今月の本 2002号 最低の軍師 箕輪諒 著



(今回はメルマガ発行後の誤字脱字の訂正や状況の変化や説明を加えたい点について随時加筆しています。 サンダースさんではなくサンデルさんでした。大統領選報道に影響されてしまいました。)


本当は原発関連文書にしたかったのですが 新型コロナで大変なので心を和ませるようにと考えて、 今月の本も、歴史小説です。

現在大河は光秀が足利将軍家と関わりを もとうとしている場面になっていますが、 その前後の事情がわかる小説ですので これを読むと大河がわかりやすく観れると思います。

といって、実はこの本だけでも大変な名著で、歴史に詳しくてもくわしくなくても楽しめます。 それがどう楽しめるのかはネタバレになるので詳しくかけないのですが、あの話のもとはこれかもしれない と思って謙信をさらに尊敬するようになりました。

こういう小説でもう少し書いてほしいなあと思うのが 北条氏の武田上杉に勝つ大戦略です。 実は北条氏の税は現在と同程度にやすいのです。 農民に課す税といえばいかさずころさずというような言葉に象徴されるように ひどいものでした。しかし、北条氏だけは農民の方が取り分が多いのです。 ですから、武田や上杉に何度せめられても本丸だけ落ちなければ、 攻め手が本国に帰ると領国はまた北条領に戻るのです。 実は謙信や信玄は死せる早雲によって負かされていたといってもよいのです。 たいへんな名君主と言う立場で北条氏を描いた小説も読んでみたいものです。

(因みに、ついに全校閉鎖になりましたが、私からすると遅すぎます。日本で一人でた段階で行うべき と思います。なぜなら、最大24日症状がないのにその間に感染するのです。つまり一人発見した時には、 二三週間その人が感染を広げたあとなのです。しかも患者を数十分乗せた運転手でも懸かるのですから、 発見したときには数百人に広がっていても不思議はありません。そして、その数百人が自分ではかかったかわからずに 動くのです。とても防げるものでじゃありません。日本では当初から感染者を特定するのを諦めて 流行のピークをコントロールしようとしているように見えます。しかしその場合は現状の治療法はない状況 から判断すると数パーセントの致死率で百万人単位の犠牲者がでても不思議はありません。減っても数十万 単位の被害者が想定されます。以前述べたように千人に一人くらいは免疫の遺伝子に異常がある人がいますし、 がんの薬の大部分は免疫系を破壊しますので、 三人に二人かかるとされる数千万いるがんの闘病者にとっても脅威なのです。そういう中で報道をみて 疑問なのは、重症の若い患者に熱冷まし薬を対症療法として投与しているようなのです。熱が上がるのは病原体が 引き起こしているのではなく、体の免疫系がおこしている防御反応なのです。体力があるかぎりは 熱は下げるべきではありません。おそらく老人の方の死亡率が高いのもここで、熱によって体力が つづかないのではと想像されます。しかし、専門家も暑くなれば収まるはずだと予想してるのですから、 40度以上はともかくとして39度前後の熱はなるべく維持したほうが、生存率が上がるのではないでしょうか。 といって、その老人の体力をどう見極めたらよいのかは私にもわかりません。 現場のお医者さんがいかに大変な決断をせまられるかは十分想像されます。こういうことがおきると、医療従事者が いかに大変な職業か頭が下がります。ついでに、上記のこの病気に弱い人々を守るためには 接触するひとすべてを接触前に検査することです。それには、一度に数千万人規模で検査する必要があります。 そんな無茶なと思われるかもしれません。しかしTVでコメントしている方は医療の専門家で工学の専門家では ありません。営業マンの受け売りをしているだけです。例えば6時間かかるという遺伝子を増やす機械は、千かける千 個の標本を調べられるようにすると一度に百万個検査できます。6時間かかっても一度に検査できる数が多ければ よいのです。そうなると試薬や検査などで律速されると思いますが、 そこはまた、技術者に問題点を示せば改善されることでしょう。問題は、あの小さな機械もノウハウや特許の塊 なのでおいそれと作れないというところにあります。しかし今は国難なのですから、国内であろうと国外であろうと それらの権利者にちゃんとお金を国が支払って自由に作ったり、作ってもらうようにすべきです。 ピークまで時間がないのですから、全国の技術者や工場に応援を頼むべきでしょう。 どうも報道みてると日本製でなければキットもあるようなのでそういうものを使ってもよいでしょう。 そういう国内産業保護の政策は平時に行うべきものです。明治維新ではすべてを取り入れました。 米国ではこれは半導体産業に絶対に必要ということで、特許が停止された技術もあるのです。 本来そういう検討を船で騒いでいる間にすべきでした。最悪になったときに先手先手をうつような政策がとられて ないようにみえるのがざんねんです。むしろ船の対応で見れるのは、法学部支配の悪弊です。 お役人や行政府が答えているのは法的責任が我々にないという説明で、 国民が求めているなぜ感染を抑えることができなかったのかこれから どうしたらいいのかという物理的な質問と答えが次元的に食い違っているのです。 特に問題なのはWHOの勧告にしたがったから問題ないという論理構成です。法的に見ても問題で これは責任をWHOにもっていくことで自分の責任を回避しているのですが TVをみているかぎりWHOもたいして情報を持っているようにみえません。 さらにいえばWHOの勧告を日本が無視している事項もいくつもあります。 つまりどうしてWHOの判断が正しいと判断したのかということが 法的には本来は問われるはずです。しかし、政権が長期政権となって しまったので裁判所や検察やマスコミもコントロールできているのか、そういう議論すらありません。 おかげで安全な国家運営に設置されている法的な安全装置がいくつもはずれてしまっています。 そして、この大事な法的議論をして政府の行動をたださねばならないのにだれもいません。 そして、更にもっと重要なのことは、国民が求めているのは、そんな誰が責任をとるのかという 問題ではなく、どうしたら一番国民や世界に安全に問題が解決できるのか を探求して実行するかという、物理的な実社会上の問題解決能力と実行力なのです。 事件は条文の上でなく現場で起きているということを まず認識するところから始めないとスペイン風邪以上の被害がでても不思議では ありません。そして、予測されるピークはあと一月もないかもしれないのです。時間がありません。 (今回の学校閉鎖の処置で数ヶ月数年先になってほしいものです。) 原発事故で何度も聞いた想定外という言葉を、今回も聞きました。 まず、想定外と言った部署は降格などやってみてだめだった人よりも 重い罰を与える法案を急いで可決するしかないのではないでしょうか。 なにもやらないよりやって失敗した方が罪が重い(減点法なので失敗したら前途がなくなるそうです。) 現状では官僚の方も動きたくても動けないはずです。その結果国民の安全が損なわれるのです。 (やって失敗した罪は、よいことをやって褒めることで帳消しになるていど にすると相当、自発的な動きが出てきて、自分が責任をとらなくてもよい最適解を探すのではなく、 物理的最適解を探すように行政機構が動くようになるのではないでしょうか。) ついでに付け加えると、政策決定に上記のような工学者を含めるのはもちろんのこと 哲学者を含めるべきです。サンデルさんの正義の議論をちゃんと思考した経験のある人 が判断しないと、200万人を救うのだから10万人が犠牲になってもしょうがないというような 乱暴な数学的判断がされる恐れがあります。それがいかに問題かはサンデルさんの本を読んでください。 ドイツは哲学者も含めて議論して原子力撤退を決めました。日本では当事者だけが議論するのでそうなりません。 私としては最後まで全員の命を救うことを目指す社会になってほしいものです。 今回は特に、そういう視点で議論に加わる人がいないと大惨事になることでしょう。)

では、また来月に。

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