
「ひゃぅっ!!」
 杏子が電流を流されたように体をビクつかせる。
「やっぱりここが一番いいかぁ? ハハハハハ」
「いいいっぃいっっ」
 貫かれたまま、執拗に最も敏感な部分を攻め立てられ、杏子は歯をくいしばった。
 陰核への刺激だけでもいっぱいいっぱいの杏子の中で、城之内は遅めのピストン運動を再開した。
「いいだろ? 遊戯なんかに操を立てて、こんな気持ちいい事を知らなかったなんて、かわいそうだねぇ…アハハハハハ」
 マリクは心底楽しそうに馬鹿笑いする。
「い、いい…です…。くふぅ…あぅっ、はっ、あっああ、あああああっ」
 慣れてきたのか、杏子の締め付けが少し緩くなったので、城之内はさらにスピードを上げて杏子を攻め立てた。
「もう、もう…ダ、メ…っ」
「イク時はちゃんとイクって言えよ」
「い、イ…イク……イきっ、ます……イっ」
 城之内は亀頭のエラ部分で杏子の腹側の天井をぐいっと擦った。
「ああああああっ、い、い、イくぅっ…イく、イっちゃ…ああああああああぁぁぁああああああ!!」
 ビクビクと杏子の体内が城之内自身を締め付ける。
「くっ…ううっ」
 城之内も思い切り杏子の中で精液を吐き出した。

「城之内くん…杏子……」
 遊戯は、呆然とその場に立ち尽くす。
 しかしその股間は、制服のズボンの上からでもはっきりと分かるほどに勃起していた。


2004年10月8日うp

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