オードリー・ヘップバーン物語
バリー パリス (著) 永井淳 (翻訳)
この本はオードリーファンのための、オードリー・ヘップバーンの伝記です。
こういう伝記ものを読むのに注意しなければならないのは、なかにはせっかくつくりあげた偶像を壊そうとしてかかれたものがあることです。ファンとしてはそのような本はあまり読みたくないのではないでしょうか。
しかし、この本を読むと、映画から想像されるオードリー像を再確認するとともにさらにより大きなオードリ像を知ることができます。
ただ、映画の内容やその共演者については当然知っているものとして書かれていますので、少なくとも彼女の映画の半分はみて知っているような人でないと読みずらいと思います。逆に彼女のより熱烈なファンほど映画の裏話などや撮影の雰囲気がわかるのでとても楽しめると思います。そうでない人はまず、彼女の映画を見てから読むことを薦めます。
上巻では、彼女の戦争体験から、映画にでて結婚するまでの、彼女のシンデレラストーリが語られ、下巻では、離婚や彼女へのバッシングなどの困難を乗り越えて、 幸せな結婚生活を手に入れやがて、ユニセフ大使としての聖女といっていいような活躍をして死を迎えるまでが描かれています。
彼女の貴重な写真がいくつも載っているのも、ファンにはたまらないのではないでしょうか。その中には晩年の威厳のある彼女の姿も移っていて、私としてはローマの休日の王女さまが年をとって賢こい女王さまとして活躍する映画などをみてみたかったと思いました。
この本の中で彼女の好きな女優や映画についてインタビューされているのですが、 いずれも彼女が演じてもいいような優しい映画とそれに出演している女優さんの名前を回答していて、おもわず納得してしまいました。
さらに、彼女が映画にあまりでなくなった理由を聞かれて、映画の中で女性が美しいドレスを着て美しい音楽が聴けた昔の時代と違い、最近の映画は人をこわがらせるので出る機会がないというような意味のことをいっていました。私もまったく同感で、もっとしゃれた楽しい映画を見たいのですがなかなかありません。サスペンスでないと人があつまらないのでしょうか?最近のドラマではしゃれた楽しいものがいくつかあるので、テレビ局が映画を作るといいかもしれませんね。
では、また来月に。
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翼徳
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もし、まだまったく見たことのない方は以下の順でみれば、楽しめると思います。
ローマの休日 デビュー作。
マイ・フェア・レディ 特別版MY FAIR LADY ミュージカルの傑作
尼僧物語THE NUN’S STORY ヘップバーンの女優としての力を示した作品
オードリー・ヘプバーンの庭園紀行 DVD-BOX 晩年に参加した作品。