今月の本 1410号 封印された「放射能」の恐怖 クリス・バズビー著 飯塚真紀子 訳
(今回はメルマガ発行後の誤字脱字の訂正や状況の変化や説明を加えたい点について随時加筆しています。)






さすがに今月は娯楽のものをと考えていたのですが あまりにすんなり川内原発の作業が進んでいくので、 今月もこういう本を日本人が読まねばならぬものとして選ばざるをえませんでした。

この本は放射能の影響を一番大きく考えているECRRの方の 福島事故の影響の見積と説明です。 実は私もチェルノブイリ事故の日本での影響を調べていて 定説よりももっと影響が多いいと思うようになっていきました。 (現在連載されている私の履歴書をみると チェルノブイリの影響だろうと思われる 方が宝塚にも何人かいたように私には思われます。) そして定説を調べてみるとあまり根拠がなく むしろ、この方のように考えて 放射線防護をすべきだと思っていたところで311がおきました。 驚いたのが、この方の考え方よりはるかに緩い ICRPの考え方すら今の日本で認められていない ようになってしまったことです。 おかげでせめてICRPレベルの認識を持ってほしいと 考えてこのメルマガでは発言してきました。

しかし一般の方の認識やマスコミの 認識はまったく甘いままです。 ICRPは弱い線量の場合の影響はしきい値がなく 比例して小さくなるとみなしています。 そうなると、いくら空中や水中にばらまいても 被害者の数は減りません。計算してみればわかりますが 広範囲に被害者がでるだけです。 (そして実際にはこの本で述べているように 生物濃縮がおきてさらに被害が増加することが予測できます。 このような認識があれば いまだに汚染水が大量に海に流れでている現状を 何年も放っておけるわけはないのです。 全国の土建屋さんを集結させて 秀吉の一夜城のようにして地下ダムと海中ダムを つくるべきなのです。(凍土壁は台風で推移が上がっただけで解けてしまったそうです。 汚染水は高濃度なので元素の自己崩壊の熱で熱いのでしょう。)) 損害賠償認定が難しいひとを増やしている現状は 民主政治とはいえません。 なぜか損害賠償もたいてい福島県にかぎられています。 しかし、最近わかってきた甲状腺の異常をみると 一般会社員よりも10ポイントも高い原子力発電所 の作業員のしこりやのう胞の出現率よりも福島の子供たちの異常の方が さらに10ポイント以上高いように私にはみえます。 (現在の大人の子供時代よりも現在の子供の方が過酷な放射能環境にあるということなのでしょう。) そして、その子供たちのレベルは全国的に差がないとしているようなのですから、 以前述べたように全国的に被害がでても不思議はないのです。 (この本と事故直後の空中の汚染物質の拡散シミュレーションをみれば 不思議はないことはよくわかるはずです。) 政府はそういう意識で対策を打つべきなのです。 ところがすべての政策がICRPよりも緩い現在の日本社会の認識に 沿ってすすんでいってしまっているように思われます。 反対派に安全神話を説いているうちに自分たちまで自己暗示に かかってしまって安全対策がおざなりとなった 今回の事故と同じ構図となっています。 報道によると甲状腺がん検査で異常がみられた 子供の心理的影響を考えて子供に教えないように というような意見まであるようです。 これまでの上記のような行政の行動をみていると 私には甲状腺の影響をかくそうとしているのでは と疑ってしまいます。

たしかに心理的ストレスはがんにはよくありませんが、 診断結果を隠しても人生にはかならずストレスがあります。 結局ほかのストレスによって悪化することでしょう。 そんなことよりストレスへの対処法をきちんと (上記の理由から日本全国の子供たちへ) 教えるべきです。

一応この本を読んで過度に怖がることがないように 述べますが、 よく映画でみられるように 放射能で全滅することはありません。 (広島の爆心地の金庫室にいた方も生き延びたそうです。) どんなに被害を大きくみても 年間数%にしかならないことでしょう。 ですから影響をうけても年間クラスに一人というよりも 学校で年間数人というレベルだと思います。 実際はもっと小さいでしょうから さかんに安全だという専門家の方がいらっしゃるのでしょう。 しかし年間というのが問題で、年間1%の方が影響を受けるとすると 平均余命は50年となります。 30歳以下の人にとって決して 安全とはいえませんし、 私のように何とかして 125歳まで生きたいと思っていた人たちには 絶望的な事態です。まさに人権侵害です。 まして、人は一年で千食食べます。 10万食に一つ致死量のものが入っていたら 上記の年間1%の方が影響を受ける状況に なります。呼吸でも100mX100mX50mの 空間に一つでも致死量の物質があったら 年間1%の方が影響をうけることに なります。(年間呼吸量5千立方メートルとして換算。) ここまでの精密な対策はまったくみられていません。 しかもより重要なことは1%の方が影響を受けるとすると 一億人では百万人が影響受ける大災害であるという 認識です。その視点が行政当局にかけているように 見受けられます。百分の一パーセントでも 毎年津波並みの万単位の方が影響受けるのです。 公衆衛生上のリスク対策には 半導体工場並みの精密な対応が求められる のですが、専門家や行政自身に自覚がないので極めて問題です。 (例えばhttp://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000055153.htmlです。 この程度の調査では安全かどうかはわからないのです。) 今後何十年後に寿命が減っても 責任だとは思わないでしょうし、 そもそも、その数%以下かどうかの影響が 科学的に立証できないことをもって そのようなものは影響しないというような論理 となってしまっています。 (今度の原子力委員会の候補の方は上記のような立場で 発言されていたので非常に不安です。 原子力委員会は推進の立場をやめるとしたのでは なかったでしょうか。広瀬氏などの反対派の人を 入れないとまた技術的な議論を無視して暴走するのではないでしょうか。) それがこういう問題に行政が対応しないことの免罪符となっています。 これでは日本の将来は真っ暗です。 (なぜ対応できる科学技術があるのに 使わないのでしょう。また上記の免罪符によってなにも対応されていない 法律もこのような数十年後に 広範囲に影響がでる問題についてちゃんと責任を 問えるように整備すべきでしょう。 この本を読めば原発事故の被害者がげんざいいわれているよりも はるかに多いいことがわかるとおもいます。)

ですから、この本のような安全サイドの専門家がいいたいことは この本のような認識をもって注意深く生活することによって すこしでも寿命を伸ばしてくださいということをいっているわけです。

そういうことを説明することで 過度の不安からは解消されて むしろ積極的に放射線の影響を防護するようになって 長生きする子供が増えるのではないでしょうか。 (北欧では皮膚がん予防のために 長袖を子供にきせてますが それで不安になって皮膚がんが増えることはないはずです。 日本でもなぜ風のある日にはマスクをするとか、 放射線探知機を持って食べる前に調べるなどの 教育ができないのでしょうか。 (100歳を超えていらっしゃる日野原さんが考案して実践している 睡眠の姿勢ももっと広めるべきでしょう。 (肺の病気をされておそらくは考案されたのでしょうが あの姿勢なら肺に細菌やs放射能元素がはいらないでしょうし、 排出されやすいでしょうから広まれば 肺の病気の発症率は大きく下がることでしょう。)))

では、また来月に。

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