メールマガジン　今月の本　1412号　(案)関電高浜発電所の原子炉設置変更許可申請書(3号及び4号原子炉施設の変更)に関する審査書 <

　今月の本　1412号　(案)関電高浜発電所の原子炉設置変更許可申請書(3号及び4号原子炉施設の変更)に関する審査書
（http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu141218_01.html）
(今回はメルマガ発行後の誤字脱字の訂正や状況の変化や説明を加えたい点について随時加筆しています。)

今月もこういう文書を日本人が読まねばならぬものとして選ばねばなりませんでした。

川内発電所の時も同じようなものをご紹介しました。今回はマスコミでもパブリックコメントが始まっていることがほとんど報道されていないので、高浜発電所のものについてもご紹介します。

川内発電所の審査書がほとんど修正されることなく通過してしまったので、あまり期待してなかったのですが、今回も問題点満載の審査書になっているみたいです。本当に心からの推進派の人はいるのでしょうか？こんな基準だけで再稼働していたら何度過酷事故がおきても不思議はありません。

たとへば、実務者が制限されないように法律を作成する常套手段である、詳しいことは他の文書でというような構造となっています。これでどうして安全と審査できるのでしょうか。保安規定の中身を確認していないのに、保安規定等において規定する方針というだけでOKをしています。何も審査をしていないに等しいです。

必要人数をどう見積もるかが重要なのにそれを具体的に明示しないで、必要な技術者及び有資格者である技術者を確保しているとしています。

また、最近の福島事故関連のNスペなどからもわかるように、非常用装置を非常時の状況で動かしたことがないことがより事態を悪化させています。それなのに非常時の状況で（抜き打ちで実際に状況を再現しての）訓練をしていないのに運転保守の経験があると認定してしまっています。さらに、技術者に対する教育や訓練を行う方針というだけで問題ないとしてしまっています。実際には訓練を受けた技術者に規制庁が試験をしてレベルが想定道理か確認しないとまた福島と同じことがおこることでしょう。（おそらく上記の非常時の状況での実地訓練はしないのでしょうから尚更です。）

品質マニュアルの中身が問題なのにその中身も社長がそれにそって決めるという方針の中身も議論しないでただ外形的なものだけで社内体制を構築しているとしてしまっています。

原子炉の主任技術者にいたっては、規制庁の決める基準がなにかわからないのに適切だとしてしまっています。もし基準にあう人がいなかったらどうするのでしょうか。

最初の章を斜め読みしただけでこれだけ問題があります。前にも述べましたが、次に原発が爆発したら日本は終わります。

日本人全員が審査書と関連情報を読んで問題点を探すべきです。パブリックコメントはあと２週間程度しかありません。

本来なら正月休みなのですからどこかのTV局が一日原発の情報をまとめて流してパブリックコメントへの助けとするべきなのですが、 TVの予定をみるとまったくといっていいくらい原発情報がありません。いったいどういうことなのでしょうか。

前にものべましたが、これに加えて放射能拡散に対しての対策や放射線予防の対策がほとんどされていないなど、どこかの国が日本壊滅の作戦でも実行しているのでしょうか？

では、また来月に。

関連リンク：http://yokutoku.y.ribbon.to/mm165.html

　　　　　　　　　　　　　
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