今月の本　1609号　 浪華疾風伝　あかね　弐　夢のあと　築山　桂　著

(今回はメルマガ発行後の誤字脱字の訂正や状況の変化や説明を加えたい点について随時加筆しています。)






今回は久しぶりに小説です。 時代小説ですが、文庫の種類からするとライトノベルに入るのかもしれません。

丁度大坂の陣が終わるころから話は始まります。 弐とあるので、壱を読まないとだめかと 思いましたが、ちゃんと説明があるので、 いきなりこの号から読んでも楽しめました。

豊臣の姫が主人公なのですが、 一方的に豊臣方の小説という感じではなく むしろ大阪の市井の人々がいかに 大坂の陣のあと生き延びたかという話です。 なかなかこの視点の小説はないので 新鮮に読めました。

大阪の陣といえば 現在大河ドラマの真田丸が人気です。 時期的には、もう脚本は仕上がっているころだと 思うのですが、私的にはこの小説にでてくる 豊臣の遺児についてどのような記述をするのか 楽しみにしています。 というのも、最近ニュース番組で寧々の親戚の木下家の 当主が寧々の指示で木下家が大阪城から逃がして 養子に迎えたと証言したからです。 もともと、木下家の方が秀頼を逃がしたと証言されていたのは 歴史新説物の番組で拝見していたのですが、 今回はニュースなのでより重みがあると思います。 NHKは今回7人もの時代考証の方を使って三谷さんの発想を チェックしているそうですが、三谷さんがそういう筋の脚本を 書いても許してもらえるのではないかと思います。 実際伏線のように、秀次の子供を呂宋助左衛門が逃がすという筋がありました。 しかも、木下氏の話によるとそれにはこの本でも活躍する 真田大介が活躍するそうです。

ですから、 今後の大河ドラマの進展の予習や復習のための参考本としても 楽しめる本です。

では、また来月に。

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秀頼は薩摩で生きていた






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