今月の本　0606号 プロジェクト花咲く乙女　麻城ゆう　著

私の好きな小説は、 入口からは予想もしない展開で、まったく予想もしない出口に導いてくれるような作品です。 今回御紹介する本は、まさにそんな小説です。

そのため、ねたばれになるのであまり内容については、 書けません。ただ、入口は、女性のファッションに詳しい女詐欺師の 話になっています。 なるべく期待せずに読み始めてください。きっと楽しめると思います。

そこで、このあとは読んだ人にしかわからないことを書きます。

こういう本を読むとよいことは、想像力が養えることです。 この小説が指摘しているような危険性は、 新しい技術を導入する際にはつきものです。 ですから、 同様のことが実社会にないか、想像力を広げて探すと いろいろな発見があります。

たとえば、遺伝子操作の実験には厳しいルールがあります。 またそういう実験で得体の知れないものができるのではないか ということで、研究施設をつくる際にはよく反対運動などがおきます。 一方で、研究者の人は、そんなことは滅多におきないのにと、 嘆いている光景をよくみます。ただ、よくエイズウイルスは某国の 研究所からひろまったなどという説が聞かれます。真偽はわかりませんが、 それを客観的に否定する手段を研究所が持っていないというのは 問題だと思います。一度そのようなウイルスがひろまったら 取り返しが付かないのですから。医龍というドラマを見ていたら、 大学病院の手術室の様子が他人から見やすくなっていてとても関心しました。 (ただ見れるのは、内部の大学関係者だけで、家族が見れないというところは問題 なのですが。)もし、そのような形で手術をなるべく公開するようにすれば、 医療事故も減るでしょうし、医療関係者が互いの手術を見ることで互いに 医療技術が高まるのではないでしょうか。 同様に、ライフサイエンスにおいても危険な実験ほど公開するようにすれば、 やってもいない実験で非難されることもないでしょうし、 実験が成功すれば、見物している人達やビデオが 実際に行われたことを証明しますから、最近問題となった実験結果の捏造など はやりにくくなります。(有名な学者なら入場料とかをとって、 研究費に当てることもできるのではないでしょか?)

また、プリオンにおいても似たような危険性があるのですが、 あまり多くの方は気がついていないようで、心配です。 プリオンの恐ろしいところは、極めて頑丈なところです。 普通に燃やすくらいでは大丈夫ですし、 紫外線にも平気なので、屋外に放置されてもいつまでも危険なのです。 そして、大概の哺乳類の脳にたどり着くと、 増殖します。 ですから、人間が減らさないかぎり地球上でどんどん増えて いくのです。恐竜絶滅に匹敵する哺乳類絶滅が起きても 不思議はないのです。 実際、米国では野性動物に同種の病気が広まっているようです。 ただちに、野性動物と家畜の調査を行って 汚染源を減らすべきでしょう。 日本においても、残飯中のプリオンが野性動物に広まらないように 同様なテェック体制を、 全野性動物、 全家畜について構築すべきだと思うのですが。

さらに、最近この本と同じような現象がおきている気がしていまして、 それも不気味に思っています。昔は女子学生が複数いれば、 絶え間なくおしゃべりしていたものですが、どうも最近そのような 光景をみる機会が減った気がします。実際、教育テレビの古いドキュメント を見ると、 昔の人は、今よりずっと早口であったことがわかります。 こうなった原因は、ゆくりしたTVの喋り方がひろまったとか、 メールで話すようになったからなど、 いくつか考えられますが、私は 電磁波の影響もあるのではないかと考えています。 こう書くと、電波系とかいわれて、理系の人にほど馬鹿にされるのですが、 ラジオを設計して組み立てられるくらいの実力の持ち主であれば、 人間の体が外部の電波に対してほとんどシールドされて いないことは、すぐわかるはずです。そして、人間の信号伝達には 電圧が使われていることは周知の事実です。 最近では、立花さんの番組で、人間の神経と電線を簡単につないで 信号伝達ができることが示されていました。 ですから、そのひとの神経の長さに応じた波長の電波が 悪さをしない方が不思議なのです。 実際、ノートパソコンをやる人の数割が頭痛の持ち主でであるというニュースが あります。数割とは花粉症なみの高率ですから、 病気というよりは、花粉症の花粉に相当するものがあると考える方が自然です。 今週の朝日の日曜版にも、 記者の方が、パソコンで目が痛くなって、 翌朝までその痛みが残っていると書かれていました。 果たして、本を一日読んだとして、翌日まで目が痛むでしょうか? 私は、電磁波による影響の可能性が高いと思います。 確かめるのは簡単で、電磁波のない場所では症状がでませんから、 そういうところに行ってみればよいのです。 もし、医者にいっても直らない慢性的な頭痛がある方は、 携帯が使えない(なるべくなら電気を使わないでランプを使うような) 奥地の宿に一週間程度逗留してみてください。 それで症状が改善するなら、冷蔵庫を空にしてから家のブレーカーを 落として数日過ごしてみてください。 それで改善するならおそらく、電磁波の影響を受けていると 考えてみてよいと思います。あとは、 電磁波測定器を買って、ひとつひとつ電源を入れてみれば 何が頭痛の原因かはわかると思います。 意外なものが原因の場合があります。 冷蔵庫を開けたら何の為あけたのか忘れてしまったという話しをよく聞き ますが、アースをしてない冷蔵庫は電磁ノイズが多いものが多いので、 それも電磁波が悪さをしているかもしれないと思っています。 電話をしようとしたら、番号を忘れたとかも、 携帯であればそうである可能性があります。 TVである方が、自分のマンションの入口で自宅の番号を間違えたと 言われてましたが、それもそういう入力機がよく電磁ノイズがでている ものがあるので、それも電磁波かもしれないと思っています。 スーパーに行くと体調が悪くなるという病気もあるそうですが、 実は蛍光灯もノイズ源なので、灯りが原因かもしれません。 (安売りスーパーの店では安い機器をつかっているからか、 すさまじいノイズがでているところが多いです。) もちろん、 憶測にすぎないので実際にどうかはわからないのですが、実際にどうかは 上記のような方法で試してみればすぐわかるのです。 実は私もそのような方法で、頭痛を大幅に減らすことに成功しています。 問題は、おそらく個人の体型によって神経の長さやそのつながり方が異なるので、 悪さをする電波の周波数が 人によって違い、まったく大丈夫な人に客観的な証拠を示しにくい ということです。 統計をみると、原因不明の頭痛を持つ人が日本では数割いるようですから、 公的機関で、周波数を変えながら生活能力に差がでないか、 大人数について試験してみてほしいものです。 おそらく、どのひとでも、 悪さを受ける周波数のというものがあると思います。 そして、 どのひとがどういう周波数に弱いかを調べることにより、 体型からこの周波数は危険だというような指針が得られるのでは ないでしょうか? そうなれば、装置メーカーは多くの人が感じにくい周波数を使って 装置を設計することができます。 また、 利用者も、問題となっている周波数が使われていないか テェックするだけですみますので、 全波長を気にする場合よりずっと手間が省けます。 べつに頭痛にならないという方も、 画面で読むより、 印刷してから読む方がずっと効率的なように感じていませんでしょうか? それも、電磁波が原因である可能性はあるのではないでしょうか?

こういう危険というものは、 科学的に証明されていないということで、あまり報道もされず、知られていません。 しかしよく調べてみると、ちゃんとそのリスクは値段に反映されていることが多いです。 ホリエモンは、全てのものが金で買えると言って、総スカンにあいましたが、 全てのものが金に反映されているということは言えるようです。 たとえば、電気機器でも、優秀な技術者がつくっている機器は、 ほとんど無駄な電磁波はでません。そういうものには大抵、 少し高い値段がついています。 携帯でも、雑音に弱いAMラジオ付きのものがありますが、 それはAM帯のノイズはほとんどでてません。蛍光灯でも 手術室用に電磁波がでない蛍光灯というものが高い値段で売られています。 一方で、高圧線に近い土地は安くなっています。 肉も、何の飼料を食べているかがわかるものは高くなっています。 結局、自己責任で判断しながら、 そういうものの中から個人個人が選ばねばならない世の中になっているようです。 ただ、 それを選ぶ知識はもう少し公的機関で教えるようにした方がいいと思うのですが。

では、また来月に。

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