メールマガジン　今月の本　1604号　東京2020大会エンブレム最終候補作品に関するご意見集約レポート

　今月の本　1604号　東京2020大会エンブレム最終候補作品に関するご意見集約レポート
[https://tokyo2020.jp/jp/games/emblem/archive/data/pub-comments-report.pdf]

(今回はメルマガ発行後の誤字脱字の訂正や状況の変化や説明を加えたい点について随時加筆しています。)

今月も政府文書になってしまいました。ただ、連休なのであまりつかれないもの（しかし日本の将来にとって重要なもの）にしました。

東京オリンピックのエンブレム候補に対する意見募集した結果をまとめたものです。

なぜこれを選んだのかというと大会プロデューサやデザイナーにとって相当難易度が高いものを選んでしまったと感じたからです。

国民全員がこれを読み込んで大会がうまくいくように助言するようにしていくべきでしょう。

なにしろ大会カラーが紺になってしまいました。デザイン的には悪くはありません。あのままコーヒーカップにつけたらかっこよくなることでしょう。しかしそのままのデザインコンセプトでやると大会会場全体がシックでおちついたものになることでしょう。しかし、日本的というより北欧的という感じになります。といって日本的にとやると手ぬぐいみたいなデザインになってしまいます。（一応同じ青系をイエージカラーにしたソルトレーク大会を参考にしたらどうでしょうか。）

最近は組み木などのデザインが多用されて日本的とされていますが、本来の日本芸術の最高峰は現在展示会が開かれている若冲のようなこの世にない表現を求めていくようなものです。そういうものが紹介できなくなるのが残念です。

そして、日本的というと江戸期のデザインが重視されていますが、最高のデザインはソニーやカリーナEDのようなバブル最盛期の工業デザインです。（あのころは世界を意識していましたからデザイナーも優秀であれば海外の人や会社も採用していました。今回のエンブレムに一人も外人がいなかったのがショックです。そんなに内向きになってしまったのでしょうか。どうりではじけたデザインがなかったわけです。）

そういう意味では２番めのデザインがそれに近いかと思います。（ただもっと近いのは招致委員会の時のものです。競技会場も変更できるのですから IOCを説得してあのままでもよかったのではないでしょうか。）日の丸を連想しますし、白に朱という日本のカラーに近いものを大会カラーにできます。

構造線で地震がおきたので今後も地震が続くことを想定して鎮魂の意味も込めて今回のものを選んだのかなと推測しています。

ただ、そういう時こそ東京オリンピックの時のようなデザインで希望を日本に持たした方が私はよいと思います。あの色のロゴにバブル期の企業がいくつも変更しましたが、私には調子いい企業はあまりないように思います。シックなので業績もおちついてしまうのではないでしょうか。（広告のオリンピックエンブレムをみても華やいだ気分にはなれないので、企業も控えめに使っている感じです。そのためかさらに赤が入った別パターンのエンブレムも決まったようです。）業績の悪い企業は一度前のロゴにもどしてみたらどうでしょうか。社員にも気合が入ることでしょう。このようにデザインは気分に大きく影響するのです。あかるい方が平和の祭典であるオリンピックのデザインもやりやすいと思います。

ですから、難しいデザインに決まったので、国民全体が本文書を読んで、デザイン感覚を磨くことでたえずオリンピックの各所に目を配る必要があると思います。（どうやって木のスタジアムの中で紺を活かすのか私には見当がつきません。）

多くの方はデザインはデザイナーがやるものと思っているかもしれませんが、実際に採用する方のセンスによるのです。マイセンが今栄えているのも王様が自分のセンスにあうようにつくらせたからです。ソニーもロゴをいったん募集しましたが、デザイナーのものを選ばずにもとのデザインのものにしました。結果いまだに先端のイメージを維持できています。今回の責任はデザイナーではなく選んだ委員の方にあります。今後もそうなので、そういう委員の方のデザイン感覚を少しでも高めることこそが大会の成功につながるのです。国民各所がこの文書を読んでぜひ助言をしてあげてください。 (リオのオリンピックを見てますます不安になりました。統一したデザインを統括する人がいないのではないでしょうか。リオ側のデザインは完璧で特に色の採用のしかたに齟齬はまったくみえませんでした。一方日本のユニホームにはいくつもおかしな組み合わせがありました。特にピンクと赤紫のような色はまったく成功していません。きちんと朱にするか桜色にすべきです。桜色にするのであれば歌舞伎の金閣寺でも参考にして色彩を決めるべきでしょう。私は白地にちょっとの朱が一番映えると思います。(そういう意味でパラリンの入退場のときの制服はよかったです。) さらに閉会式の日本コーナーが問題満載です。まず君が代の和音が不気味なものになっていました。アニメであれば異形の神でもでてくるような場面で使われるような和音です。(と思っていたら、パラリンピックでは本当に不気味なデザインと演出があとに続きました。大前さんなどはもっとかっこよい服を着せた方がより感銘を与えたと思います。東洋人や障害者は異形の者達で彼らの祭典にようこそというようなメッセージになっています。デザイン的に新しいと思ったのかもしれませんが、世界観は北斗の拳やマッドマックスであって数十年前のデザインです。オリンピックやパラリンで使われていなかったのはデザイナーがふさわしいとは思わなかったからです。あんな魑魅魍魎の祭典をみに行きたいとどれくらいの方が思ったことでしょう。映画と違ってオリンピックやパラリンはスーパーマリオのデザインのように１００％の人が望ましいと思うものに仕上げるべきなのです。どんな人とも付き合いましょうというメッセージだとしてもスターウオーズのようにルークやレイア姫のような正統派の人々と混在した演出にしないと、私のように魑魅魍魎の祭典と感じてしまうことでしょう。ある意味tokyoオリンピックやパラリンピックへの期待を押し下げていると思います。) あれでは日本が気味悪いものと潜在意識に思わせてしまうことでしょう。ほんのちょっと明るい音にするだけで明るく厳かな感じとなって印象はだいぶよくなったはずです。(ユーミンのサウンドにもっと学ぶべきです。)またありがとうが連呼されていましたが、何に対してのありがとうかわからないので意味不明となっています。（３１１なのが熊本でも震災がおきて表示できなかったのかあるいはオリンピックの明るい場所に震災を連想させるのはまずいという判断でもあったのでしょうか。それとも次のオリンピックの場所に日本を選んでくれてありがとうだったのでしょうか。）そしてビデオがまた問題で、日出ずる国なのにいきなり日没となって夜にして暗いところでスポーツさせています。これも見ようによっては不気味です。これは涼しい夜にやりますというメッセージなのでしょうか。それとも単に１９６４年のポスターを連想させるためだけなのでしょうか。そうだとしても中途半端でいきなり昼になって安倍さんの場面となります。それなら、エンブレムの色の紺にすればエンブレムの紹介にもなることでしょう。そしてさらに問題なのがその安倍さんに渡されるボールがなんなのかわかりません。色も問題で暗い赤なので血のように見えます。しかもご丁寧にそれを殴ると血しぶきが舞っているように見えます。ですから心臓のように見えてさらに不気味です。なにかだいじなもののはずなのに殴るとはどういうことなのでしょう。プールから始まるので最初は日の丸をイメージしたのではないかと想像しますが、それのような大事なものを粗末にあつかっているようにみえてしまいます。そして、マリオの土管のアイディアはすばらしいですが、もう少し時間を長くしないと意味が伝わらないことでしょう。そして、実際の土管に緑の色がついていることが最大の障害でそのあとのコーナーすべてで色を邪魔しています。マリオの発想はその後のコーナーを担当した人にはなかったのでしょう。土管の色を変えられるようにしておいたらどれだけさらによくなったことでしょう。また逆にマリオを活かすならあんな暗い照明ではなく白を基調としたマリオカラーで統一したらもっと統一感がでたことでしょう。数人のデザイナーが分担してつくっているように見えます。全体を統括する人がほんのちょっと修正するだけで、隙のないデザインとなってもっと日本をアピールできたはずです。そういう人物がいなかったのでしょう。せっかくマリオをつかうなら任天堂のスーパーマリオのデザイナーである現社長をそれなりの金額（スーパーマリオの開発費程度は払うべきです。日本はソフトに対する支出が少なすぎます。以前にも述べましたが新国立と同額をデザイナーや演出担当に支払うべきなのです。工数は同じかそれ以上かかるのですから。そして、選手の次に成否を決めるのは彼らなのです。開催場所などリオのように同じサッカー場でもよかったのです。番組をみてたら東京ドームでさえトラック競技ができるようです。わざわざ新国立をつくる必要があったのでしょうか。）を払ってスーパーアドバイザーとして招聘すべきでしょう。スーパーマリオのデザインは完璧で、それに匹敵するのはジョブズ氏が監修したアニメくらいのものです。実際多くのデザイン関連の賞を受賞しているそうですから最適でしょう。）

では、また来月に。

関連リンク：http://yokutoku.y.ribbon.to/mm181.html

　　　　　　　　　　　　　
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