「(無題)」 プロローグ ここは、マジックアンドウィザーズの世界。 ある町の近くに小高い丘があり、その頂上に1件の家があった。 そこに、1人の男が住んでいた。 その名は、ブラック・マジシャン。正義の心で闇の力を操り、世界でも最高クラスの マジシャンであった。 そのB・M(ブラックマジシャン)の家に、1人の少女が辿り着いた。 歳は15歳。この世界では、成人になったばかりの歳だ。そのせいもあって、まだ あどけなさを残していた。 少しばかりの荷物を持っており、その中身は・・・ 木製の古ステッキ、魔術の本、生活用品、・・そして、着る者の魔力を1時的に上げる 戦闘用の服。(ただし、胸元が見える上に、ミニスカートという、かなり過激なものであったけれども。) 大分長い旅をしてきた事が見て取れた。その少女が、BMの家の扉をたたく。 「すいませーん!」 明るく、かわいい声だ。 「はい・・・何だ君は」 ブラックマジシャンが顔を出す。歳は・・25〜27というところ。線が細く、なかなかの美形だ。 服は、黒のローブ。(いつも戦闘服を着ているわけではない。) そのオーラは、彼が只者ではない事を証明していた。 だが少女は臆せず言った。 「わたしを、弟子にしてくださいっ!」 「なっ・・・」 ・・・これが二人の、なれ初めである。 (B・Mの日記より抜粋) (注 達筆) MAY 5、 今日、リーゼという少女を弟子に迎える事になった。 追い返そうとも思ったが、私の所へ来る為に一月(ひとつき)も旅して来たと言うのでは、 無碍にする訳にも行かない。 果たして、私に師が務まるかどうか少々心許無い。 (B・M・G(リーゼ)の日記より抜粋) メイ 5 今日、B・M先生に弟子入りすることができました。 わたし用の部屋がないので、今日は先生のフトンで寝させてもらいます。 (先生は、寝袋を使うそうです。) あしたは先生といっしょに、物置をわたしの部屋に改造します。 とにかく、今日はつかれちゃいました。おやすみなさい。 |
2004年4月26日うp