今月の本 1512号 平成 2 7年(モ)第 3 8号 保 全 異 議 申 立 事 件
(基本事件・平成 26年(ヨ)第 3 1号大飯原発 3, 4号機及び高浜原発 3, 4号機運転差止仮処分命令申立事件)決定主文
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http://adieunpp.com/karisasitome/20151224arisasi_honbun%20%E3%80%80.pdf]

(今回はメルマガ発行後の誤字脱字の訂正や状況の変化や説明を加えたい点について随時加筆しています。)






本当は年の終わりくらい楽しいライトノベルでも ご紹介したかったのですが、今回も政府文書(判決文)となってしまいました。

最近新作を見るためにStarWars関連作品を 見なおしているのですが、 現在の世界はまるでクローンウオーズの作品群の中にあるように感じます。 原子力や原爆技術は拡散する一方ですし、 日本でも放射線の拡散がいまだに止まらないのに 関心が政府国民ともになくなっているように 思われます。 前回ご紹介したTPPも今回の判決も 肝心の国民が平穏にくらすということに対して 罠がいくつもあるようにみえます。 技術というものはもっとリスクを少なくして 人々の生活を豊かにするポテンシャルが あるものなのですが、 どこかにシス卿(クローンウオーズをみていると フォースなどいらなかったのではとも思うくらい相当な政治力の持ち主です。 (一方反乱軍のほうをみているとその経済的背景が心配です。 帝国軍の物資を掠めとるくらいでどうやって帝国を倒せるのでしょうか。 最新作の映画でも案の定まだ同じような生活をしているように 見えます。(さらに反乱者たちや第7作をみていて思うのはダースベーダの設定がぶれないか ということです。映画をみているかぎりベイダー自身はそれほど悪いことはしていず、 善の心を持ったまま(もしくは身内への愛を持ったまま) 帝国の無理難題をさばいているように行動していて関心していました。 その設定を壊すと映画6部作をベイダー伝として見た時の深みがなくなる気がします。)) 政治をどのように悪用できるかの例がいくつもでてくるので クローンウオーズをみると政治リテラシーが身につくことでしょう。 本来はヒットラーの帝国の歴史書などを読むべきなのですが、 面倒な方はこのシリーズをじっくり政治システムの面から見ることを おすすめします。できればこれをみた子どもたちが将来のヒットラーに 二度とだまされなくなるようになってほしいのですが。 (そうはいっても、 さっそくフランスがテロ対策として自由と人権を抑制する法案を 準備しているようで(実施され監視側にはなぜか都合よくテロ事件がおきて延長されました。 テロの標的が民主主義システムにあることがよくわかります。) 心配です。(中国はさらにすごい法案を可決したようです。 米国の愛国法など行き過ぎた対テロ対策が悪用されているように思われます。 世界的に自由と人権を守るにはまず自国で守らねばならないのです。) ブッシュ政権と同じ過ちを犯そうとしているように 思われます。IS国のような自由と人権のない国への最大の攻撃は 自由と人権の保護を高らかにみせつけることです。 そうしたら旧東欧諸国の人々が西ヨーロッパに逃げ出そうとして 崩壊したことと同じことがおこることでしょう。) )でもいるのでしょうか。

私には(債権者らの主張)というのが ほぼ正しいように思われるので まずは各項目のそこを読まれると いいと思います。

(債務者の主張)については私には つっこみどころ満載なのですが 裁判官はこちらを採用してしまったようです。 どういうところで そっちを選んでしまったのか、 もしその判断に誤りがあるようでしたら 読んだ方がいろいろな手段で発表すべきでしょう。 なにしろこの方式で再稼働が続いたら 日本は破滅してしまいます。

たとへば、 地震動を調べるのに 三次元的なシュミレーションを行い ここにどれくらいの震源があったら どれだけ揺れるかというものを 地球半球ぐらいの規模で 調べるべきなのですが、 音波探査や航空写真や地質調査などを使い 経験則で震源を選んで調べています。 当然、想定外のところでなにかが おきたら想定以上の事態となることでしょう。 (311の時も断層があることはみんな知っていましたが、 まさか断層があんな動きをするとは想定していませんでした。 さらには、あのような動きをするとあんなに大きな津波が発生するということも わかっていませんでした。)

福島ではまさに多くの意味で意表をつかれたの です。 当然今後は意表をつかれないように 努力しようというのが正しいやりかたです。 それがそれまでのやりかたを踏襲しつつ より大きい可能性だけを考えるのでは また事故にあっても不思議はありません。

山体崩壊しても山で止まるみたいな回答もありますが、 海に落ちると津波が発生します。世界的にはいくつもおきているのに そういうことを考慮しないのが不思議です。

私からすると もともと規制案自体に問題点がやまほどあります。 そのときのパブリックコメントにも 十分な回答がされていませんでした。 それでも初めて原子炉に適応してみて 問題点があれば遡及して規制案や体制を 変更するというのなら、 まだ技術者として事業者として政策責任者として 合理的な行動として納得しないわけでもありません。 それを、一度決まったことを金科玉条のように して実行していってよいという判決になってしまいました。 そうしたら現場に近づくほど時間がすぎるほどどんどん不備が重なります。 やがては福島の二の舞いとなることでしょう。

それをなぜ裁判所は指摘できないのでしょうか。

みなさんはお正月休みにこの文書を読んで ぜひその謎解きをしてみてください。 そしてどうしたら正しい状態にできるかを 考え実行することはRPGゲームよりも よっぽど実践的でおもしろいはずです。 (日本にはそういう青いことを言う集団がないので 体制や組織がどんどん崩れていきます。 原発事故問題を契機に日本が少しでも かわってほしいものです。)

では、また来月に。

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