今月の本 1807号  豊洲市場における空気調査及び地下水質調査結果(概要)
空気調査および地下水質調査結果(平成30年7月5日公表)  
[http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/pdf/kankyou/300705air_water.pdf]
豊洲市場に関する環境データ[http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/kankyou/]



(今回はメルマガ発行後の誤字脱字の訂正や状況の変化や説明を加えたい点について随時加筆しています。)


今月は都の文書です。 豊洲の新市場の環境はどうなっているかを調べたものです。 ですが、もともとは週刊ダイヤモンドさんの 豊洲市場、移転まで100日を切っても残る「5つの大問題」 [https://diamond.jp/articles/-/174194] という記事で問題山積とあったので 本当かどうか読んでみたわけです。

結果として週刊ダイヤモンドさんのいうとおり で、最近報道されているような 楽観できる状況ではないように思われます。

と書いてたら小池さんが安全宣言をしてしまったようです。 はたして、大丈夫か首都圏の方は検証すべきでしょう。 判断根拠の専門部会の議事録はみつからなかったので、 ホームページで豊洲追加工事で専門家会議会見(全文1)都から追加の土壌汚染対策工事の説明 [https://thepage.jp/tokyo/detail/20180731-00000002-wordleaf] というものをみつけて読んでみましたが、 やはり指摘の通り水位は下がらず、 仮設のポンプはずっとおいておくそうです。 (一個の観測井戸は毛細管現象がおきる可能性があるとこまで水位が上がっているそうです。)

こうなると、話が変わってきます。 安全にするために水位を下げる必要があるとしながら できていないのです。 それを水位を下げている途中というごまかした言い方を 文書中でしていますが、 あきらかに水位コントロールの失敗であり、 それは 安全対策の条件が欠けたことを意味してます。 そもそもおととしに終わっているはずだったのが いまだに終わってないのです。

そしたら、判断の失敗を認めて、 水位が高くでも良い方法を改めて対策するなり 水位を下げるためにさらに対策を講じるなり するのが本来です。

うまくいっているかのように 物事を進めようとしているのは 結局地下空間ができた構造とかわりません。 あのときももう少し安くしろと知事周辺に言われて 専門家の意見よりそっちを優先にしたためにああいうものが 誰も知らずにつくられました。(あの構造で耐震認可すら受けなかったようです。) 知事周辺はだれも環境を無視して安くしろとは言っていないはずです。 (日本の組織ではよくあることですが、よきようにといわれてできないと 部下は優先順位をかってに変えてできたようにみせかけるのです。) 今回も五輪までにという猛烈なプレッシャで そっちを優先にしてまた環境を下にしているのでしょう。

小池さんも選挙に負けて力がないのかもしれませんが、 責任は知事でなく対策を考えた部局にあるとして もう少し組織をコントロールすべきでしょう。

文書中の科学的という文言も怪しいです。 とてもすべての場合を考慮しているとも 思えないのに科学的といっています。

さらに問題なのは安全と理工系の専門家が判断していることです。 専門家はあくまでも絶対値が基準に対してこうだから 被害がでるとしてもこの程度ですというようなことを 諮問すべきで、それが安全かどうかは官僚や政治家が 判断すべきなのです。なぜなら安全かどうかは哲学的 な判断も含まれるからです。サンデル氏の議論のような 橋からひとり蹴り落としたら電車が止まって 大勢の乗客が助かるとき蹴り落としていいのかという 哲学的思考訓練をした人が判断すべきなのです。 それを日本は理系の人に判断させているので みんな蹴り落としてしまっているように思われます。 理系の人はちゃんとそれは文系の仕事だといって むやみに判断の責任を押し付けられることの ないようにすべきです。

特に不安なのは311のような停電時です。ああなるとポンプが長期間止まってそれこそ危険なレベルまで水位が上がるのでは ないでしょうか。おそらくそういう惨事のときにポンプのことまで気が回る人はいないのではないでしょうか。 (事故がおきて地下水が上がるまで) 余裕見て1ヶ月くらい動かせる燃料や電池は保持しているのでしょうか。

また、汚染大気をフィルターを通さずにそのまま放出しているのも問題です。 半導体工場のようにフィルターを通して外部に放出したり外気を内部に取り込むようにすべきです。 一部しかフィルターはついてないようです。 もともと化学工場だったのですし未だに値が下がらないのですから それぐらいはすべきでしょう。 それをしないと何十年もするうちにそこらじゅうが汚染されてやがてそれが 市場内に大気や水を通じて取り込まれるようになることでしょう。 (私からみるとポンプが掃除機になって東京湾中の汚染物質をさらに集めているように みえます。)

また、ポンプを止めて水位を測っているといっていますが、 一日しかインターバルはありませんし、 二回測っているのも一時間しか間を空けていません。 これで水位が増えていると減っているとかは判断できません。 数日ごとに測って本当に水位が安定しているか確認すべきでしょう。

安全かどうかを判断する基準値もそこで働いている人が安全かどうかという基準を使っているようですが、 食品を処理する場所の場合はさらに厳しくなるはずです。 国の基準は全国どこでも食べ物を提供できるように 最低のレベルで決めてます。 築地ブランドを使っている高級ホテルや高級料亭の基準は本当に そんなものでよいのでしょうか? 国に基準がないのなら都で基準を作るべきでしょう。 それがブランド化です。

他にも問題がないかよく調べてみてください。 (最近の報道をみてたらいまだに外気に触れないと 自慢されてましたが、上記記事によると縦付のときだけの施設しかなく 最近流行の横付けが認められたので外気に触れるだけでなく 開けっ放しになるだろうとのことです。結局これも市場運営部局と 広報との連絡がいまだにうまくいってないのでしょう。 これではまだまだ知らない空間がでてくるかもしれません。 外気に触れないことを自慢するなら、 横付けでもそうなるように横付けを認めた段階で 設計変更すべきでした。時間はあったのです。 横付けを認めた人は人で市場の売りがわかっていないのです。 こんな状態で本当に移転するのでしょうか。) (さらに最近はネズミの話が急にでてきました。 まるで築地はだからだめだといいたいようです。 しかし、豊洲にねずみ対策のものがあるという 記事をみたことがありません。猫もどうするか という記事がありましたが私は豊洲に移すのが 一番と思います。 しかも荷物の出入り口が密閉できないのなら いくらでも入ってくることでしょう。 なんら築地だけの問題ではないのです。 こういう議論で豊洲の問題を隠蔽するのでは 首都圏の安全が余計心配です。 )

では、また来月に。

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