今月の本　1507号　川内原発の真の恐怖とは？
白抜き黒枠データを公表する信じがたい九州電力と原子力規制庁の正体　広瀬隆
（http://diamond.jp/articles/-/74973
http://diamond.jp/articles/-/74801）


(今回はメルマガ発行後の誤字脱字の訂正や状況の変化や説明を加えたい点について随時加筆しています。)


今月はまた日本人が読むべきものとなってしまいました。 本当は役所の文書の原文を紹介したかった
（http://www.nsr.go.jp/disclosure/law/PWR/00000007.html
、http://www.nsr.go.jp/disclosure/law/PWR/00000075.html
、http://www.nsr.go.jp/disclosure/law/INRF/00000354.html
、http://www.nsr.go.jp/disclosure/law/index.html）
のですが、分量があまりに膨大で 私自身全部把握できていないので とりあえず広瀬氏のわかりやすい再稼働批判記事をご紹介します。 私もこの記事を読んでもとの文書をみてみたところ 本当にあちこち空欄になっていてびっくりしました。 もちろん中には監視カメラの配置図などは空欄で当然のものもあるのですが、 評価式や評価基準が空欄で公開されても それが正しいのかは第三者にはわかりません。 ソフトをつかっているのならそのソフトを公開して 他人がチェックできるようにすべきです。 （おそらく誰もコードチェックなどはしていないのでは ないでしょうか。） これでは公開の原則に反しています。 これだけでも日本が原子力を持つ資格がない 国であることがわかります。

それをマスコミも批判して報道しないのは どういうことなのでしょう。 だれも審議会に出席したり文書を読んだりしていないのでしょうか。 恐ろしい状況です。 それで再稼働の日が近づいているのですから 全世界の人が分担して文書の総点検を行う べきですし、そこに少しでも疑問点がでてきたのなら 再稼働などもっての他です。

著者の広瀬氏は311の前から反原発の本をかかれていました。 そのころは私はそうはいっても電力会社や政府がそういう危険なもの だからそれなりに慎重に扱っているだろうという考えでした。 しかし、311がおきてみると 政府や電力会社の言うことがまったくあてにならず 広瀬氏の主張の通りに物事が進んでいきました。 私が特に驚いたのは事故時の対策がなにもされていなかった ことです。米国のような耐放射線の特殊部隊くらいあるだろうと 思っていましたが、電池ひとつ運び込めず 所員が近くの店に電池を買いにいくというとんでもない 状況になっていました。 (この状況は今でも変わっていないと思います。 現在川内原発では非常時の訓練をしているそうですが 初日だけ規制庁の委員が視察しただけのようですが、 訓練は311のときと同様に10日以上昼夜連続で行い その後でも記憶力判断力が鈍っていないかを ちゃんと規制庁も含めて試験すべきです。 さもなければまたとんでもないミスが発生することでしょう。）

こういう状態を変えるには 事態を正確に予測した広瀬氏のような人を 規制委員会に入れて公開の場で 電力会社と討論するような状況にすべきでした。 今回紹介したような記事だけでは （記事中には本当であれば致命的な事柄がいくつも指摘されているのですが、） おそらく真正面からの真摯な回答は電力会社や 規制庁からは得られないことでしょう。

そのような国民にとって闇があるままで 再稼働するのでは311前となんら変わりません。

では、また来月に。

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川内原発の真の恐怖とは？白抜き黒枠データを公表する信じがたい九州電力と原子力規制庁の正体　広瀬隆
（http://diamond.jp/articles/-/74973, http://diamond.jp/articles/-/74801）

規制法令及び通達により提出された文書 原子力規制委員会
（http://www.nsr.go.jp/disclosure/law/PWR/00000007.html
、http://www.nsr.go.jp/disclosure/law/PWR/00000075.html
、http://www.nsr.go.jp/disclosure/law/INRF/00000354.html
、http://www.nsr.go.jp/disclosure/law/index.html）



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