イリヤの夏、衛宮の夏2005 |
イッシー こと 石田 著 |
みーんみんみんみーん ジジジジジ… 季節はすっかり夏。 これでもかと言うぐらい夏。 あんまりな暑さに、1人の少女が咆哮を上げる。 「あーもう、あつい!あつい!あつ〜い!!」 じたばた、手足をバタバタ。 その姿はまさに幼女。 青いキャミソールの下には白いおパンツ一丁。 足をバタバタしながら転がる幼女のお尻を執拗に観察する男、衛宮士郎が口を開く。 「…イリヤ、暑いのは分かるけど、その動きはちょっとはしたないんじゃないかな」 「だ〜ってあついもんはあついんだも〜ん…てっお兄ちゃん、 視姦しながらその台詞は説得力無いと思うよ」 「何を言ってるんだイリヤ、お兄ちゃんがそんな助平な男に見えるって言うのかい?」 「…お兄ちゃん、股間股間(ボソ)」 指摘され自分の息子を観察、そこにはおっきな富士山が。 「い、いやこれはね…えーとそうそう!今丁度宴会芸の練習しててさ! ほーらこれに白いティッシュを一枚被せて…蘇る死体!!」 「………(じと〜)」 「ごめんなさい、下品ですいません、ロリコンで本当すいません」 みーんみんみんみーん ジジジジジ… 更に日差しもキツクなり、少女は遂に限界を迎える。 「あ〜ん、あついよー!!汗でベトベトいやぁー!!お兄ちゃんカキ氷持って来て!!」 「…もう三杯も食べただろ、それ以上はお腹壊すって」 「う〜夏なんてきらーい…」 うな垂れるイリヤ、汗でほんのりと服が透けピンクのさくらんぼが二つ。 衛宮士郎は夏最高大好きひゃっほーと空に向かって感謝し、イリヤに謝罪の言葉を心の中で述べる。 流石にイリヤのそんな様子に見かねたのか、一つ提案。 「プールでも行くか?」 「あつい、動きたくない、お外に出たくない」 「…うん、俺もだよ」 『あつ〜い』 二人して同時にうな垂れる。 仲良く二人して床に横になりゴロゴロ。 さり気なく身体を寄せる衛宮士郎。 余計に暑くなりそうだがソレに関してはイリヤは嫌がらないらしい。 イリヤに腕枕しながら、何か良い案は無い物かと衛宮士郎は思案する。 ぽくぽくちーん…閃いた!! 再び提案。 「なぁイリヤ、一緒に風呂に入らないか?」 「え〜!!暑いし今入ったら死んじゃうよ〜お兄ちゃん頭大丈夫?病院行く?」 提案した衛宮士郎にイリヤの態度は非難ごうごう、その表情は 「お前は何を言ってるんだ」とばりの顔。 飛んできた言葉にちょっと凹みながらも、したり顔で衛宮士郎はこう言い放った。 「ふっふっふ…甘いなぁイリヤ、風呂は風呂でも…」 「風呂でも…?」 「水風呂さ!二人で一緒に冷たい水でも浸かろうでは無いか!!」 「水風呂…そっか!その手があったねお兄ちゃん!! 後さっきからなんか堅い物がお尻にぐりぐり当たってる!!」 二人してばんじゃーいと手を上げる。 息子も喜んでるのか一緒にばんじゃーいと上がる、さっきから下品で本当にすいません。 さっそく膳は急げだと言う感じで立ち上がる二人。何故かイリヤをお姫様抱っこしだす衛宮士郎。 二人のテンションは最高潮だ! 「ようーし、このままお風呂場まで一直線だ!」 「GOーGOー!…あっそうだお兄ちゃん」 「うん、どうしたイリヤ?お兄ちゃんはもう我慢が出来ないよ」 「うーんとね、一緒に風呂入るんだよね?」 「おお、おう!そそそ、そうさ!それでどうしたんだい!?」 「裸で入るのとスクール水着どっちがいいかなーと思って、どうするー?」 イリヤの妙な気遣いに思わず、ずっこけそうになりながらも頭の中で 「どちらにしようかな神様のゆうとおりなのなのは」と呪文を唱え、そして… 「…今日は裸でお願いします!!」 「あっはーお兄ちゃんのエロス人ー♪それじゃれっつらGO−!」 「私の愛馬は凶暴です!?やぁぁぁぁてやるぜ!!」 こうして衛宮の夏は今日もバカップルな日として一日を終える。 お風呂場からきゃいきゃいと楽しげな二人の声が聞える。 「やーん、お兄ちゃん〜そんな所ばっかシャワーで…くすぐったいよー♪」 「えっへへ〜俺のMAP兵器を喰らうがいい〜」 「きゃははは…ってほんと…駄目!そこは…あんっ♪」 |
バカップルEND |
以下後書き。 思えばFateSSって初なんですよね。 つまりは処女作、俺の処女ってことなんですよ。 てことは俺の処女がyouさんに…てっ俺なに言ってんの、俺のバーカ!! てな訳でずーと前から何かSSを差し上げたかったんで、良い機会だと思い 今回これを書かせて頂きました、頭の悪い駄文でいらねーよとは言わないで下さい。 僕これでも頑張ったんです!てか今更感で本当ごめんなさいって感じです。 後これも今更ですが、サイト四周年おめでとう御座います。 それではこれにて失礼、ちなみに俺はロリでは無いです。 |